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戦場での日本刀の手入れと持ち運びは本当に使いづらい?
- 日本刀の手入れや持ち運びは戦場では実際に使いづらいものとなる。血糊や錆びの問題から、刀は護身用に適しているが主武器にはならない。
- 戦いの後に日本刀を手入れするためには、血糊を水ですぐに流し、拭いて乾燥させる必要がある。さもなければ、刀は錆びてしまう可能性が高い。
- 日本刀を使った戦いでは、持ち運びや手入れが非常に面倒であり、槍のような長柄の武器に比べて不利な面もある。そのため刀は主武器としてはあまり適していないと言える。
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仰るとおり、戦国期までの武士の主たるエモノは弓と槍です。 思うに、刀はいちおうスペア武器としては持ってはいくが、結局一度も使わなかったなんてことも多かったのではないでしょうか。 また、刀でバッサバッサと何人も斬るなんてことが、江戸や幕末ならともかく、はたして戦国期にあり得たのか。 というのは刀対刀の正々堂々勝負なんて発想が当時にはなかったし、そんなことする酔狂な人間もいなかった。戦国期で刀を使うのは、いきなり寝込みを襲われたり、主たる兵器が駄目になったとき。そんなとき、相手はおそらく槍でしょう。ということは、技量によほどの差がなければ、何人もバサバサ切るどころか自分が殺されてしまうのがオチ。 つまり、刀をぬかざるを得なくなった時点で、もうその武士の命はなかば終わってるのです。抜刀は最後の抵抗であって、黙って首を差し出すのとさして結果は変わらない。 よって刀を使うことが稀ならば、それで敵に勝てるということがさらに稀。この2つの状況が連続しておこり、無事に敵をたおして血のりのついた刀を鞘におさめるという状況が、戦国期にはほとんど発生しなかったのではないか。 あるいは運良く刀で応戦して生き残れたら、痛んだ刀はもう捨ててしまってもよいでしょう。意外と戦国期の刀は一度ぬいたら使い捨てだったのかも。
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- pastorius
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元の文献を忘れてしまいましたが、侍は各自、戦場に砥石を持っていったと何かで読んだことがあります。 槍だって血糊がつけば手入れするでしょうし。 鉄が貴重で錆びる刃物しか無かった時代なので丁寧に扱ってただろうと思います。 時代劇のヒーローみたいに血糊を振り払った程度で鞘に入れたりしないだろうというのは慧眼ですね。 室町時代ぐらいから戦で刀が主武器じゃなくなっていたことは、武具や遺骨の傷痕などから推測されています。 拳銃持って湾岸戦争に行くようなものじゃないでしょうか。いちおう持っとくだけでしょう。
- dogday
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現代人には、武士は刀と槍と弓と鉄砲しかなかったことになっていて、戦国時代と江戸時代の再現時代劇ばかり見ているので、ずっと腰から長短の二本差しで戦争してたイメージを持っていますが、 江戸時代以前の徒歩武者は、平安、鎌倉時代は薙刀、戦国時代は長巻と、刀に長柄をつけた武具が主流なのです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B7%BB 長巻は、刀身は野太刀と一緒なので、戦争が終わった後に、実用の長柄から、観賞用の意匠柄に巻き直したものが現代に残っている。 実戦用の野太刀は、江戸時代の定寸の日本刀と違い、腰に挿したら鞘から抜けない。基本、背中に背負ってました。 古刀の野太刀は、太平の世になってから摺り上げて短く打ちなおして腰に差すのが流行したので、現存数がとても少ない。古刀が少ないのも刷り上げで銘が消えたりしているから。 暴れん坊将軍八代吉宗の時代は、大坂の役からもう100年近く戦争がない時代。 それに戦国時代までの戦争って、1回の戦闘がとても短い。両軍とも重いし走るし疲れちゃうんで、ラウンド制のように1日何回も休憩がはいる。戦場には明かりが全くなく、足元もおぼつかず同士討ちもしちゃうので、小規模な夜襲以外、夜は全軍休息。 槍最強説って、現代人の思い込みが結構多くて、想像とだいぶ戦争をしていたのです。
補足
戦国の戦死者の多くは飛び道具だったと思います。 近くに行って攻撃するのは、危険ですから、やっぱり遠くから攻撃したいです。 もう一つは、兵農分離するまでは農民兵が多いわけで、きちんとした武装は お金がかかりますから、一番安い武器はなにか?というと石だと思います。 石はただですからね。 昔の戦争だときちんと武装した軍団でも、きっとボロボロの兵隊もいっぱいいたし メインの武器は石、という部隊も結構いたんじゃないかと思います。 戦国時代のメインの武器は、飛び道具。お金が安いから投石がとっても有効。 立派な刀や薙刀、長巻なんて、農民兵が持てっこありません。 槍は刀より強いと思いますが、槍は製造コストは安いから多くの兵隊に持たせられますね。 弓も刀よりは安いでしょう。安い武器を多くの人間に持たせられるから、戦争には有効ですね。
- suzuko
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大昔の日本の戦いって「やぁやぁ我こそは~」と名乗りをあげてから切り結んだので、TVのように○人切りなんてことはなったのではないでしょうか? 火縄銃も、かなり悠長な武器ですし。 「胴田貫」と言われる重量級の刀は、そんな時代の刀です。 戦国時代は、実際に「竹槍」で殺されたと言われる武将もいます。 明治維新のころの日本刀は、かなり軽量級になっていましたが、それでも「片手で振れる」豪の人は少なかったでしょう。 あと、日本刀は10人も人を切れば、骨で烏帽子が折れ、刃こぼれもし、血ノリ(というか油)でべとべとで使い物にならなくなったようです。 ですので、「相手の刀を奪う」なんて設定の映画もありました。「先に決闘場に行って刀をところどころにさしておく」なってのも。 >そのままさやにおさめちゃったら、血糊がさやにくっついて >日本刀自体が抜けなくなると思います。おまけに錆びちゃいます。 実際、坂本竜馬を切ったとされる脇差が近年に出てきましたが、錆で鞘から抜けなかったとか。 まぁ、よっぽどあわてて鞘に戻したんでしょうが… 「戦闘後に、相手の着物で血をぬぐう」なんて描写をしていた映画監督がいましたね。 ご参考までに。
お礼
ご回答ありがとうございます。 不思議に思うのですが、日本刀の切れ味、という議論はすごいあるんですが 使った後の後始末、という議論はあまりありません。 鉄は炭素量が高いと、比較的、さびやすい傾向が高くなり 当然のことながら、日本刀は相当に炭素が入っていますから (炭素量が硬度には重要)簡単にさびちゃいます。 万が一、ぬれたり、ましてや血が付いたりしたら1時間程度で相当錆が でるでしょう。ちゃんと手入れしないで鞘に納めたら、それこそ 大変です。 以外に刀というのは、使い捨て、あるいは、本当につかったら 刃こぼれがすごくて、とても再利用はできないんじゃないかと思います。 日本刀だって普通の刃物ですが、神聖化されています。 試しに出刃包丁の刃を強くぶつけあったら相当に欠けます。 日本刀だって荒い使い方をしたらすぐにいたんじゃいます。 すぐ錆びる、すぐ痛む、ということからして本当は、日本刀はかなり 使い捨てというケースが多かったんじゃないかな・・という気がするんですが。