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「どうして」のときの文末表現
日本語で「どうして」「なんで」「なぜ」と聞くときは、文末は「~んですか」「のですか」という方が自然ですか? 例えば、「どうして行きましたか」より、「どうしていったのですか」のほうが、自然ですか?各状況によりますか?
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- kine-ore
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#14です。 >副詞の呼応について知らなかったので調べてみたのですが、「どうして」に対応するのは「か」ということしか私には見つけられませんでした。 : 例えばつぎのようなPDF論文もあります。 「日本語教育文法の視点からみた「のだ」の分析」アイニシャー・ニヤズ http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/nichigen/0-kyouiku/seminar/pdf/027-2.pdf とまれ、そんなときは辞書の例文を参照しましょう。 1)どうして=どんなふうにして、いかにして(方法・手段) この場合は様態副詞(どのように・どんなふうの)、程度副詞(どのていど)なので、呼応の関係はなく、ただ疑問終助詞「が」が付く。 「どうして生きようか」…どうして~(よう)か 「どうして帰ろうか」…どうして~(ろう)か 「どうして暮らしを立てていくか」…どうして~か 2)どうして=なぜ、どういうわけで(理由・原因) 疑問とすべき事態について、それを措定するため、既定の事と見なした形で一旦は体言化した上で、あらためて「どうして」+「措定された事態」+の(準体助詞)か(終助詞)という名詞文(題説構文)の疑問形となると見られます。 「どうして遅れたのか」…どうして~のか 「どうしてこうなるのか」…どうして~のか 「どうして来ないのか」…どうして~のか 「どうしてわからないんだろう」…どうして~ん(だろう) 「どうしてそんなわがままを言うの」…どうして~の 「どうして何も言わないんだ」…どうして~んだ >「なぜ」は理由を聞くときしか使いませんよね? : おっしゃる通り、「なぜ」は「何故(なにゆえ)」であり、その理由・原因を問うのに用います。 一方、「なんで」は、「どうして」の2)や「なぜ」に比べると「理由・動機の不明なさま…なんのためか訝(いぶか)る気持ちが濃い」でしょう。 それは本来「詰問…反語に用いて否定の気持ち」として、例えば、「「なんで結婚などできようか」…いいえ、できるはずがない。」といった風に、「詰問・反語に使うのが普通だったが、近ごろは単に理由を問うだけでも使う」(「岩波 国語辞典」)という経緯があるからでしょう。 なお、日常のくだけた会話においては、「なんで」の反語の衰退・微弱化傾向からしてか、「どうして」の1)「どんなふうにして、いかにして(方法・手段)」の用法でも代用する傾向もありますが、まだ辞書に載らない俗的な転用レベルでしょう。
- hakobulu
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#13です。 また、おじゃまします。 感想を述べさせていただきたいと思いますが、若干、横レス気味になるかもしれません。 本質から逸れたくないためですので、なにとぞご容赦願います。 1. 「どうして行きましたか」は手段と混同されてしまう、というご見解があるようですが、その点では「どうしていったのですか」でも全く同様でしょう。 「昨日は隣の市まで行きました」 「どうして行ったのですか」 「自転車で行きました」 特に不自然とは思えません。 なぜ「の」を使うかといえば、たとえば、「公共交通機関があるわけでも、タクシーがあるわけでもないし、あんなに遠くまで、どのような手段で行ったのか、とても知りたいと思います」といったシチュエーションでの表現が想定できるでしょう。 会話の場合、おそらく「どう」の箇所にアクセントが置かれると思います。 これに対して、 「昨日は図書館に行きました」 「どうして行きましたか」 「自転車で行きました」 の場合は、「歩きですか。バスですか。あるいは別の方法ですか」のように、単純に手段を尋ねているだけです。 「どうして」のアクセントは平坦なままで一律の強さで発音されることでしょう。 