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この図面で 雨漏りは大丈夫ですか
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この図面通りなら、南側の軒の出が芯面で450、有効で 300mm以上はありますね。これを有効ゼロで設計した現場も ありますが、正直、こちら側に雨が横風で当たった場合、 軒裏と外壁のシールや、端板、けらばとの取り合いなどから 漏水する危険は増します。 逆勾配ですからね。 出がゼロならともかく、この位あると、軒裏に換気口が 付くはずです。 そこからの雨の侵入対策を考えねば なりません。 通常、屋根の防水はアスファルトルーフィングで瓦下の ベニヤの上でとるのですが、逆勾配だとその下から 入ってしまうことを想定して対策を講じなければなりません。 ウチでは0.2mmのポリエチレンシートで気密層を施工する ケースが多いのですが、これで巻いてしまって壁の防湿 シートの上から被せて50mmブチレンテープで気密固定 しますので、このような設計の場合、万一の躯体内部への 逆勾配軒裏の取り合い部からの漏水はここでシャットアウト します。 また、屋根と外壁の通気層をとりますので、侵入した雨水は 胴縁の間、タイベックシートや外断熱パネルの表層を伝って 土台水切りから排出するように設計します。 何らかのきちんとした防水処置を取れば良いですが、 この巻き込みを行わず、コーキング等での現場シールのみで 水密を取ろうとすれば、いずれ切れて雨漏りします。 元々軒裏はケイカルに塗装するにせよ吹き付けを巻き込みに するにせよ、雨が直接当たらないことを前提にしています。 ちょっと風が吹けば必ず軒裏が雨に当たるというのは、 正直、設計者としては心安らかではありません。 ポイントは二つ。 防水シートを屋根と壁もろとも継ぎ目なく被せる。 侵入した水を壁の防水層の外側の層で下部から排出できる 構造にする。 後は、出来れば軒裏内部も乾きやすいように通気性能を 上げたいところです。 (判って設計するのなら、むしろ出が少ない方が水密に納め 易いと思うのですが・・・他の建築士の方の意見も参考に したいです。。。正直、逆勾配をこんなに出した経験が無いので) 付け加えるなら、逆勾配を伝って雨だれの汚れが外壁につくのは 避けられないかも知れません。 わずかにでも切妻屋根にするために招き返しのように 通常勾配の屋根をちょっとの長さ掛けると、棟木と母屋が ひしめき合うような小屋組となり、軒樋・縦樋も発生、外見的に 大した差が無いのにコストは上がります。 比較的ローコストでシンプルな小屋組で、二階吹抜けや ロフト空間を造るために、意匠系の設計事務所でこの デザインを好んでやる処も少なくありません。 一方で、施工責任を負う工務店では、正直余り片流れの 屋根は施主様にお勧めしていないのが現状です。 先ほどの、吹抜けやロフト、或いは整形屋根にしか十分な 太陽電池パネルが敷き詰められないなどの明確な理由が 無いのでしたら、母屋上がりになっても通常の切妻屋根で 比較検討されることをお勧めします。 片流れ屋根自体のコストは切妻より安くても、外壁と躯体の 木材量が増すため、必ずしも割安になるとは限りません。 二階の桁から上に通常階と同じ筋交いも入れないことが 多いので、構造的にも切妻より弱くなる場合があります。 南面の外壁が大きくなるため、家屋内への熱貫流も増え、 バルコニーの掃き出し窓からの日射も加えて、このとんがり 部分の小屋裏空間にはかなりの熱がこもります。 吹抜けならばともかく、ロフトであれば夏場はかなりの室温に なるため、居室としての使用は厳しくなりがちです。 屋根にウレタンパネルなどの断熱材を敷いて、通気層を経て 二重屋根にするなどでなければ、気温は40℃を超えるでしょう。 エアコンは余り効きません。 私達も設計する際に、これらのデメリット対策を施して、積算も 比較して、尚且つ、片流れのメリットを確信できる場合には 採用することも稀にあるかも知れません。 ご参考になれば幸いです。
