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ホスゲンの発生についての質問
- 液体黒鉛(炭素)と酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を混ぜるとホスゲンが発生するのか?
- ホスゲンの発生に関して、発生するという回答と発生しないという回答がありますが、信用できる回答はどちらでしょうか?
- ホスゲンは化学兵器であり、テロの要素とも関連しています。しかし、発生するかどうかについての回答を求めています。
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ホスゲンの分子式がCOCl2で、おっしゃ通り炭素と酸素と塩素の化合物です。 ホスゲンは、一酸化炭素(CO)と塩素(Cl2)を反応させて合成しますが、単に一酸化炭素と塩素を混ぜても反応しないため触媒を使用します。当然、反応条件も適切に調整しないとうまく反応は進みません。 つまり、単に炭素と酸素と塩素を混ぜれば良いということでなく、様々な条件が揃わないと生成しないのです。 従って、いくら炭素と漂白剤を混ぜたところで、ホスゲンが発生することはないでしょう。 もし、炭素と漂白剤を混ぜただけでホスゲンが発生するなら、漂白剤で汚れを落とす度にホスゲンが発生することになりますね。何せ汚れというのは有機物、即ち炭素や酸素が含まれた物質ですから。
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- hayasitti
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おそらく無理です。 以下、その根拠。 まず、液体黒鉛と書かれているが、これはなんなのだろう? 炭素粒を液体に拡散したものだろうか? 炭素を含む溶媒(つまり有機溶媒)ということだろうか? それとも炭素を(三態変化という意味での)液体にするまで温度を上げたものだろうか? 前者二つなら取り扱えるだろうが、最後は明らかに温度が高すぎると思う(炭素の融点は3000℃以上)。 さて、ホスゲンは水と反応して分解するので、水を反応系に入れることができない。 なので、液体漂白剤系は使えない。(当然溶媒の主成分は水だから。) 固体または有機溶媒拡散して投入しなければならない。 というより、そもそも酸素系漂白剤が使えない。 なぜなら一般的な酸素系漂白剤の主成分は「過炭酸ナトリウム」というもので、これは炭酸ナトリウムに過酸化水素がくっついたものだから。 過酸化水素が酸化力の源なのだが、これは酸化力を発揮した後、分解して水になる。 なので、結局これ自身が水の供給源になり、狙いの反応生成物を分解してしまうことが予測できる。 仮に過炭酸ナトリウム以外の酸素系漂白剤をもってきたとしたらどうか。 この場合は反応系に余計なものがありすぎる。 結局、酸素系漂白剤の酸化力は、おそらくホスゲン生成のまえに、周りにたくさんあるほかの有機成分を酸化分解してしまう気がする。(たとえば、上の液体炭素の拡散溶媒、漂白剤に添加されている界面活性剤) それでは目的物質は生成できない。 ちなみに、ホスゲンは窒息性の毒ガスとしても有名ですが(最近ではオウム真理教がこれで殺人未遂を起こしたことがある)、 No2の方が書かれている通り、それだけでなく、有機合成材料としても有用なものであり、 サリンやVXガスといったような毒ガス単一の用途しかないというわけではありません。 以上、参考まで。
- Tacosan
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ど~でもいいけど 「ちなみにホスゲンとは化学兵器の事です」 は感心できない表現だなぁ. これでは「化学兵器全般のことを『ホスゲン』という」ともとれてしまう (もちろんそんなことはない) し, そもそもホスゲンは化学兵器「にも」使えるだけだよねぇ.