2. また、伝わりにくいということと、間違った表現であるということは分けて考える必要があります。 伝わりにくくても、単純に、あるいは冷静に理由を問いたい場合には「の」を使わないほうが良い、というのは、極めて自然な論理だと思うのですけどね・・・。 理由を聞くという目的では一致しているわけですから、そこに焦点を当てる場合が殆んどであり、結果として「の」を使うのが自然な場合が多い、というだけのことでしょう。 (それほど少ないとは個人的には思っていないのですが、仮にそうだとしても)使われる機会が少ないからといって、それをもって文法的な誤り、あるいは不自然だとするのは、論点を見失っていることになります。 「単純に、あるいは冷静に理由を問いたい」という人間心理に対応した表現は存在しない、と言い切るのであれば別ですが。←(ここが最も重要な論点になるはずです) 3. さらに、「です・ます」といった丁寧表現は、この際、無関係だと思います。 ご質問文の内容が、 ・例えば、「どうして行ったか」より、「どうして行ったのか」のほうが、自然ですか? であってもご質問の趣旨には全く影響しないはずです。 ついでに、「どうして行ったか」は「どうしていったのか」の短縮形である、のようにお考えになる方もおられるかもしれませんが、どうして短縮するのか、つまり、なぜ「の」を使わないのか、ということについて論じているわけですから、そう言ってしまっては見も蓋もないことになるでしょう。
お礼
ありがとうございました。 いろいろなシチュエーションを考えてくださり、参考になります。 この質問は決着が付くのでしょか、段々不安になってきました。 こんな奥の深い質問だとは気が付きませんでした。 みなさまからのご回答を今一度読み返してみて、今後の勉強につなげます。 本当にありがとうございました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#14です。 >どうして行った(か)→どうして行きました(か) (理由を聞く) が、標準じゃない構文ってことですか? : その通りです。この言い方では聞き手に「理由を聞く」趣意とは伝わりにくいからです。 これを、次のように言えば伝わり具合は大いに高まります。 どうして行ったの(か)→どうして行ったのです(か)、どうして行ったのでしょうか。どうして行かれたのでしょうか。どうして(そちらに)いらっしゃったのでしょうか。 >「どうして行った!」って怒鳴る人を思い浮かべましたけど、これは質問じゃないのでしょうか。 : これは「どうして行ったのか!」「「どうして行ったんだ!」」の短縮形と見られます。 そもそも「どうして」という予告副詞には「なの」「の」「なのか」「のか」という受け結び助詞が対応しています。 そして、「どうしてなのか」の「な」は、断定の助動詞「だ」の連体形と見なせます。ですから体言(とそれに準じた形容動詞語幹など)を受ける形が含まれています。また「の」は準体助詞とも呼ばれ、その前段の文句や文章を体言に一体化します。「か」は疑問の終助詞ですが、「どうして」と連動すると相手への質問の形態に移ります。 >あと、どうして行きましたか。…も、なんとなく使えるような気もします。 : ただし、相手は、聞かれたのが原因・理由なのか、手段なのか、詰問なのか、その語調や顔色で悩むでしょう。 「ですます」体は、そもそも会話や講演の文体です。聞き手への話者の敬意を直接表す語だけに、一番求められるのは聞き手への分かり易さになります。 ですから、箇条書きのような短い文で区切りつつ、長めの文の場合は、その陳述が予想され易いように「呼応の副詞」で論旨の流れが掴んで貰いやすいよう思いやりを働かせます。 聞き手への敬意の証しとしての受け取り易さへの配慮を怠って、こういう言い方でも通じるんじゃないかといった、話者の思い込みでの一方的な言い方では聞き手は戸惑いを、ひいては話者の遣う「ですます」体での敬意なるものの誠意を怪しみかねません。「どうして、全然おもしろいでしょう!」「どうしてそんなにウザッタイですか。」「どうしてここにガラゲーがありますか。」「どうしてそれスマホじゃねーですか。」 要は「なんとなく使えるような」という話者本位の見方に固執する限り、聞き手に優しくあるべき「ですます」敬体からはずれていくものではないでしょうか。
お礼