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- aich
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このような建物は、都市部では、どこにでも見られる建物です。 軒部分の出が少ない、ひさしが無いなども、都市部では、土地代が高く、狭い土地で建物いっぱい建てたい場所では、当たり前の建物です。 施工側からの立場でご説明したいと思います。 このような建物で雨漏り等を予防するためには、通常の施工と違った施工のポイントがあります。 1 軒天と外壁部分の取り合いについて 5番の方の建物の図の右上の○印の部分などについて このような部分では、多い施工としては、軒天を施工してから、外壁を施工しますが、そのようにすると、他の方のご指摘のように雨漏りの危険性があります。 このような部分では、先に外壁を施工して、できるだけ内部にのみこませるように施工してから、軒天の施工をします。 軒天と外壁材の取り合いは、通常の施工のように、コーキング処理をしておきます。 上のような施工の方法ですと、破風板部分の大きさが通常よりも大きくなる場合があります。 外壁を飲み込ませることによって、軒天と外壁材のコーキングに不備が生じても内部に雨は、入りにくくなります。 通気に関しては、軒天からとるのではなくて、例えば破風板を2重構造などにして、その中に水返し板金材を取り付け、パンチング板を取り付けて、通気の排出口とすることもできます。 2 アルミサッシの上にひさしが無い場合 通常の施工では、冊子の上に防水テープ、通気シートなど、施工してから外壁材を取り付けます。 ひさし等が無い場所で、風あたりの強い場所では、その工事+サッシ上の水切り工事を、すべてのサッシに取り付けます。 取り付けは、通気シートの上から取り付けます。 このようにすることで、雨漏りに多い毛細管現象の雨漏りを防ぐことができます。 この板金の堤防がやぶられても、その下には、通気シートがありますので、雨が、進入することを防ぐことができます。 板金の水切りは、立ち上がりが100ミリ以上で必ず上部に水返しの曲げをつけた施工をします。 これで、毛細管現象をここで断ち切ることができます。 ご参考になるかもしれませんが、このようなことを、設計士さんだけではなくて、施工側とも話し合いの場をもうけて打ち合わせすることをオススメします。
補足
都内に建築を予定しております 大変貴重な説明を頂き誠にありがとうございます、どうも片流れは余り評判は良くないようです このむねを営業の方に話しましたら 今なら切り妻でも 寄棟でも変えることが出来ると言われ、 又 素人の私にはどちらがよいの悩むところです、余り家には拘りませんが雨漏りだけは心配です 現在住んでいる家が古い建物で 南と西の風雨が強いと雨漏りがします、今計画している土地は 現在の住居の西側に予定しております。 新筑後は壊すか考え中です 切り妻か 寄棟に変えようかと思います、メリット デメリットを教えて下さい。
- ayataichi
- ベストアンサー率42% (66/156)
ごめんなさい、「1階部分の関連性」というのがどういうことを仰っているのか解りません。 強いて言うなら、北側の下屋の部分の階高をこれだけ高くする必要があるのでしょうか。 この部分に、キッチンの流しや便所、浴室などがあるなら、もう少し階高を低くすることが出来ると思います。 そうすることによって、下屋の屋根をもう少し出すことが可能でしょう。 「役物」もどういう部分のことなのか解りませんが、切り妻屋根の場合、棟と軒先、けらば(質問者様の家の場合、東西の端部)以外に「役物」は不要です。 二階屋根の南北の軒の出寸法は、雨風を考えると出来ることなら3尺くらいが理想的です。
お礼
どうもお礼が遅くなりましてすみませんでした、軒は出来るだけ出した方が良いのですね ありがとうございました。
- 007MUKADE
- ベストアンサー率41% (286/694)
