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「バンクされた」は、なぜ通じない?
たびたび同様の質問をして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 状態動詞は受動態をとらないということと、迷惑の受け身(例:雨に降られる)が存在することは承知しております。 さて「パンクした」は正しい日本語ですし、状態の変化を示すものですから「状態動詞」には該当しないと思います。さて先日はある外国人から「パンクされた」はどうして通じないのですか、と聞かれてしまい、うまく説明できませんでした。この点を納得できるように説明するには、どうすればいいのでしょうか。 それとも私が妙に考えすぎているだけで、実は「パンクされた」は正しい表現だとか、「パンクする/した」は状態動詞に該当するのでしょうか。
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まず、元々質問された外国の方に、誤解があるように思われます。 「タイヤにパンクされた」という言い方自体は、通じます。 何を言っているのか分からない、という日本人はいないはずです。 単に、「雨に降られた」程には使うことがない、というだけのことです。 例えば、トラック運転手の方が、資材の搬入時間が迫っている時に、 「途中でタイヤにパンクされて大変だった」という言い方は可能です。 ただし、「タイヤがパンクして大変だった」という言い方のほうが、 多くの場合に使われると思いますが。
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- hakobulu
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#7です。 >No.4~No.5に、その事例が示されているのではないでしょうか。それらの事例は、実に身近なもののように思えます。 : 回答を練っている間に、そうしたご投稿があったようですね。 気付かなかったとはいえ失礼しました。 投稿ボタンを押す前に、似たような投稿が為されていないか、元の画面に戻って確認すればよいのですが、つい面倒で・・・。(これからも同じだと思うのですが) くどい投稿をしてしまい申し訳ありません。
お礼
いえいえ、気になさらずに。私もいろいろな場面で同様のことをしていますので、他人のことは言えません。肝心なのは、指摘されたときの対応ではないかと思っています。 今回のご回答のおかげで「パンクされた」はさほど特殊な用法ではないことに同意していただいたことになると思いますので、私もすっきりいたしました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
歌われた 泳がれた 蒸発された などは迷惑の受身と言えると思います。 迷惑の受身が成立するために重要なのは、その動詞を実行する主体が意志的な存在か否か、ということではないか、と思います。 (意志的に)歌う人 (意志的に)泳ぐ人 (意志的に)蒸発する人 がいてはじめて、こうした受身が成立するでしょう。 よくある例の「雨に降られた」は、雨を擬人化しています。 降る降らないは雨の意志によって左右できる、という前提があってはじめて成り立つ解釈だろうと思います。 「パンクした」の場合も、車を擬人化できるシチュエーションであれば、不自然な表現だと断定することはできないでしょう。(状態動詞ではないと思います) ただ、そうしたシチュエーションの想定が難しい、あるいは、非常に限定されるので不自然に感じられる、ということではないかと思います。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 > ただ、そうしたシチュエーションの想定が難しい、あるいは、非常に限定されるので No.4~No.5に、その事例が示されているのではないでしょうか。それらの事例は、実に身近なもののように思えます。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
5です。 追加すると、「パンクされてしまって」のような言い方は自転車(やタイヤ)をちょっと擬人化した言い方だと思います。 自分がしたわけではない、自分の過失ではないということを強調するとともに、事故のようなことを道具の気まぐれのように言うことで道具に対する不満や愛着の表現が含まれるようになります。
お礼
追加のご回答、ありがとうございました。 擬人化した表現は、確かに存在します。そのように考えると、これもやはり「迷惑の受け身」と言えるのでしょうか。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
「パンクされた」はあるのか、という部分に答えます。 私も最初は無いと思ったのですが、あり得ることに気がつきました。次のような場合です。 「時間が無いっていうのに俺のボロ自転車にパンクされてさあ」 パンク して欲しくない時にされてしまったという表現です。 ですから「自転車にパンクされた」「自転車に故障された」という言い方でしたら無いとは言えません。 これを「自転車がパンクさせられた」と言ってしまうと「誰に?」ということになって意味が違ってきます。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 「~にパンクされた」ならば、確かにあり得ますね。私はそのことをすっかり忘れて、いろいろと難しく考えていました。
- teresa8102
- ベストアンサー率23% (144/606)
パンクは状態動詞なのではありませんか? 日本語に訳すと「破裂」ですよね。 破裂は状態動詞だと思いますので。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 お言葉ではありますが、問題になっているのは「パンク」という名詞ではなくて「パンクする」というサ行変格活用動詞です。これまで穴が開いていなかったパンクに穴が開くのですから、状態の変化をあらわしていると思います。だから私としては(考えすぎや誤解がない限り)、状態動詞とは言えないと信じています。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
「雨に降られた」 という文に主語を付すと、たとえば 「わたしは雨に降られた」 となり、「雨に降られた」 ことによって迷惑な思いをしたのは 「わたし」 という主体です。 「パンクした」 にも主語を付けてみると、これは 「タイヤがパンクした」 でしょう。「タイヤ」 は人ではありませんから、迷惑な思い をすることはありません。 「雨に降られた」 からの類推で形だけ同じにしても、日本語としては正しくありません。「通じない」 こともありませんが、正規の日本語ではありません。 なお、「雨に降られた」 のような、自然現象を表す表現から受身形を作るというのは、日本語特有の、特殊な用法のようです。 また、「パンクさせる」 を受け身の形にするのであれば、「パンクさせられた」 とすることができます。この場合、元の形は主体が行為者ですが、後者の受け身の形になると主体は話し手になり、他者の行為に起因する 「(タイヤが) パンクする」 という結果によって、話し手自身が迷惑を被ったという気持ちを表現することになります。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 迷惑の受け身が成立するためには、「人」が迷惑することも条件のひとつだったのですか。言われてみると当たり前のことのようですが、いい勉強になりました。どうやら私の考えすぎなどではなさそうだということがわかって、それだけでも嬉しいです。
申し訳ありません。勉強のため逆に質問させて頂きたいのですが、 「パンクした」というのはどういう意味なのでしょうか。補足欄にでも 記載願います。
お礼
説明不足で、失礼しました。 今回問題になったのは、「車のタイヤがパンクした(破裂・穴が開いた)」という意味です。 よろしくお願いします。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 この回答を見て、ようやく外国人の質問内容を取り違えていたことに気が付きました。実はその人は「タイヤがパンクされた」と言っていたのです。これを「タイヤにパンクされた」と言い換えれば、通じますね。その意味で「パンクされた」はあり得ることにやっと気がつきました。 私にとっては目からうろこのご説明でした。