ご説明ありがとうございました。 聞き手にわかりやすく話すのが第一ですね。 副詞の呼応について知らなかったので調べてみたのですが、「どうして」に対応するのは「か」ということしか私には見つけられませんでした。あいにく私はインターネットでしか情報を得られないのですが、ちゃんとした文献には「なの」「のか」「なのか」と記述されてるのでしょうか。確認ができず、すみません。 それから、「どうして~ましたか」を使うと、質問してるのが理由なのか、手段なのか、詰問なのか悩ませてしまう、とのことですが、これが「なぜ」の場合はどうでしょう。「なぜ」は理由を聞くときしか使いませんよね?だから「なぜ行きましたか」だけで通じる、つまり「なぜ」の呼応は「か」ですか? しつこく聞いてしまって申し訳ありません。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
#11です。 敬体表現「ですます」とまとめて呼ばれてますが、「ます」は叙述性を持つ動詞に丁寧さを添えるだけであるのに対し、「です」は叙述性を持たない名詞に付いて叙述性を付加する役割を持っています。 そこで、その用法を考える場合「ます」は省略が可能で、「です」は「だ」に置換して常体で見ると分かりやすくなります。 どうして行きましたか→どうして行ったか この言い方で理由を問うと考える場合は確かに感情欠落の趣がありますが、それはもともとこの言い方自体が未分明だからなのではないでしょうか。普通は次のような用法になるでしょう。 どうやって行った(か)→どうやって行きました(か)(手段を聞く) どのように行った(か)→どのように行きました(か)(途中の容子を聞く) どう行った(か)→どう行きました(か)(道筋を聞く) どうして行ったのです。では、その理由や原因を聞く場合はどんな表現が普通でしょう。 どうして行ったの(か)→どうして行ったのです(か)。 何のため行ったの(か)→何のため行ったんです(か)。 誰のせいで行ったの(か)→誰のせいで行ったんです(か)。 これは、「どうして」を使う場合、助詞「の」で受ける「どうして~(連体形)の」の構文が質問の標準形態だからです。 そしてこの場合の「の(/ん)」は名詞の役割を果しているので「です」が付くことになります。 あえて「ます」を入れる場合は次のようになるでしょう。上げた丁寧さの水準に合せるため推量形との組み合わせが幾らか自然さを出すかもしれません。 どうして行きましたのです(か)。 どうして行きましたのでしょう(か)。 そして、これらの外層に相手への質問態度として「か」という終助詞を付けることでより疑問の感情度が上がります。必要なら推量形も加えたり間投詞を付けたり終助詞を重ね遣いします。 どうして行ったのですか。 どうして行ったのでしょうか。 どうして行ったのですかねえ。 どうして行ったのですかしらねえ。
お礼
ありがとうございます。 途中よくわからないのですが、 どうして行った(か)→どうして行きました(か) (理由を聞く) が、標準じゃない構文ってことですか? 「どうして行った!」って怒鳴る人を思い浮かべましたけど、これは質問じゃないのでしょうか。 あと、 どうして行きましたか。 どうして行きましたでしょうか。 どうして行きましたかねぇ。 どうして行きましたかしらねぇ。 も、なんとなく使えるような気もします。 kine-oreさんが説明しようとしてることから的外れなことを書いているようだったらすみません。もう少し考えてみます。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#12です。 補足を拝見いたしました。 (賛成、反対にかかわらず)理路整然とした論理展開が為されていると感じました。 他の方からもあると思いますが、わたしからも若干、感想を申し述べます。 人が何かを強調しようとする場合、そこには必ず、なんらかの感情が惹起していると言ってよいでしょう。 その意味で「感情を出すか出さないかの違い」とおっしゃるのは、非常にわかりやすい上に明快なご見解だと思います。 基本的には賛同いたします。 ただ、その次の段階として、では「の」を使うと「なぜ感情を出すことができるのか」、という質問を受けることがあるかもしれません。 繰り返しになるかもしれませんが、重要な点だと思いますので、その点に関する私の考えを以下にまとめておきます。 1.この場合の「の」は、「(活用語に付いて)その語を名詞と同じ資格にすることを表す」という用法の準体助詞である。(前回までは準体詞と書いていましたが、ごめんなさい。