雨漏り調査を行ってますが・・・・ 片流れ屋根での ポイントは 2箇所です。 特に 頂点の 雨仕舞は デテール(施工詳細図)が 無いと 図面からは 判断できません。 後は 施工業者(工務店) と 専門業者(屋根施工業者) の 力量次第です。 ・・・・南寄りの吹上る 雨風が 頂点と壁の接合部位に 大量の水が掛かる 台風接近時に 発生します。 3~5年に 一度程度の発生ですので 見落としたり 未対策のままのケースが殆どです。 棟収まり、下屋根外壁 と招き屋根 の施工詳細図が あれば 検討できます。
お礼
お忙しい所 誠にありがとうございます、詳細図面はまだありませんが、プロの見た目からの赤丸部分を再度検討してみます。
- titelist1
- ベストアンサー率25% (712/2750)
NO.3です。図面の高度地区の斜線規制を見落としていました。回答を書くときには図面が表示されませんので思い込みで書いてしまいました。申し訳、ありません。 いずれにしても、家の外観が良いとは思えませんので、担当者を変えさせて、設計をやり直させてはどうですか。
お礼
いつもありがとうございます、図面は昨日載せたものです どうも申し訳ありませんでした。 もう一度検討してみます、一生に一度の事ですので慎重に行きたいと思います。
- titelist1
- ベストアンサー率25% (712/2750)
10個程前の質問にも答えたのですが、屋根の役物を使いきちんと施工すれば雨漏りの問題はありません。もし施工が問題であれば、登り側の軒部分から雨が入り込みます。台風の時にはどんな屋根でも軒換気口から強風とともに雨が侵入します。しかし、内壁が濡れるようなことはありません。 ところで図面を見て、気になることがあります。 屋根の流れの方向が南側ではなく、北側になっていることです。意識的に北側流れにされている理由があるのでしようか。北側に下屋があるからでしょうか。それならば考え方が逆です。片流れ屋根の登り側の壁は雨で濡れ易いのです。下屋の屋根が受けていると濡れなくなり、安心して登り側にできます。今の図面ですと、南側壁が雨で濡れて早く汚くなります。ガルバリウムの外壁ならば問題はありません。また屋根材がガルバリウムですと見栄えが悪いので、屋根を見せないように、この図面のようにする場合があります。 図面の家は夏には日射が強くて暑い家になります。庇がありますが、庇と軒では日除け効果は大違いです。また、せっかくの南屋根にソーラーパネルを置かないのですか。冬には発電効率がずいぶんと違ってきます。さらに南側の2Fバルコニーには庇だけでは夏に紫外線が当たり雨が吹き込みます。床防水加工の劣化が早くなります。 私なら南側流れの屋根にして軒を深くします。
お礼
度々お答えいただき誠にありがとうございます、この辺は高度制限があり 北側の家の関係でこうなったのだと思います。 ソーラーパネルに魅力を感じます。
- ayataichi
- ベストアンサー率42% (66/156)
建築設計を生業にしています。 N0.1さんの仰っているとおり、屋根の形状は、ある程度雨漏りには関係ありません。 図面を見ると、南側の屋根がとてつもなく「高い」のですが、その必然性はなんでしょう? 立面に描かれている二階の窓の中心に棟を持ってきて、切り妻屋根にしたらどうでしょう? そうすることで、バルコニーの庇が不要になると思いますが。
お礼
どうもありがとうございます、この地域は準防火で 高さ制限も大変きつい事と北側の住宅を 考えての事かと思います、切り妻屋根大変参考になりました。
補足
度々申し訳ありませんが、切り妻屋根にする場合 一階部分には関連性は無いのでしょうか。 それに北側の下屋は このままでもよいのでしょうか 後 切り妻屋根を東西にもう少し軒出して 下屋も含めて四寸勾配に変えようかと思います、一般的に風雨に耐えるため役物を使うと聞きますが。 何をどのようにするのでしょうか、解らない事ばかりの質問ですみません、宜しくお願いします。
土木建築には「ずぶの素人」ですが、雨漏りするかしないかは 屋根の形状ではなく、「施工の品質」に依存するものではないでしょうか。
お礼
早速の回答有難うございます、大事なのは施工と品質ですね。
お礼
どうも貴重なご意見ありがとうございました、これからの参考にさせていただきます。