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兵器検査の用語「ヘンマ」「セイコン」
昭和初期の軍隊漫画絵葉書の中の語句ですが、 銃を手にとって検査する兵が「フショク中 ヘンマ小 セイコン大」と言っています。 フショクは腐食だと思いますが、ヘンマ、セイコンとはどんな状態ですか。 ヘンマは「偏摩耗」かな? よろしくお願いします。
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「ヘンマ」は、銃腔(腔綫)の摩耗の状態を、「セイコン」は錆び痕(あと)のことを指します。 兵営にある小銃は、中古の銃なので、射撃訓練後の手入れを少しでも怠ると溝部分などにすぐ錆が出てきました。当時の日本鉄の材質は、ドイツやイギリスに比べて錆つきやすかった、ということです。 棟田博氏の『陸軍よもやま物語』(光人社)のなかに、出征に際しては油でべとべとの新銃が支給され、銃口にも脂が填められ、拭き取って中を覗くと腔綫(こうせん)がすごい光を放っていた、とあります。これをさらし布で巻いて輸送船に乗り込んだのでした。
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