訂正いたします) http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/171157/m1u/%E3%81%AE/ 2.「(どうして)いった」という活用語は、「(どうして)いったの」とすることによって名詞化することができる、ということになる。 3.では、なぜ名詞化する必要があるのかといえば、「ですか?」という疑問の対象(=疑問視の目的語)として明確に位置づけるためではないだろうか。 「疑問の対象として明確に位置づけること」は「疑問を強調的に表現すること」と同義である。 すなわち、そのことによって、強い疑問が存在していること(=単純に、あるいは冷静に疑問を呈している状況とは、若干異なるというニュアンス)を相手に伝えることができる。 4.以上のことから、(疑問形以外の場合も含め)準体助詞としての「の」を使うことによって活用語の内容を強調的に表現することができる、ということが言えるだろう。 上記の1は辞書説明ですが、2~4は個人的な見解ですので、その点はあらかじめご了承ください。 また、一素人ですので、これに替わる【納得のいく】見解が見つかれば、いつでも撤回するつもりです。 いずれにせよ、「感情を出すか出さないかの違い」というのは非常にわかりやすくて良いと思います。 その裏づけとして、上記のような私見がご参考になるようなら幸いです。 他のかたのご見解もぜひ伺ってみたいですね。
お礼
ありがとうございました。 皆様から頂いたご意見を参考にして私なりに納得いく結論が出せたことをうれしく思います。 hakobuluさんの文法的解釈も大変わかりやすく、「の」があるからこそ強調する、感情を出すことができる、と納得いたしました。 私も他の方のご意見も聞いてみたいところですが、多分もう皆さんこの質問は読んでいらっしゃらないかと思いますので、このあたりで締めたいと思います。最後までお付き合いくださり、心から感謝いたします。また何かございましたらよろしくお願いします。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#10です。 おかげさまで、色々なご意見を聞くことができて大変勉強になります。 乗りかかった船ですし、ご迷惑かもしれませんが、深く検討したいという質問者さんの意欲も感じますので、もう一度お邪魔いたします。 「どうして行きましたか」に違和感を覚えるのは、単に、そういう表現が適切なシチュエーションが現実の場面では少ない、というだけの話です。 原因に対する疑問を表わす「どうして」が動詞には呼応しないというご見解もあるようですが、これは不自然だと思います。 「どうして」が対応しているのは、あくまで質問を意味する終助詞「か」ではないでしょうか。(むろん、この「か」は語尾を上げることによって省略することできますが) それを明確に呼応させたい場合には前述いたしましたように、「の」という準体詞を使う、というわけです。 こちらのほうが文法的には筋が通ると思うのですけどね。 「行きましたか」のような動詞に呼応していないということに、文法的根拠はあるのでしょうか。 使う機会が少ないからといって、不自然と感じるのは止むを得ませんが、そのことだけをもって不適合と断定するのは、早急にすぎるような気がします。 下記辞書においても、堂々と使われていますので、ご参考までにお示ししておきます。 ・なぜ遅れたかといえば交通渋滞にあったからだ。 ・なんで話をしないかといえば彼が嫌いだからだ。 ・どうしてか知らないが、彼女は来ないそうだ。(「どうしてなのか」とは表記されていません) http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/3351/m0u/
お礼
何度もお時間をとっていただき、ありがとうございます。 迷惑だなんてとんでもないです。わたしもいろいろなご意見が聞けてうれしく思っています。 わたしは国語を研究しているわけではないので、副詞の呼応とか名詞文の構文構造とかよくわかりませんが、普段の生活で使って自然なのかどうなのか、文法的には正しいのかそうでないのか、が知りたく思っています。 もう少し考えてから、わたしが思う「どうして~んですか」「どうして~ますか」の使い分けを補足欄に書きたいと思いますので、そのときはまたご意見ください。 ありがとうございました。
補足
