- ベストアンサー
古民家相当の木材
古民家の梁などに使われる木材はとてもよいと聞きます。 何十年経過してもよいものと言われます。 素朴な疑問ですが、現代ではその品質の木材は手に入らないものなのでしょうか? 最近は自産自消といって国産の木を推奨しているようですが、それでもなお難しいものがあるのでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
築100年の農家つき宅地を入手し、古材をリサイクルした新居を建てました。総2階で屋根裏なし、大きな吹き抜けがあるので、梁に使った古材はなかなかの迫力です。 古民家の梁にはほとんど欠損がないので、強度的には問題ありません。切断すると、まだ強い松脂の匂いが残っています。少々の曲りは、経験豊富な棟梁は問題にしません。太い梁は直径50センチ、細い梁でも30センチ近い寸法でした。 問題は柱材です。欅の八寸と六寸の大黒柱をリサイクルしましたが、縁の下の部分は湿気にやられ、敷居や鴨居の部分は欠損が大きく、設計者も大工もいろいろ工夫したようです。 個人住宅に使う程度の木材は、古材より新しい材の方が安いでしょう。わが家は棟梁、設計者と一緒に新材を吉野まで探しにいきましたが、そこまでする必要はありません。しかし、天然乾燥した長さ10メートル、三面節なしの八寸柱材がすぐに入手できる市場は近場にはありません。 このほか、柱には杉とヒノキ、横架材には米松(輸入材)をつかいました。適材適所というわけです。 地産地消がいいかどうか判断できませんが、自治体の補助金あってのことですね。やはり伝統的な林産地の商品には品質や価格面で強い競争力があります。
その他の回答 (4)
他の方も書いている理由と ようは 「立派に現存する古民家で、ぜひとも再利用を、と言われる木材」 という時点で 長い年月をかけての淘汰を得ているから良いものなのではないでしょうか。 つまり、良い木材が良い条件で年月を経たからこそ、と。 ストラディバリウスのように何年の幹の巻き方が~ とかそいう話ではないように思えます。 ストラディバリウスは、ある数十年の間に厳しい気候が続いたことで樹木の生長が抑えられ 木目が均一になった、というその木材にも特徴があり なかなか今では作れない、ということもあって希少な楽器ですね。 (最新の研究では、現代そういった樹木を作る方法も出てきていますが) 昔の家は長く使うことを前提に立てたと思いますし 今ほど開発や、植林も進んでいなかったので大きな樹木も多かったでしょう。 その中でも、質が悪いものや、途中の経過で悪くなったものは やはり残されなかったと思います。 そういう意味で古民家の木材はとても良い、というのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 長い年月を経て、木材の質が変化してよりよい品質になっていく話は納得できますね。 それでも良し悪しはでるもので、それらは長く使われることによって淘汰され、現在もなお残っているものが古民家の木材たる良さがあるという説明は腑に落ちるものがあります。
- qwezxcasd
- ベストアンサー率33% (221/666)
古民家に使われている木材が、すべてよいわけではありません。 家によるものと考えたほうがよいと思います。 私の親戚の家はかなりの古い木造2階建ての家ですが 客間は16畳あり中に柱等はありません、梁と周りの柱で支えられており 周りも壁等ではありません。ですからそれなりの太い梁等が必要です。 木工所など手伝っていた関係で、木材等は判りますが その太さと長さは、現在探すとなると相当金額的に大変ですし現在の建物に それほどの必要性がないと思えます。(鉄骨等で代替え可能) 手に入らないことはないと思いますが、そのような木材を扱っているところを 探すこと自体が大変だと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。 現在は昔の柱のような立派な木が伐採できないのですね。 鉄骨が代替の存在となるのはわかります。
- qwe2010
- ベストアンサー率19% (2193/11072)
確かに、古民家の梁などに使われていてとても良い材木はありますが、すべてではありません。 良い材木は、沢山の山を探して、選び抜かれた材木だからです。 でも梁などに使われている材木は、今のように、真っ直ぐではありません、曲がりくねっています、それを丸太の状態で使っているから丈夫なのです。 同じ材木があったとしても、今の建築材料にはなりません。 古い材木は、油分が抜けて、とてももろくなっています。 又、材木の表面は、光で風化されます。 やはり古い物よりも、新しいものの方が良いと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 昔の木の中でも特に選りすぐられたものが、現在も耐えうるものとして残っているわけですね。
- CC_T
- ベストアンサー率47% (1038/2202)
古民家には普通、囲炉裏がありました。これは暖を取るとともに調理などにも使われたもので、ほぼ年中使われていました。 囲炉裏で小枝や炭などを燃やすことで、熱と煙が出ます。旧い家は構造材がむき出しですから、この熱と煙によって木が燻されていました。そして長い年月をかけて燻されることで、内部まで水分量と油分が理想的な状態になっていることが多く、また美しいアメ色に変色していたりもします。 「良い材」と言うのはそういうことでしょう。 短時間でこれを同じような事を行おうとすると、負担がかかって細胞レベルで破壊が起きてしまいますからね。 もちろん、現代の木にも「良い」ところはあります。 樹脂を浸透させるなどして難燃性を高めたものや、強度を上げたものがそれですね。
お礼
早速の回答をありがとうございます。 昔の木は立派だったのかなと考えていましたが、それだけではなかったのですね。 長時間、囲炉裏などで燻されることによって木の質が少しずつ変化していく回答はなるほどと思いました。
お礼
回答ありがとうございます。 実際にリフォームした人の話は臨場感をもって参考になりました。 何十年も経った木材でも切ってみるとまだ芯は生きているのも、木のすばらしさを実感できますね。 適材適所で新旧おりまぜて使うのも、木造建築ならではの醍醐味だと思います。