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美意識が人類を救う・・・?
投稿12回目・芸能界の重鎮「美輪明宏さん」は「美意識が不況を救うのよ!」とおっしゃっています。 本当でしょうか?日本が美しくなると本当に不況は、なくなるのでしょうか?
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今の美輪明宏が何と言い出したかまではフォローしていませんが、昔、彼の書いた本を読んだことがあります。大学にも講演に来たのじゃなかったかな。いや、忘れました。友達がはまっていて、それに話を合わせるために本を読んだ範囲だと、何でも、お金がなくても身の回りのことに気をつかえ、コンビニの弁当しか食べれなくてもいいが、食器はちゃんとしたものに移して食せ、などと言っていましたね。奇麗な包装紙をもらってきたら、これで瓶をまいて花瓶を作れ、とか。 こういう美意識が発達すれば、人の心は豊かになるでしょうし、また小さな消費が増えるでしょうね。つまりコンビニのプラスチックの弁当の容器ではなく、そこそこの食器を買わなければなりませんので。また包装紙が欲しくて、デパートなどでも買うでしょう。ネット販売のディスカウントじゃなくて(これもデフレが起きた要因なんだろうなあ。もうアホらしくて店頭販売で物を買う気にならないです)。また小物を販売する百円均一ショップは儲かるでしょうね。 しかし身の回りに気を遣えという話はウィリアム・モリスなどが、かなり前々から言っているんです。日本だと「大正ロマン」がそうかな。工業製品にも美意識を持ち込もうという話で、広告にも奇麗なものがあるでしょう。中原淳一を起用した資生堂が顕著な例ですが、とにかく購買欲を煽るようなものじゃなくて、ポスターとして部屋に貼っておいてもいいかなと思うようなものがあります。著作の中でも書いているけれど、美輪明宏はこの時代に憧れがあるんですね。まあ、年齢もそれに近いわけですけれども。 しかしこの程度の消費拡大が不況を救うかどうかまでは疑問です。いや、大正時代はなかなかうまくいっていた時代だそうですから、この意味では、経済学的な検証などせずとも、大正時代と同じことをすればうまくいくなどと言えるのかもしれませんけれども。私も似たことを実践しています。が。ちょっとお金かかりますね(笑)。それに大正時代にはなかった大きな問題があります。 現代の安いものは、中国などの外国の労働者や、日本でもフリーターや契約社員を搾取した上で安いものができているのです。だから、百円均一とか、ユニクロのものを買って、心が豊かだとか、美意識を育んでいるとか言ってよいのかという疑問はあります。低所得者層を使い捨てにする企業に抗議して、買わないでもやって行ける世帯は、不買運動を展開する方が、むしろ「美意識」を守ることになるのじゃないか。そういう安いものを買ってくるということ、使い捨て企業の態度を是認しているということです。そんなことをして育んだ美意識など薄っぺらじゃないかあ、と思うんですよ。いや、私はそれを買っちゃってるんですけれども(笑)。 この書き込み、特に政治的な意図はないです。ただまずいよなあという問題意識くらいは持っているんですよ。美輪明宏の考えでは立ち行かないくらいに現代はなってしまったんじゃないかなあ。
日本の最大の強みは、文化に裏打ちされた信用です。海外から「日本ならば」と信用してもらっているからこそ、色んな協力や取り組みが出来ている所もあります。 世界に誇る技術力にしても、基礎研究を重んじる生真面目で求道的な姿勢に裏打ちされたものですし、今ある観光資源にしても、古いものを大事に保存してきたり、基を崩さない様に発展させてきた結果としてあるものです。 日本人のメンタルが少しずつ荒んできている今、日本らしい美意識が不況を救うという考え方があっても良いと思います。 日本国内にいると分かりませんけど、我が国は世界から「何故、資源の無い小さな島国が、世界トップクラスの経済大国になれたのか?」というアツい視線を送られています。 そして世界は、我が国の強みが民度の高さにある事に気づいており、その民度の根底を成す日本文化に学ぼうとしています。 日本人が日本人らしい美意識を持ち続ける限り、今後も世界中から仕事が舞い込んで来るのは間違い無いでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます!「日本の最大の強みは、文化に裏打ちされた信用です」という考えは面白いと思います。ちなみに日本の「治安」の良さも「世界」から信用される一つかもしれません。
まあ、こういうことでしょう。 「武士は食わねど高楊枝」 あるいは 「清貧の思想」 双方日本人が主張する美意識です。 この論理なら、不況など怖いものではない、となります。 美意識が不況をなくすというわけではないようです。 窮乏をあなたの意識からなくせ、ということではないでしょうか。 「ひとはパンのみで生きるにあらず」を逆からなぞっていることになります。 「生きる目的があったらパンがなくても元気になる」 こういうことを言っているのかもしれません。 私見です。
お礼
ご回答ありがとうございます!「生きる目的があったらパンがなくても元気になる」・僕にはなかった視点です、目的があれば人間は、強くなれるかもしれません。
- kanto-i
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あの方の背景を考えると、そうとも言えますよね。 私の言葉だと、まずは自分を知ることからが自分を救う手段なので 「個々が自分のことを理解すれば、人類はすべてから救われる」かな~。 ストレートにしか表現できませんね(笑) ロジックと風流を同時に叶える言葉遣いになりたいものです。 未熟者なので、修行中ですが。
お礼
ご回答ありがとうございます!「まずは自分を知ることからが自分を救う手段」という発想は面白いと思います。自己分析は大事ですね。
- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
美意識とは、生きるためのバランス感覚です。 本能的、経験的な、五感の相関した経験の蓄積において、 新たな視覚や聴覚などの先行感覚(情報性の高い)に対して、 精神的・肉体的に充足された方向性を、直感的に示唆する ものです。 もちろん、自己の生存の社会性(分業&組織化)の発達に おいて、それ(自己の生命性の社会的延長)を自覚化し、 自律的に社会行動をとる(お金(アメ)や法規(ムチ)によって 仕方なく働かされるのではなく)のが、精神的充足量の最大化 にとってベストです。 しかし資本主義=拝金主義全盛で、“目の前のニンジン”に よって他律的に社会性のコースを走らされる現在、そうした 認識性の深まり(使役されるための詰め込みの知識ではなく) が困難であり、また、そうした近似的なコントロールの歪みと して生じる“自己チュー”な意識を補完していた方便=宗教が 中途半端に科学的な世界観の前に劣化し、精神的荒廃が 進行している(親が子を、子が親を殺し、年間3万人自殺する) 今、自覚と他律の中間として、直感的に補正する「美意識」が 「自己チュー」に対峙しえるのかも知れない。
お礼
早速のご回答ありがとうございます!少し難しい概念が多かったのですが、「美意識」にも色々な視点がある事が分かりました。
お礼
ご回答ありがとうございます!僕も何冊か「美輪明宏さん」の書籍を読んだ事があるのですが、「美輪さん」は「中原淳一」や「寺山修司」歌手では「エディット・ピアフ」が好きなようです。また「アールデコ」にもこだわりがあるようです。「美輪さん」は、現代のものよりも1900年前半の時代が好きかもしれません。そして「美輪明宏の考えでは立ち行かないくらいに現代はなってしまったんじゃないかなあ」という意見は、共感出来ます。