たくさんのご回答をいただき、ありがとうございました。 みなさまのご意見を聞いてみて、いろいろ考えた結果、私なりの結論を出しました。 私がたどり着いた「どうして~ましたか」と「どうして~んですか」の違いを聞いてください。 私はここで質問する前は、「んですか」のほうが自然な日本語だと思っていました。しかし、ここで質問してみて、「ましたか」も状況によっては不自然ではないと思うようになりました。 「んですか」は強く理由にこだわっている場合、「ましたか」は単に聞いているだけ、とのご回答を頂きましたが、それがわたしにはピンと来ず、何か他の説明がつかないかなと考えました。no.7のご回答にあった殺人事件の容疑者への質問の例では理解できたのですが、他の日常的な状況の例が思いつきませんでした。 そこで、no.3のお礼の欄に書いた例文に戻って考えてみました。「どうして泣くのですか」と「どうして泣きますか」ですが、目の前に泣いている人がいて、その人に質問するときは、「どうして泣くのですか」の方が自然だと思います。(わたしの感覚からですが。) 一方、「どんな理由で人は泣くのか」というアンケート調査をしていて道行く人にインタビューするときや紙面上のアンケートを取るときは、「どうして泣きますか?」と聞いても不自然ではないと思います。 同じように、「どうしてパーティーに行くんですか」は、例えば来週パーティーに行く予定がある人に尋ねるときに使い、「どうしてパーティーに行きますか」は、よくパーティーに出かける人になんでそんなにたくさんパーティーに行くのか一般論が知りたくて質問するときに使うことができると思います。 そこで、思いついたのです。感情を出すか出さないかの違いではないかと。 アンケートを取るときに、感情を出す必要はない。(「~ましたか・ますか」を使う。)逆に、実際泣いてる人相手に感情を隠す必要はない。(「~んですか」を使う。) もし普段から感情を表に出さないような人は、泣いている人が目の前にいても「~ますか?」という言葉を使うかもしれません。でも、なんか冷たい印象を受けます。 普段の生活は人間同士の会話ですから、感情が伴うことが当然です。だから「~んですか」が使われることが自然と多くなり、聞き慣れているのかもしれません。一方、あまり感情を出さない人や感情を出してはいけないような場面(例えば、裁判所で弁護士が被疑者に質問するときは「どうして盗みましたか」など言うかもしれません)や、書き言葉だと、「~ましたか」を使うので、あまり聞き慣れていないのかもしれません。他の例として、仕事の面接で面接官が「どうしてこの会社を受けようと思いましたか」と言いそうです。感情を出さないで質問してるのではないでしょうか。もちろん、「どうして受けようと思ったんですか」を使う人もいるでしょう。 「どうして」と聞くことに、"強く聞きたい"、"そうでもない"、ってわかりづらいのは私だけかもしれませんが、"感情を出す言い方"、"感情を抑える言い方"なら私なりに理解できるのです。 素人の考えたことですが、このニュアンスの違い、いかが思われますか。間違いがあるようならご指摘くださるとうれしいです。 わかりづらい文章でしたら申し訳ありません。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「どうして」には、もともと「どんなふうにして」や「どんな仕方・方法で」の意味があります。 「最近は、どうしていますか。」…どんなふうな暮らしぶりか? 「どうして急用を知らせたでしょう。」…どんな仕方で連絡したか? これは、「どう」という指示副詞+「し」(動詞「する」の連用形)+助詞「て」の構文に即した名残でしょうが、それは更に「なかなか、どうして」のように程度の副詞ともなって、今では大方は「どうして」という「原因についての疑問を表す呼応の副詞として使われています。 この呼応の用法では、基本は「どうして…なの(です)か/なん(です)か」の形での体言もしくは名詞句「…であること」が求められる題説構文として、いわば名詞文の疑問文なので、動詞のままの「どうして行きましたか」は不適合となります。 「ですます丁寧体」と一括されますが、動詞に接続する助動詞「ます」ではこの呼応の構文は不自然となり、名詞に接続する「です」で初めて落ち着く形になるのでしょう。 ですから、「どうして行きましたか」のままでは呼応が生じないため、せいぜい状態の副詞の扱いで「どんなふうに行ったのか」「どんな行き方(車か歩きか)で行ったのか」の意味だけが浮き上がって来て、聞き手側が混乱を招くような不自然さが生じるのでしょう。 このように「どうして」の呼応にはかなり客観的な原因や理由の設問性がイメージにありますが、「なんで」は発話者の主観的な疑問感情が先走ったニュアンスで、一方「なぜ」は発話者の力の範囲を離れた原因や理由(電車が遅れた・台風に遭遇したナド)を問い質す具合で、それが「なぜか」となると実に漠然としてはいるが到って自然な成り行きが濃くて原因や理由を強くは求めていないムードに変わるようです。
