>核磁気共鳴
懐かしい!大学の卒業研究で、核磁気共鳴の研究だけが残っていたので、このテーマを選択し苦労の日々を過ごしました。
>まだ量子力学かじったばっかであんま理解できてないんで、お願いします。
これくらいなら、古典電磁気で説明できますよ。
核子(陽子・中性子)は、それぞれ固有の磁気モーメントを持っています。そして磁気モーメントが、最小になる場合が一番安定しています。
すると、2つの核子の磁気モーメント・ベクトルの長さが同じで、正反対の時が最小です。
>核磁気共鳴は何で質量数が偶数の時、原子番号が偶数の時、原子番号が偶数の時は起こらないんでしょうか?
つまり、一番磁気モーメント・ベクトルの積が最小となる可能性が大きいのは、質量数(陽子+中性子の合計)が2の倍数つまり偶数の時、原子番号(陽子の数)も偶数(2の倍数)の時です。
磁気モーメント・ベクトルの積が、小さいと共鳴も起こり難いのです。
以上の説明で解った気持になりましたでしょうか?
実は、上記の説明は、量子力学では正しくありません。
もっと、難しい数学をいじ繰り回さなければ、定量的に説明できません。
しかし、とっつきやすいので、最初は上記の考え方で理解したほうが迷わなくて済みます。