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緩衝液調製時の計算方法について
0.1Mクエン酸アンモニウム緩衝液(pH6.5)を調製しようとしています。 方法として、クエン酸にアンモニアを滴下してpH調整して完成とのことですが、 計算に手間取ってます。 一体、クエン酸濃度をどうすればいいのか、また、アンモニアをどの程度加えればいいのか、おおまかな値が知りたいので、どなたか計算方法含め考え方をご教授いただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
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活量係数の関係から正確な値を計算により求める事は困難。仮に溶液中の全化学種の活量係数を1とするなら、 クエン酸(H3A)のpK1=3.13, pK2=4.76, pK3=6.40、NH4^+のpKa=9.24 であるから、緩衝溶液は HA^2-とA^3- の酸塩基対からなると考えられる。NH3は基本的に緩衝作用とは無関係。 電荷収支から、 [H^+]+[NH4^+]=[H2A^-]+2[HA^2-]+3[A^3-]+[OH^-] [H^+]+{C・Ka/([H^+]+Ka)}={0.1・K1・([H^+]^2+2K2[H^+]+3K2K3)/([H^+]^3+K1[H^+]^2+K1K2[H^+]+K1K2K3)}+(Kw/[H^+]) [H^+]=10^(-6.5) を代入して C を求めれば必要なNH3の濃度が分かる。つまり 0.1M‐クエン酸水溶液に、体積変化が無いように [NH3]=C となるように加えればよい事になる。 実際にはpHメーターを用いて調製する必要がある。
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詳しい解説ありがとうございました。