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有機合成(n-ブチルアルコールから塩化tert-ブチル)
塩化tert-ブチルについての有機のレポートを やっていますが、三点わからないことがあります。 1、n-ブチルアルコールから塩化tert-ブチルへの合成方法を示せという問題です。機構がさっぱりわかりません。 2、tert-ブチルアルコールに塩酸を反応させ、過剰分を炭酸水素ナトリウムで中和し、塩を水で洗って、塩化tert-ブチルを得ました。その後リービッヒ冷却器を使って蒸留し、精製するという実験です。収量が四割程度になってしまいましたが、どのような理由があるのでしょうか。生成物の加水分解性や、副反応も考慮せよということです。 よろしくお願いします。ログはNO,526530を 参照しましたが、出発物が1級の場合と3級の場合の 違いがよくわかりません。
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n-BuOH → t-BuClではなくて n-BuOH → n-BuClの間違いですね? とりあえず、反応機構の違いを問うているんだと思います。 酸触媒でカルボカチオンが生じたあと、求核反応が起きるのですが、 SN1, SN2型求核反応を有機化学の教科書で調べれば 答えはわかります。 あと副生成物ですが、 アルコール自体が求核剤として働けばエーテルになりますし、 HClが脱離すればオレフィンになりますし(E1, E2型反応をチェックしましょう)、 転位が起きればクロロの位置が変わります。 一番起きそうな副反応は、この中ではE1脱離によるイソブチレンの生成の ような気がしますが。
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- takkochan
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1. n-ブチルアルコールが、酸触媒下で水酸基にプロトン付加後、脱水し、2位の水素がプロトンとして脱離すると1-ブテンとなります。即ち、 CH3CH2CH2CH2-OH → [CH3CH2CH2CH2+] → CH3CH2CH=CH2 1-ブテンにプロトンが付加すると、 CH3CH2CH=CH2 → [CH3CH2CH(CH3)+] となりこれに水が付加後、プロトン脱離すると、sec-ブチルアルコールとなります。 一方、上記カチオンからメチル基が転位後、プロトン脱離すると2-メチルプロペンとなり、これに水が付加するとtert-ブチルアルコールとなります。即ち、 [CH3CH2CH(CH3)+ → +CH2CH(CH3)2 → CH2=C(CH3)2 → (CH3)3C-OH 最後の水付加を塩化水素付加にするか、または、水付加後、OH基が塩素に置換されれば、塩化tert-ブチルとなります。 2については、すでに出ている回答が、参考になると思います。
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ありがとうございます。参考にしながら無事レポートを書き終えることができました。
- Julius
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加水分解というのは、この場合は逆反応です。 t-BuCl → t-BuOH そもそも実験の反応は酸性でなければ起きません。 酸によりカルボカチオンが生成したから、Cl^-の求核反応が起きたのです。 逆に塩基性が強くなって、OH^-が求核剤となるような条件になってしまえば、 原料に戻ってしまいます。 SN1やE1の反応機構については、とにかく大学生用の有機化学の教科書を見れば、 必ず出ています。
お礼
毎回ありがとうございます。よく見たら反応が 載っていました。早とちりをしてしまい申し訳 ありませんでした。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 テキストには確かにn-BuOH → t-BuClと、ありますが テキストの間違いでしょう。おかしな問題だなぁと ずっと悩んでいましたが、これで解決できそうです。 もしよかったら、加水分解についても教えてください。 または詳しく載っている本を教えていただいても ありがたいです。化学便覧には目を通したつもりですが、詳しいことは見つかりませんでした。