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武士は自分の事を 「拙者」 ってホントに言ったの?
タイトルどおりです。 また、相手の事を 「貴殿」 とか言ったんでしょうか? 映画なんかでは、どれを見てもそんな風に言ってますよね。 あるいは、今のNHK大河ドラマの登場人物のように、現代人と同じような言い方をしていたんでしょうか? すみません、もうひとつ。 昔の手紙は全て漢文で書かれたものが多くあると思いますが、その手紙を他人に読んで聞かせるときは、どんな風に読んだんでしょうか?
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蝋管式の録音機が実用化されたのが1900年ごろですから侍の話し言葉の録音記録はありません。全ては記録文書、手紙類と親子代々の言い伝えです。また小説や芝居のせりふの中にも当時の話し言葉が残されています。 身分制度が厳しかった時代には身分によって話し言葉が変わります。侍は全国で統一された話し言葉を使っていたわけでなく方言を話していたはずです。従ってある言葉を使っていたかどうかは微妙な問題になります。 はっきりしているのはNHK大河ドラマで使われている現代語を話す武士はフィクションです。まず当時あのような標準語は未だ生まれていなかったのです。 映画では殆どが現代人に当時「らしさ」を感じて貰うために、言葉、背景、着物、所作(動き)が工夫去れているに過ぎません。どれも本物ではないのです。当時の庶民の着ている衣類は麻や木綿が多かったはずですが、映画では軽くて安い化繊類が使われ、身分や既婚か未婚かによって異なる髪形なども簡素化されています。 現代物ではよく東北や九州の方言が使われますが、本当の方言を話せばドラマを理解する人は限られてきます。従ってテレビドラマなどで話される方言はどこにも存在しないものです。どことなく九州弁らしい感じが出れば いいわけです。 漢文の手紙は公式文には使われましたが、息子が母親に書くような手紙は漢文ではありません。秀吉や幕末の志士が家族に書いた手紙なども漢文ではありません、勿論 漢文の手紙を読む場合は漢語で発音する訳ではなく、読み下し文という独特の日本語化を行って読んだので当時の人には誰でも内容が分かったようです。漢文は書き言葉であり、現代の外国語のように外国語で書いて外国語として読んでいたわけではありません。
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補足します。 読み下し文に詳しいわけではないので参考URLを添付します。要は文法の異なる漢文を「漢字」という共通点を頼りに日本語として通用するように漢字の読む順番を変え日本語として発音して読んでいたのです。 たとえば「不変」という文を「変わらず」と読めば誰でも理解できます。 例文 漢文・・・不覚至君家 読み下し文・・・覚えず君が家に到る 現代語訳・・・あれれ、いつの間にか君の家についていたよ。
お礼
HP拝見しました。 中国語っておもしろいですね。 勉強になり、ありがとうございました。
お礼
詳しいご回答、本当にありがとうございました。 よくご存知ですね、感心しました。 ところで、お説の最後の部分、「読み下し文」 について、もう少しお教え願えないでしょうか? 漢字ばかりの手紙をどうやって字が読めない人に、読んで聞かせたのか、興味があります。