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タンパク質の溶解度と分子量の関係
タンパク質は分子量が高いほど溶解度が低いですが、なぜなんでしょうか? 教えてください。
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分子量が大きいほど溶解度が低いってのはどのぐらい厳密な関係性のことをいっているのかにもよるんですが、それ以外のファクター(構造、pH、疎水・親水性部分の割合、溶媒のイオン、圧力等)の方がダイレクトに影響するようなきがしますので、分子量のみをとって大きな影響があるとは言い切れるのかはわかりません。 通常の生化学実験等でやられるリコンビナントタンパク質の溶解性に関しては大きいタンパク質は確かに全長が可溶化されにくいですが、一概に可溶性だけの問題というわけでなくて大腸菌等で合成効率とかフォールディング効率や安定性等の問題もあるので不安定になって凝集体を作りやすいまたは非安定な構造が封入体に取り込まれてしまい安いというようなモノがあるためではないかと思います。 つまり、きちんとした全長のタンパク質があったときに同じ程度の大きさのタンパク質を比較して一概に大きいから溶けないという影響が常にダイレクトにあるのかというと間接的な影響として色々生じるため、結果的に大きいと安定に保存されにくいというのはあってもそれ自体の相関関係の寄与は小さい気がするということです。