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日本刀の手入れ ポンポンたたくのはなぜ?
時代劇などで、日本刀の手入れをしているときに、耳掻きのポンポンみたいなもので刃をポンポン叩いていますが、あれはどのようなお手入れをしているのですか?
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>時代劇などで、日本刀の手入れをしているときに、耳掻きのポンポンみたいなもので刃をポンポン叩いていますが、あれはどのようなお手入れをしているのですか? 時間経過と空気との接触による錆や汚損を防止するのに、汚れや酸化を防いだり取り除くのに打粉(うちこ)を用い、デリケートな刀身に傷をつけないためにポンポンのような道具を使い、さらに満遍なく油のコーティングを刀身全体に施し行うために、昔から丁字油を利用します。 その手入れのシーンが時代劇等では強調されたり演出上の効果を狙って、ご質問のようなパターンと道具でシンボリックに行われているのだと思います。 尚、詳細は下記の記事が参考になると思います。 ◇打粉(うちこ) 砥石の微細粉、約30~35gを吉野紙でくるみ、さらにその上を綿、絹でくるんだもので、刀身をたたくと、白い粉が出ます。(市販している。) ◇拭(ぬぐ)い紙(がみ) 良質の奉書をよく揉んで軟らかくし、砂気や、ごみを充分除去したもので、下拭(したぬぐ)い用(油取り用)と上拭(あげぬぐ)い用(打粉取り用)と2種類あります。(ネルを使う場合は、よく水洗いして糊気をとり、乾かしてから使います。) ◇油 錆を防止するために塗る油で、丁子油(ちょうじあぶら)と呼ばれます。(市販している。) http://www.touken.or.jp/toriatsukai/teire.html
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- hekiyu
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打粉、といいまして、通常は鹿の角を粉末に したものを使います。 日本刀は、錆びないように油塗紙に油をつけて 塗ります。丁子油といいます。 油を塗って錆びないようにするわけですが、 余分な油がついていると、ホコリなどがつきやすく、 返って錆びやすくなります。 それで油を落とすために、打粉でキレイにします。 打ち粉でキレイにしたあとは、拭い紙で 打ち粉を取り払います。 当分つかう予定が無い場合は白鞘に収めて 保存します。 保存には白鞘がよいとされています。 人を斬ったときは、柄から全部を抜き出して 手入れをします。 抜き出さないと、柄の部分、つまり中子の部分 が血で錆びるからです。
お礼
柄から全部抜き出さなくてすむ方が平和でいいですね。 水がさびの原因は分かりますが、油も余分にあると駄目なんですね。 回答ありがとうございました。
- Higurashi777
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簡単に言うと 「刃の手入れをするために油を塗る必要があるが、手入れした後の余分な油を取るために砥石の粉をまぶして取り去る。その砥石の粉を塗るためにぽんぽんする」 ということになります。 もっとも、現代の刀工は眼鏡拭きでささっとやってしまうようですが(笑) 参考 http://portal.nifty.com/2010/02/05/a/3.htm 以上、ご参考まで。
お礼
今はメガネ拭きですか・・・。いえ、便利なものは使わないとですね。 回答ありがとうございました。
お礼
詳しく解説していただき、ありがとうございました。 拭いたり磨いたり、というのは分かりますが、あのポンポンが不思議で・・・。 回答ありがとうございました。