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最先任下士官とは何ですか?
「最先任下士官」とは何でしょうか?漫画『エロイカより愛をこめて』でNATO情報部の“鉄のクラウス”エーベルバッハ少佐には26人の部下がいますが、副官的ポジションにある部下Aが「部署付き最先任下士官」なんだそうです。この「最先任下士官」はどういう人なのか教えて下さい。
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下士官は、士官と違って、時代や国家でいろいろな呼ばれ方する階級の複数をまとめて呼ぶ呼び方です。 だから一概には言えないのですが、 伍長、軍曹、曹長といった階級の総称です。 (国と時代と陸海空各軍によって一等海曹、二等海曹・・・とかいろいろあるんですけど。 士官にはあまり差はない。とはいえ、ナチスドイツの上級大将とかいくつかあるけど。) 先任は、先にその階級についた人を言います。 「部署付き最先任下士官」 なので、その部署に配属されている下士官のうちもっとも古くからその地位についている人で 下士官の中で一番上の人と思ってもらったらいいと思います。 なぜか、エーベルバッハ少佐の下には士官がいませんので(通常、少尉か中尉、大尉等尉官がいてもよさそうなんですが)、実質ナンバー2です。 とはいっても、所詮下士官なので、会社でいったら、管理職でない係長とか主任とかの中で一番古い人 とでも思えばいいかと思います。 新米の部下Z辺りから見ると大先輩なんでしょうけど直接指揮下に入るとは限らないといった感じ。
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通常、下士官は軍曹以上曹長以下となります。 その部隊の下士官で、一番階級の高い者か、同一階級なら一番速くその階級に昇任した者を先任と言います。 小隊以下では、下士官は軍曹でしょう。 小隊長の下に一人の曹長または1等軍曹ぐらいが着くでしょうから、その人が小隊の先任下士官となります。 中隊長の下にも曹長一人が着くでしょうから、その人が中隊の先任になります。 大隊以上の本部には、一人の最先任上級曹長が配されます。 通常、下士官・兵は将校によって指揮されます。 将校に反発することは犯罪的行為になります。 しかしながら、誤った考えの将校も存在します。が、否定することは下士官・兵に許可されていません。 唯一、意見することを許されているのが最先任上級曹長です。 聞く耳を持たない指揮官でも、最先任上級曹長の意見には耳を傾けますし、真摯に考えます。 将校は、学校出の頭でっかちですが、最先任上級曹長は彼らより年上のたたき上げのトップです。 最先任上級曹長は、大隊長を補佐する幕僚(人事・情報・作戦・兵站・通信)の一人です。 下士官・兵の人事権の一部を持っていて、直接指揮は出来ませんが、訓練や給養などに直接指揮官(大隊長・連隊長)に意見具申できます。 最先任上級曹長は、マヨネーズの卵のような存在です。 油と酢を繋いで一つにまとめ上げて、マヨネーズという万能調味料を造るように、将校と下士官・兵を繋いで、部隊を一つにまとめる役割です。 漫画は読んでいませんので、一般的な部隊だとこんな感じになります。