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スピードはないけど勢いがあるボール
- 高校野球の解説者が、「ピッチャーはスピードは無いけど勢いのあるボールを投げています」と解説しました。
- ボールの運動には初速度、回転の初角速度、重力、空気抵抗しか作用しない、そのうちピッチャーが作用できるのは初速度と回転の初角速度だけだというのです。
- 野球には「重いボール」「軽いボール」など物理的にどう説明してわからない表現があるような気がします。
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計器計測ではスピードは出ていない筈なのに、何故か、打者の振り遅れが目立つ時、その投手のボールについて、「勢いがあるボール」と判断せざるを得ません。回転が良い為、思いのほか、打者の手元で球速が落ちない時、打者の目には、その投球が「手元で伸びてくる」ように見えてしまいます。 実は、物理的にも、手元で伸びる(球速が増す)筈がないのですが、打者の長い経験で、こういう感じのスピードで入って来る筈という思い込みがあり、その思い込みよりも、球速が落ちなければ、「勢い良く伸びてくる」と感じます。こういうことは、野球の打球に限らず、ゴルフでも一緒で、そろそろ放物線が落下してくるはずと思っているのに、そういう常識的な感覚に反して、ちょっとでも、放物線を描いて落ちてくるのが遅れると、人の目には打球が伸びているように見えます。打球を目で追い、通常ならば、そろそろ落ちるという時、無意識に打球の動きを予測して視線が下がりますが、下げた視線の先に打球が無い時、それに驚いて、人は、打球が「伸びた」と感じます。勿論、実際には伸びてはいません。どんどんスピードが落ちているはずなんですからね。 あと、重い、軽いは、打者としての実感として、例えば、野球センスに欠けているが故に、肩力に頼って、回転の悪いボールを投げる投手は「重い」と感じます。通常の場合より、打球も飛びません。 一方、野球センスに優れていて、綺麗な脱力フォームが完成していて、手首の使い方が巧みな投手の場合、「軽い」と感じます。実際、当れば、予想以上の飛距離になってしまいます。
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- human21
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勢いがあるボールとは、回転が多いボールだと思います。 以前、スピードガンの測定を2か所で行っていた事があり、 測定値の差がマイナス10キロが普通のボールで、たまに 差がマイナス5キロしかない、勢いのある伸びるボールを 投げる投手がいました。 回転数が多いと空気抵抗が減り、ボールが伸びる事は 実験で証明されています。 真逆なのが回転しないナックルです。 また重いボールとは、回転数の少ないボールです。 回転数が多いと勢いはあるのですが、ミートされると よく飛んでいきます。 よく回転したボールを打つことで、さらに回転が増して 空気抵抗が少なくなり、遠くまで飛ぶようです。 逆に回転数の少ないボールは、ミートしても飛ぶ距離が 少ないのが一般的です。 同じスピードであれば、回転数が少ないほど重いボールに なるはずです。
お礼
ありがとうございます。
- williumblake
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よく回転するボールは、軌道が安定し、スピードが速くなります。 ですが軌道が安定するが故にミートしやすく、打者にとっては打ちやすい、飛距離を出しやすい球だといえるでしょう。 逆に回転が遅いと、速度が出ず、空気抵抗を受けて軌道が安定しないために、打者にとっては非常に打ちづらい、ミートした、と思っても実は捉えきれていない、という状態になり、飛距離も出ない、という事態が発生します。 最も軽く感じるのはバットの芯でジャストミートした球で、最も重く感じるのは全く芯を外したときの球なのです。 勢いのあるボールとは、打者を斬ってとれるボール、三振をとれるボールという意味で表現しているのだと思います。
お礼
ありがとうございます。
- cubetaro
- ベストアンサー率24% (1289/5171)
「手元で伸びるボール」では。 スピードガンの計測ポイントからスピードが落ちるボールを「軽いボール」、ほとんど落ちない、もしくは上がるボールを「重いボール」と感じるようです。 回転と抵抗の問題だと思いますが。。
補足
ありがとうございます。 スピードガンの計測は2箇所で行われているのでしょうか? 一般的なスピードガンは測定点が一箇所定点で行われているので投手の手から離れた後のボールのスピード変化は測定できないそうです。 また、2箇所で測定していたとしても、速度が上がる、というのは物理的にありえない、と息子が申しておりますが・・・。
- ape_wise
- ベストアンサー率34% (311/907)
野球の解説者や選手は物理の専門家じゃないので、物理学的な裏付けなどせずに好き勝手なことを言っているんです。 多分ですが、打者の目からタイミングの合わせづらい、あるいは芯で捉えづらい投げ方をしているのでしょう。 芯で捉えにくければ、バットを通じて得た衝撃と、その結果となる飛距離にギャップが出てきます。 あんなに強く叩いたはずなのに飛ばない、と感じられれば『重いボール』と表現することも可能だと思います。 これはタイミングだけではなくて、例えばボールに与える回転が作用して微妙に投球コースが変化し、芯で捉えづらいと感じさせる場合も含むと思います。 逆にバッターから見てタイミングが合わせやすく芯で容易に捉えられるボールを投げるピッチャーなら、打ったときの感覚と飛距離が一致します。 この場合は速いボールほど反作用が大きくなりますから遠くに飛びます。これを『速いけど軽いボール』と表現しているのではないでしょうかね。 物理を勉強されている高校生のお子さんがちょっと勉強不足だなと思うのは、野球はピッチャーとバッターのタイミングの合わせ合いせあり、駆け引きであるいう要素があることを忘れていることですね(すいません。私も受験生の頃、物理でいつも成績上位でしたので(^-^)/)。 これがただ止まっているボールを打つだけのゴルフとは異なる点です。 ゴルフでは『軽いボール』『重いボール』というのはありませんよね。 これこそまさに初速度と回転の初角速度(+ライ角)だけの世界です。 ただ実際にはゴルフにもインパクトの瞬間のボールの変形などの影響で、打球感より遠くに飛ぶことはあるようですよ。
お礼
ありがとうございます。 投げ方(投球フォーム)による見た目が見る側の意識に作用して「勢いがあるボール」があるのですね。 「重いボール」も同等に見た目に作用している、ということですね。
補足
ありがとうございます。 「勢いがあるボール」は回転の初角速度が作用して物理的動作を変化させている、ということですね。 「重いボール」も同じ、ということですね。