お礼
ありがとうございます。 「ましたか」でも状況によっては使えるのかなと思い始めていた矢先でしたが、また考え直さなきゃいけないですね。 考えがまとまったら上の補足欄にでも書きたいと思います。 ありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#7ですが、もういちどおじゃましますね。 「の」という準体詞がなぜ使われているのか、という点は大事だと思います。 これは、「なぜ行った」という活用表現を名詞化する用法です。 名詞化することによって、「ですか」で示される質問行為の対象として浮き彫りにする意図があるはずです。 言葉は意味無く使われることはありません。 無意識的であっても、そこには、必ず何らかの意図が含まれているでしょう。 このことからも、「明確に理由を知りたいという(強い)意図がある」と解釈するのが妥当だと思います。 むろん、「のですか」のほうが、理由に対して直接的にアプローチする表現ですので、こちらのほうが自然に感じられるのは確かです。 ただ、それほど強く理由にこだわらないようにして質問したい場合には、有効な表現と思います。 方言などではなく、上に述べましたように、これは、あくまで文法的な用法から導かれる効果です。 以下は、「どうして しましたか」で検索した結果です。 案外使われている表現である、と言えるように思います。 https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&oq=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&aqs=chrome..69i57j0l4.14876j0j7&sourceid=chrome&espv=210&es_sm=93&ie=UTF-8#es_sm=93&espv=210&q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B&safe=off
お礼
ありがとうございます。 検索結果を見ると確かに、「どうして~しましたか」の文も多く使われていますね。アンケートするときの題名に多く使われているように感じました。 「どうして○○を選びましたか」など。強く理由にこだわってないのになんでアンケートを取るんだ?という疑問は残るものの、「んですか」より淡々と質問してるという印象があります。 ありがとうございました。
- gldfish
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自分も、「どうして行きましたか」と「どうして行ったのですか」、どちらも「過去を表す過去形である」と判断します。 ちょっと切り口を変えてみます。検索結果です。 「どうして たのですか」 https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&oq=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&aqs=chrome..69i57j0l4.14876j0j7&sourceid=chrome&espv=210&es_sm=93&ie=UTF-8#es_sm=93&espv=210&q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B&safe=off 本来の「理由を問う」用法での「どうして・・・たのですか」の形が多く見られます。 「どうして ましたか」 https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&oq=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%9F%E3%81%8B&aqs=chrome..69i57j0l4.14876j0j7&sourceid=chrome&espv=210&es_sm=93&ie=UTF-8#es_sm=93&espv=210&q=%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B&safe=off 「理由を問う」用法での「どうして・・・ましたか」はあまり見られません。 