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岩波文庫総目録は何に使われる?
過去に刊行された岩波文庫を集めた、岩波文庫総目録なるものが売られているのを書店で見ました。かなり昔からあるようです。図書館の人がレファレンス用に使うのならなんとなく想像できますが、個人のかたは何に使うのでしょうか? きっといろいろな使い方や楽しみ方があるのでしょうね。 なお、無料で配られている、現在出版されている目録を集めたもののことではありません(あれも読んでいると面白いですが・・・)。
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内容が正確であれば、19**年には「***」と「***」とを岩波文庫(手に入りやすいかたち)で手に取ることができた、という文献的な資料になります(それを手がかりにたとえば当時の新聞の広告を探して一次資料として提示することができる)。この人がこれを読んでいた可能性があるということを示すためのひとつの手がかりになるわけです。
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買って持ってますので何で買ったのかを書けば解答になるかな?? 岩波は春秋と文庫の絶版となっているものを大量に復刊するイベントがあり、それはリクエスト復刊と銘打っているように、読者からの要望の多さにあわせて復刊させる形式になってます。 ひとたび絶版になった本は文庫といえども、古本屋なりあちこち探して歩くのが骨ですし、はっきりいえば、版元で一時的にでも復刊して書店に並べてくれるのが読者としてはベストです。 ところが過去に岩波からどういう本が文庫で出ていたかを知らない事にはリクエストも出来ません。そこであの本の登場となる訳です。 とまあ、皆が皆、こういう使途で買うとは思いませんが、これもあの本の一つの使用法ではないかと。 岩波以外の文庫ではこうした大がかりな定期の復刊フェアはしてません。かつ岩波は古典、海外文学、哲学など他社の文庫では決してないようなラインナップが充実しているので重宝ではあるのです。