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「いざなう」と「さそう」の読みの弁別法
「誘う」と書いて、「いざなう」とも「さそう」とも読めます。意味ばかりか、送り仮名まで同じです。こういう場合、読み分け方をどうすればいいのでしょうか。(つまり、どういうときが「いざなう」で、どういうときが「さそう」なのでしょうか。)
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質問者が選んだベストアンサー
古文は別として、現代文で「誘う」と書いてあったら基本的にすべて「さそう」でいいと思います。ただ雰囲気的に「いざなう」と読むのもアリ、あるいは「いざなう」の方がふさわしいかも、と感じる場合はあって、それはどういう時か、というと、まず、「文体が気取っててお洒落で、あるいはポエム指向で」「誘う主体が人でない場合」です。 「カツオはワカメを展覧会にいざなった」は、やや不自然、 「お兄ちゃん、今度展覧会に行くとき私もいざなってね」はかなり不自然(だがおもしろい)、 「秋の風にいざなわれ、ワカメは展覧会にやってきた」ならアリ、という感じ。 「Aと読ませたいのにBとも読めてしまう動詞」は、他にもいくつかあります。 「開く(あく/ひらく」「擦る(する/さする)」「注ぐ(つぐ/そそぐ)とか。
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ウエーバーの有名な楽曲に「舞踏会への誘い」がありますが、この読み方は「ぶとうかいへのいざない」と決まっています。質問者様が例にあげておられます「展覧会へ誘う」も、展覧会という一般的ではあるけれど芸術品の鑑賞に(女性を)連れて行くというすくなからず雅な、高尚な例として挙げたのだろうと考えられます。もちろん「展覧会にさそう」と読ませる例も世にはたくさんあるだろうと思われます。少なくとも現代の口語ではほとんど使用されない言葉ですので、疑われる場合は文章になったものでしょうし、前後に気取った感じがあり、高尚な、あるいは女性心をくすぐるような状況で使われる場合に使われやすいということを頭に入れてご検討されてはいかがでしょうか。作者がここは「いざなう」と読ませたい、と思っていても、読者がそういった検討のうえでそうは読まなかった場合、作者が悪かったといって良いと思います。
お礼
ああ、展覧会は風雅で高尚なものだから「いざなう」なのですね! 私はてっきり、昔ー古語ーいざなうが一般的な読み方? と勘違いしていました。現代は文化水準も上がり、普段着でぶらりと展覧会・観劇などに行きますが、昔は正装?だったかも、ですね。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
立派な古文と思っています。 ただ、月の満ち欠けに、十六夜(いざよい)なんてあります、最もこれ自体も古い言葉ですか、現在は月齢で言うため味も素っ気もないので言葉としては残っています、同じ類と思います。
お礼
古語や古文を今も使う例は多くありますね。その一つなのでしょう。
- toast5
- ベストアンサー率37% (239/638)
>残るのは「気取った言い方」かどうかだけの違いですかね。 「雰囲気出したいとき」に「いざなう」が似合うのでは。
お礼
そうですね。その程度の違いしかないようですね。
- toast5
- ベストアンサー率37% (239/638)
「誘う主体が人でも、いざなうと読むのが似合う場面」を思いつきました。 官能系です。「女が男をベッドに誘う」とか。「妖しく誘う」とか。
お礼
ほんとうですね! すると、古語と現代語でもないし、主語が物か人かでもないし、なんでしょうね。 残るのは「気取った言い方」かどうかだけの違いですかね。
- bgm38489
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「いざなう」は、「いざ」という勧誘の意味の感嘆詞(いざ、鎌倉)と、「なう」という接尾語からできています。「誘う」と書くのは当て字ですが、まあ、「いざなう」と読ましたければ、普通は平仮名で表すか、振り仮名をつけたりしますね。 漢字の「誘う」をどちらで読むか、となると、前後の文章から、大げさに、風流に「さそう」場合は、「いざなう」と読むべきでしょう。「旅に誘う」の場合、単に誰それを「旅に誘う」だったら「さそう」、寂しさが私を「旅に誘う」だったら「いざなう」とかね。 漢字だけで「誘う」と書いてる場合、まず「さそう」と読んで間違いはないと思います。先の例文も、両方とも「さそう」と読んでも間違いではありません。
お礼
古風で文学的な言い方が、「いざなう」なのでしょうか。雅語かもしれませんね。古語辞典にもありました。ご回答をありがとうございました。
- alflex
- ベストアンサー率26% (229/869)
感覚的に 「Let`s」が「さそう」 「誘惑する」が「いざなう」
お礼
回答をありがとうございます。 念のため広辞苑を見たら、「誘う(いざなう)」の用例に「展覧会にー・う」とありました。展覧会に誘惑したことになるのでしょうか。
- ttsunoda
- ベストアンサー率0% (0/1)
基本的にはほとんどの場合が「さそう」になります。 現在の日本語においては「いざなう」と読ませたければ「いざなう」と平仮名で書くのが一般的です。 「いざなう」は文学的表現で「さそう」の古風な言い方になり、口語で使うことはまずありません。 そのため文章中の「」内で使われることも基本的にはないです。 用例としては、「~の世界にいざなう」、「過去へといざなう」、「夢へいざなう」というような、 現実とは違う世界へ連れて行くという使い方が多く見受けられます。 「いざなう」には「連れて行く」という意味がありますので、「いざなう」と読ませる場合には 「連れて行く」と言い換えることができます。「連れて行く」と言い換えてしっくりくるようで あれば「いざなう」だと考えると分かりやすいかと思います。
お礼
回答をありがとうございます。 念のため広辞苑を見たら、「誘う(いざなう)」の用例に「展覧会にー・う」とありました。強制的に連れていくことはあり得ないのですが・・・。
- Nebusoku3
- ベストアンサー率38% (1465/3824)
風流な感じのことに さそう 事を いざなう というようです。 古典の世界へ 誘う(いざなう)。 夢幻の世界に 誘う(いざなう)。 生活にほど近い事柄(現実的な内容)に さそう ことは さそう ですね。 お茶に誘う(さそう)。 夕食に誘う(さそう) 文の前後(文脈)からその違いは歴然としてくると思います。
お礼
回答をありがとうございます。 念のため広辞苑を見たら、「誘う(いざなう)」の用例に「展覧会にー・う」とありました。編纂者が古い人だからでしょうか、卑近な日常的なものにも使っていました。
お礼
たいへんよく分かりました。 どうもありがとうございました。