- 締切済み
岩波文庫 「千字文」についての疑問です。
千字文は中国梁代の古典ですが、岩波文庫(1997年第一刷、小川環樹、木田章義注解)の22ページに「北極星は五つの星である」という説明があります。粱代(6世紀初め)の北極星は今の北極星とは違っていたのかもしれませんが、「五つの星である」が分かりません。中国の古典、あるいは天文学に詳しい方にお教えいただきたいと思います。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
すでに解説されているとおりです 中国は星については、星座的な概念が少なく 星の一つ一つに意味(星座的?)なものを持っているようです ちなみに星座占いの黄道十二宮と現在の黄道にある12星座には ほぼ一星座分のずれがありますが、これは地球が太陽をまわる公転の時に 極軸と呼ばれる地軸の傾きが揺れているために起こっている状態で 歳差といいますが、それに合わせて北極点はずれていきます 現在はこぐま座のα星(ポラリス)ですが、8000年後位には白鳥座のデネブが、 13000年ほどするとこと座のベガが北極星となると思われます
- ultraCS
- ベストアンサー率44% (3956/8947)
当時の中国では、北極5星(太子・帝・庶子・后・天枢)として、現在のこぐま座γ・β(コカブ、これとγ星がB.D.1500-A.C.500頃にはこの二星が事実上の北極星だった)・4番・5番星、きりん座HD112028で構成された星宮を「北極」と呼んでいました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AB%E5%BE%AE%E5%9E%A3 一方、当時、伝説上の北極星に当たる星(北辰)はケフェウス座HD212710と言う五等星で、宇宙の中心であるため、「天皇大帝」と呼ばれていました(これが天皇の語源という説がある)。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%A4%A7%E5%B8%9D なお、現在の北極星はこぐま座α星で、当時の中国では、勾陳(こうちん)という星宮で、勾陳第一星(勾陳一)とか勾陳大星とよばれていたようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%B9_(%E6%81%92%E6%98%9F) どうもこのあたり、記述として混乱しているようです(wikipediaも混乱していますが)。