「どうしてましたか」「どうしてますか」の形であれば勿論ありますが、これは前のお話にも触れられた状態や手段(how)を問う用法の方で、「理由を問う」用法ではないのは言うまでもないと思います。 自分は「どちらもあり」という意見があったのがむしろ目から鱗でしたが、もしかしたら地域によって「どうして行きましたか」を丁寧語として使う所もあるのかもしれませんね。 方言とまでは言わないにしても、「標準語」の認識にも地域性がありますからね。例えば「来られる」を丁寧語として当たり前に使う地域は確かにありますが、標準的には「いらっしゃる」が正しい・・・みたいな例とか。 「なぜ行ったのか(知りたいです)」といった用法も同様なのですが、自分はどうも「なぜ(どうして、なんで)」ときて「ました」と続くのに違和感があるようです。理由はわかりません。それが自然だから、としか言えないです。 「どうして・・・ましたか」を周囲の人が口にしてるのも聞いたことありません。言えばすぐ気付くと思いますので。(そのくらい違和感があります。)前にも触れたように口語的に「どうして行きました~ぁ?」とかならそう不自然ではないのですけど。
お礼
何度もありがとうございます。 わたしも「んです」を使う方が自然だ、と思うのですが、もしかしたらこれに限らず言葉が自然か不自然かというのは、人それぞれなのかもしれませんね。おっしゃる通り、地域性だったり、育った環境だったり。 いろんなご意見を聞けて、とても参考になりました。これからもっと勉強したいと思います。ありがとうございました。
- ゆのじ(@u-jk49)
- ベストアンサー率30% (1233/4073)
いろいろな回答があって面白く拝読しました。文法以前の問題として、個々の感覚は、大変に違うのですね。 どうして行きましたか。 どうして行ったのですか。 両者の違いは、自然か、不自然かとか、その他、様々な理屈を言う人がいるようですが、簡単かつ明確にいえば、単に、「現在形」と「過去形」の違い。つまり、「~の(ん)ですか」というものの「用法」の善し悪しとは、全く関係ない。 過去に行ったことを(完了してしまったことを)、何故かと質問したいのだから、「た」という過去表す助動詞を遣うということ。「~【行き】ましたか。」では、「行った」という過去の話が、現在の話であるとか、現在進行している話になってしまう。 因みに、「行き」は基本の終止形「行く」(現在形)という語彙の連用形。 「い【か】ない」「い【き】ます」「い【く】」「い【く】とき」「い【け】ば」「い【け】」「い【こ】う」というように、五段活用なので、「カキクケコ」と活用変化する。 現在と過去の違いということの理解が必要。 「~た」「~だ」というのは、過去を表す代表的な助詞。 「たろ」「〇」「た」「た」「たら」「〇」というのが助動詞「た」活用変化。
お礼
ありがとうございます。 他の回答にもあったのですが、「行きました」というのが過去形じゃないっていうのがいまいち理解できません。 「行きました」というのは「行きます」の過去形だと思っていたのですが、それと「行く」の過去形「行った」とは違うものなんでしょうか。丁寧か丁寧じゃないかの違いだけだと思っていました。 「行きました」だと、「行く」の過去形ではなくて、「ます」を過去形にしてるだけ、ということでしょうか。でも、それでも過去は過去のことですよね? もっと勉強します。ありがとうございました。
補足
過去か現在かの違いということですが、わたしにはそれがわからないので他の例文を考えました。 どうしてパーティーに行きますか? どうしてパーティーに行くんですか? どうして泣きますか? どうして泣くんですか? これらの違いはなんでしょうか。 わたしは、「んですか」を使ってるほうが自然に思えます。 重ねての質問で申し訳ありません。
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お礼
わざわざ論文を探していただき、ありがとうございました! 参考にさせていただきます。 詳しく教えていただき、本当に感謝いたします。