1.「エントロピー増大」というと、形あるものが崩壊して粉々になった
状態を想像しがちだが、そうした「粉々になった」均質な状態は、
最もエントロピーの低い状態の1つに他ならない。
集まらず、分散もせず、組織だたず、粉々にもならず、そういった
何かの方向性を否定するものがエントロピーの最大化であって、
ある程度集合離散し、適当に組織化し、しかも一定レベルに安定も
しない、というものであって。
2.そうしたエントロピー増大に反して、なぜ生命は進化の方向性を保ち、
組織化=エントロピー減少するかといえば、それは「生命」が物体の名称
ではなく、物質反応の上を伝播する現象的な波束だからだ。
いわゆる開放系であり、エントロピーの低い食物を取り入れて、ウンコ
としてエントロピー増大させて排泄する事で、自分はエントロピー減少し
ながら、その開放系の外のトータルな地球上の生態系の閉鎖系における
エントロピー増大を(自然崩壊より)加速しているのである。
3.その地球上の生態系の物質循環の本質は、日光によって励起された
化合物の合成(光合成=植物)と分解(消化=動物)の連鎖反応である。
植物が成長(光合成)するためには、日光と水だけでなく二酸化炭素や
窒素などの化合反応の材料が必要であり、動物抜きの分解(紫外線による
分解や大気中の酸素による酸化)より動物による能動的摂食と消化(燃焼)
による、高速の分解の方が有効(早い物質循環=増殖&進化)なのだ。
進化とは、強い種の選択だと考えがちだが、生態系の物質循環の本質は、
地球に降り注ぐ日光エネルギーが地表に滞留し、輻射により再び宇宙に
還って行くプロセスであり、その進化とは地表の熱容量の増大=生態系
としての多様化(物質循環量と速度の増大)だと言える。
4.そうした環境との相互作用を必然とした認識を生じるのは、自我仮説
(経験(過去)=時間の流れ)との相補分化としての時空仮説(予測(未来)=
空間の広がり)に対する、その原理的相補性としての無の射影(光子=質量0)
である。
そこにおいて、無(=不確定性無限)の潜在としての認識可能性(感受表面
=光量子=現在)からの過去と未来の対発生の積層(宇宙膨張=物質収縮=
プランク定数hの減少)において、経験=自我仮説が得られている時、
その時間の終りの後も宇宙の果ての先も意味を持たない(常に認識できる
ものが認識できるように認識するだけ)。
お礼
何か言葉がよく分からないのがありますが 私は宇宙の推移と共に生命・人間から生まれる理性的な存在 生命ではなく 人間が考えて未来に存続する存在が 何か残ると考えています。永遠へ向けての存在が。 随分丁寧に書いてくださったのでベストアンサーにします どうもありがとうございました。