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ベリリウム銅の電流容量

ベリリウム銅の電流容量について悩んでいます。 材質がベリリウム銅(C1720)、断面積が0.0006mm2(0.12mm x 0.05mmの長方形) 長さが16.5mmの物質の電流容量またはその計算方法を知りたいです。 この辺りに詳しい方、よろしくお願いします。 ちなみに当方で抵抗値を計算してみた所、2.1Ωでした。

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回答No.1

この問題を解くには、伝熱学の知識が必要なります。 ビニールなどの被覆はなく、ベリリウム銅が空気にむき出しで晒されていると仮定します。 具体的な数値だと面倒なので、  ベリリウム銅は高さa、幅b、長さlとします。  抵抗はRで、電流はI。 すると、  ベリリウム銅の表面積S = 2(a+b)l さらに、熱伝達係数をh、ベリリウムの温度をT、周囲の空気の温度をTgとしますと、  IR^2 = hS(T - Tg)    (1) というヒートバランスの式が成立します。 電流容量が何を意味するのか今ひとつわかりませんが、ベリリウム銅が溶解する電流と解釈すると、(1)式のTは溶融温度になります。 さて、問題は熱伝達係数をどうやって求めるかです。 これは、 http://www.mogami-wire.co.jp/paper/ampacity.html の「4.2 注2 - 水平円柱の自然対流熱伝達率とワイヤの電流容量」を読んでいただくこととして・・・ ───────── Nu = h*d/λ Gr = d^3*g*β*(Tw - T0)/ν^2 ここに   Nu = 管直径 d を用いた平均ヌセルト数 (Nusselt nimber)   h = 平均熱伝達率 (heat transfer coefficient)   d = 平均直径   Gr = 管直径 d を用いた平均グラスホフ数 (Grashof number)   g = 重力加速度   Tw = 壁温度   T0 = 流体温度   β = 流体の体膨張係数   ν = 動粘性係数   λ = 流体の熱伝導率  (空気の熱伝導率です。ベリリウム銅の熱伝導率ではありません!!)   Pr = プラントル数 (Prandtl number)   ───混乱を避けるために、記号を一部書き換えています─── ───────── Grは計算から求めることができます。 ただし、ここで注意すべきなのは、 これは円柱の話なので、直方体にはそのまま使うことができません。 では、どうするかといいますと、 等価直径というものを使います。直方体の断面が高さa、幅bの場合  d = 2ab/(a+b) です。(等価直径のリンク先を後ろで書いておきましたので、それを参考にして、ご自分で求めてください。わたし、間違っているかも知れませんので)。 さて、問題は、これからどうやってNuを求め、熱伝達率を計算するかです。 それは、 Nu = 0.53*(Gr*Pr)^0.25     (1e3 < Pr <1e8, MacAdams) (3) 235*Nu^3*exp(-6/Nu) = Gr*Pr   (Gr*Pr<1e3,Elenbass) (4) Nu = 1/(0.88 - 0.43*log10(Gr) (1e-10 < Gr*Pr < 1e-2, Collis & Williams) (5) などを使えば出てきます。 参考までに  空気のPr = 0.7 他の物性値、空気の熱伝導率λ、空気の動粘度ν、空気の体積膨張率βは、ご自分で調べてください。 くれぐれも計算をなさるときには、単位にお気をつけてください。 使う単位はメートルです。ミリが混入すると、とんでもない値が出てきます。《絶対に》すべてメートルで統一して計算してください。《絶対に》ミリで統一して計算はなさらないでください。そして、物性値にはSI単位系のそれをお使いください。 等価直径は、 http://www1.kcn.ne.jp/~bamba/speakers/BH1108ES/de.html

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