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差動排気方式とは?詳しい解説と設計法について
- 差動排気方式は真空機器を作る際によく使用される方法です。複数のチャンバーを接続し、段階的に圧力を下げていくことで最終段の圧力を効果的に下げることができます。
- 差動排気方式では、複数のポンプを使用せずに1つのチャンバー内に複数のポンプを配置する方法と比べて、効率的に圧力を下げることができます。しかし、チャンバー間のコンダクタンスを適切に調整する必要があります。
- 差動排気方式の設計においては、チャンバー間のコンダクタンスの調整が重要です。適切な調整が行われていないと、うまく作動しない可能性があります。設計法については、専門的なURLなども存在しますので、参考にすると良いでしょう。
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差動排気(差圧排気)とは、真空系内でことなる圧力レベルのチャンバー(AとB)が配管で接続されているとき、例えば極端な話、ガスを使うとかしてAを割と高い圧力に保ち、Bをいい真空に保ちたいとき等に使われる排気法です。この場合、Bを高真空にしたいので、A→B→ポンプ(メインポンプ)のように接続しようと考えます。すると、Aの方が圧力が高いので、気体はA→Bに流れます。この状態で、Bを十分よい真空にしようとすると、Bにつながったメインポンプの排気はかなりたいへんです。このとき、AとBの間に適当な大きさの容器を用意し、ここにポンプを接続します。こうするとA→Bの気体の大部分は、中間容器のポンプにより排気され、メインポンプの負担が軽くなります。中間の容器とA、Bの間の口の大きさはできるだけ小くし、できるだけコンダクタンスを小さくした方が効率よいです。また、一段では不十分な場合は、何段もかませることもできます。 この作動排気は、放射光のビームラインなど、非常に高い真空を要求される系でも利用されています。何十m、長いもので、うん百mのという長いビームライン。大小さまざまなチャンバーが途中途中に何台もあるライン、幾つものポンプユニットが上手に設置され、高真空が保たれています。効率よくポンプをセットしないと、こんなライン、とてもじゃないですが高真空を保てませんものね。 あと、ポンプは沢山つなげれば高真空がつくれるわけでもありませんので、念の為。「ポンプとは気体を吸い込んでは排気するもの」ではなく、「ポンプに飛び込んできた気体分子の何%かを捕まえ、再びチャンバーの中へ戻らないようにするもの」です。 キチンとした設計に関しての適当なURLは、ごめんなさい、しりません。 とにかくやってみるか(乱暴!?)、やっている人に直接聞くのが一番早いので、例えば、 「真空技術入門セミナー 」 http://www.tic-co.com/seminar/20010660.htm などのようなセミナーとかに出てみるのも手です。 講師の方に質問したら答えやヒントがいただけると思います。
お礼
なるほど…。複数のチャンバーというより、チャンバー同士をつなぐ箇所を排気するという理解が正しいようですね。 チャンバーとの間のコンダクタンスの問題については、少し自分で計算してみようと思います。 お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。