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コール市場についてです。
コール市場とはどういうものしょうか。 日銀は、2001年3月まで、「無担保コール翌日物金利」を金融調整の主たる目的としていたとのことですが、これについても理解できません。 やさしく分かるように教えて頂けないでしょうか。 ご教示よろしくお願いいたします。
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コール市場は、金融機関同士がお金の融通する市場です。 その中で無担保コール翌日物というのは金融機関同士がお金の貸し借りする場合に担保を取らずに金利のみで融資するものです。そして各金融機関で日々の決済に必要なお金の調整に使うものでその日に借りて明日返すので翌日物という名称です。オーバーナイトとも言います。 具体的には下記のような会社が運営しています。(ほかにもあります) 東京短資株式会社 http://www.tokyotanshi.co.jp/ この市場は銀行の調達するお金の金利の基礎になっているのでそれを基準に多くの金利が決まっていくものです。 大昔は金利を日銀が規制していたので公定歩合というダイレクトに金利を指定できたのですが、金利の自由化で規制はなくこの市場に介入して金利を誘導するという間接的スタイルになってきました。 資金需要など金利が決まりますが、日銀が国債の買い取りなどの介入をして資金提供をすると金利を下げる方向に働きそれで目標の金利に誘導します。
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- Broner
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回答が少なく、可哀そうだから。 この問題は、説明が長くなります、覚悟はよろしいか。 下記の関連事項をふまえて説明します。 1. 日本銀行当座預金 2. 短期金融市場 3. コール市場 4. 無担保コールレート この事については、経済学界も、マスコミも、具体的には説明したがらない。 だから、確度を持って、これはこうだと、説明することは難しい。 現実の経済の動きを見て、こうなんだなあと、理解するしかない。 経済学も、マスコミも、具体的には説明したがらないから。 でも、漸く、説明する本を出版した。 国際銀行史研究会編の「金融の世界史-貨幣・信用・証券の系譜」 悠書館発行 2012年10月11日 この本によると(P6)、銀行業は、市場へのマネーサプライの増減を担う業務をしている。 そして、近代的な信用制度の中核となる銀行業は、手形や、小切手の振出と言うペーパー・マネーを用いた信用創造を行う事により、兌換紙幣などの形で、金、銀などの貴金属に限定されていた貨幣供給(マネー・サプライ)の限界を打破して発達を遂げた。(一部解りやすいように、省略部分を追記した) 銀行業が、この様に、手形や、小切手の振出と言うペーパー・マネーを用いた信用創造を行う事により、兌換紙幣などの形で、金、銀などの貴金属に限定されていた市場への貨幣供給(マネー・サプライ)の限界を、打破して発達を遂げた。 しかし、無制限に、手形や小切手を発行して、信用創造を行うと、銀行の破たんが生じたり、銀行間の競争の不平等が生じるので、国際決済銀行のBISで、自己資本比率により限界を規定されている。 この目的で、民間銀行の総貸出額は、自己資本の12.5倍貸し出しできる。 このことを、理解しないと、この問題は理解できない。 銀行業は、この様な目的のため、、手形や、小切手と言うペーパー・マネーを使用するのです。 銀行は、企業や個人の住宅ローンにお金を貸し出すとき、小切手帳か、手形で、貸し出します、現金は、決して、使いません。ですから、銀行間の小切手や、手形を交換し、相殺する手形交換所、 コール市場(日銀が監督)が必要となるのです。 以上の事を踏まえて理解して下さい。 1. 日本銀行当座預金 民間銀行が、預金準備金(例の学校の教科書で習った預金準備率によって定まる、預金の取り付け騒ぎに備える準備金)として、日銀に預けるお金のための口座。 2. 短期金融市場 money market & capital market 期間1年未満の資金を調達する市場。 銀行が、コール市場で、お金を、日銀に借りるのは、オーバーナイトローン。一晩だけ翌日には返す。 3. コール市場 日銀が監督する、民間銀行間の手形や小切手の交換所。 民間銀行は、毎営業日、手形や小切手を持ち寄り、相殺して精算する。そして、相殺出来なかった残金は、日銀に、オーバーナイトローン金利で借りる。 毎営業日持ち寄り、前日の借金も含めて、相殺して精算するので、借金は一夜だけの借金(オーバーナイトローン)となる。 現在では、このオーバーナイトローン金利が、学校の教科書で習った公定歩合である。 4. 無担保コールレート 日銀が、無担保で貸す、このオーバーナイトローン金利。 以上、ああ、疲れた。 ところが、公定歩合(オーバーナイトローン金利)を引き下げても、引き下げても、景気が回復しない。 とうとう、公定歩合(オーバーナイトローン金利)が、ゼロに近くなり、ゼロにしても、下げ幅が小さく、効果なしになってしまった。 公定歩合(オーバーナイトローン金利)を下げても、役に立たない。 日銀は、景気回復する政策として、 (1)公定歩合(オーバーナイトローン金利)を下げる。 (2)預金準備率を下げる。 (3)国債の買いオペ (4)包括的緩和 (5)異次元の緩和 これらの政策は、全て、民間銀行に日銀が現金を渡し、民間銀行は、この現金を原資にし、手形で企業や個人の住宅ローンを貸し出すものである。 日本銀行は、2001年3月19日まで、景気回復政策として、公定歩合(オーバーナイトローン金利)を下げる政策ができた。 しかし、これ以降は、公定歩合(オーバーナイトローン金利)が、ゼロに近くなったので、公定歩合では景気回復できなくなった。 そのため、日銀は、量的金融緩和政策(Quantitative easing)を行った。 量的金融緩和政策とは、金利の引き下げではなく中央銀行の当座預金残高量を拡大させることによって金融緩和を行う金融政策で、量的緩和政策とも呼ばれる。 平時であれば金利を下げていけば、経済刺激効果が出て景気は回復するが、深刻なデフレーションに陥ってしまうと、政策金利をゼロにまで持っていっても十分な景気刺激効果を発揮することができない。そこでゼロ金利の状態で、市場にさらに資金を供給するという政策である。 それは、現在行われている包括的緩和とか、異次元の緩和策である。 日本銀行が2001年3月19日から2006年3月9日まで包括的緩和実施していた。 2014年から、黒田総裁の異次元の緩和策である。 この他、アメリカのFRBによるQE1(2008年11月-2010年6月、1兆7250億ドル)、QE2(2010年11月-2011年6月、6000億ドル)、QE3(2012年9月-、月額400億ドル)がある。 そうそう、コール市場ですね、でも、これだけ全部理解しないと、理解した事にはならない。 でも、理解できたら、高度の経済学を理解したことになります。
お礼
ありがとうございました。
- ueda21
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大昔と書いたのは公定歩合で金利が規制されていた時代の日銀のコントルールしていたもので 規制が無くなり政策金利というコール市場を介入してコントルールするスタイルに そして量的緩和というスタイルに移行しています。これは政策金利がほぼゼロのままそれ以上下げられないので量的緩和という富山の置き薬ではないですが更に銀行がお金を使い易くした手法に移行したのではと思います。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。
補足
「日銀は、2001年3月まで、『無担保コール翌日物金利』を金融調整の主たる目的としていた」についてはどうでしょうか。 よろしくお願いいたします。