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海外で製品を作ることについて
2つ質問させて下さい。 (1)以前ユニクロがイギリスに進出しましたよね。それであまり成功しなかったというようなことを聞いたのですが、その原因は何だったのでしょうか? (2)ユニクロに限らず、日本がアジアで製品を作ることについて皆さんはどう思われますか?私はそのことによって海外の土地の人に恩恵がもたらされるというメリットがあるのと同時に、発展途上国を植民地的に使っているというデメリットがあるという考え方なのですが、いろいろな意見を聞きたいのでぜひ皆さんの考え方を教えてください。 あと、私は経済には全然詳しくないので、分かりやすく教えていただけるとうれしいです☆
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わたしはその道の職種ではありませんが、いろんな情報ということで、一例を。 (1)社長のインタビューによると、地元のニーズにあった商品展開が出来ず撤退したようです。 http://www.nhk.or.jp/saizensen/topint/ti_031127.html ただ進出前の記事やらいろんな人の分析は、進出はいいことだ、よい結果がでるだろう、などの意見が多かったようです。 (2) 現地が巨大資本の力に翻弄されるという意味では、おっしゃられることは理解できます。 アメリカの某巨大シューズメーカーが、インドネシアに工場を探していたとき、ある中堅の靴製造工場が下請け契約を勝ち取りました。 その工場の中での生産比率で、60~70%がそのメーカーの靴の製品になっていきました。 しかし、そのメーカーは、数年後にもっと製造原価を下げるため、他の国に工場を移すことになり、その工場は全面的に契約終了となったようです。 工場の経営はもちろん、労働者の行き場もなくなり、翻弄されるという現実は、実際に起こっているようです。
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経済学者ではないのですが、(2)についてだけ。 発展途上国を植民地的に使っているというのは、少し考えすぎでは。 たとえば日本の企業が中国内陸部で現地法人を設立し、日本の資金と技術援助で、生産を開始したとしますね。 すると現地労働者の雇用が安定すると同時に、日本の技術が現地労働者に伝授されます。 また、近代的で効率的な生産方法、合理的な経営理念をタダで教えてもらう事ができます。 こうして中国側には目に見えない恩恵が期待できるのですが、日本側とすれば、安い人件費しか期待するものがないんですよ。 安いといっても、別に過酷な条件で無理やり労働を強要しているのではなく、現地の賃金水準からすると、結構魅力的で人気のある労働条件になっていると思います。 その結果、たとえば上に挙げたノウハウを全て身につけ、今度は逆に日本のライバルとして国際社会にデビューする事になります。 製鉄・鉄鋼や造船など、今の韓国なんかはその典型でしょう。 また、生産の拠点を現地に移してしまった日本企業は、日本国内の工場を閉鎖するわけですから、うまくいかなかったといって、すぐに国内にまた戻る、というのがとても難しい条件になってしまいます。 今まで蓄積してきたものが分散してしまっていますからね。 いわゆる産業の空洞化というのが以前、大きな問題になった事もあります。 中国に進出した企業の中には、夢と現実の差が埋められず、投資した資金も、送った機械も全てあきらめて、尻尾をまいて帰ってきた企業も多くあると、経済誌に紹介されていましたよ。 また、労働賃金の安い国ほど、法の整備や税の一元化が未成熟で、公的機関との折衝で昨日確認した事が今日変更されるなんて、日常茶飯事とか。 ですから、アジアに日本企業が進出する事って、逆にとてもリスクの高い事だと考えた方がいいかな、と思います。