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保証人
行政書士試験の勉強をしているのですが、民法の保証人のところが なかなか理解できません。参考書を読んでも整理が出来ず、混乱して います。 そこで質問ですが、保証人・連帯保証人・共同保証・連帯債務、この あたりの違いを詳しく教えて下さい(Wikipedia等でも調べたのですが、 違いが今一理解できませんでした)。 もしくは、参考となる書籍・website等を教えて下さい。 質問が雑で申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
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詳しくとのご要望ですが、ウィキ以上に詳しい解説を書く人はいないと思いますよ~。 それに最初から森に入って木を見ている道に迷うのものです。まずはザックリと本質を理解したほうがよいと思います。 説明ときに必ず考えるのが、質問者のレベルなのですが、資格を取ろうとしていらっしゃるからには、それなりの知識はあるのですよね。例えば「検索の抗弁権」と書けばわかる程度には。 その前提で、ザックリ書かせてもらいますが、 (1) 連帯債務は、複数の債務者が、債権者に対して同一の債務を独立して負っているような「債務」です。 金銭債権なら、「共同して借りた」「誰かが返済する」という債務です。 同一の債務というのが分かりにくいなら、たとえば「何某の描いた○○屏風」を引き渡す債務を、数人で負っているのがこれです。 そのうちの一人が債務を履行すれば、他の債務者も債務を免れます。 債権者にとって、債務を履行してもらえる可能性が高まってありがたいという点では保証と似ていますが、保証ではありません。別の制度です。 借金で言えば、全員が借主です。「俺が借りたんじゃない」なんて言わせておけません。 (2) 保証人・連帯保証人と債務者の違いは、前者は債務の弁済を保証しただけで、自分が借金したのではないのに対して、後者は自分が借金した、本来自分が返済するべき義務を負っている、という違いです。 したがって、前者には「附従性」や「随伴性」があります。また債務者に対して、求償(場合によっては事前に求償することも)できます。 (3) 保証人と連帯保証人の違いは、前者にある「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」が後者にはナイという点です。したがって後者の場合、請求されたらすぐ請求に応じなければなりません。 (4) 共同保証というのは、同一の債務について、数人が保証している(保証債務を負っている)という意味です。 共同保証の保証人間の負担割合など、保証人の同士の関係については、タダの保証人なのか、連帯保証人なのかなどなどによっていろいろ変わってきます。 つまり、連帯保証人が共同保証しているということもあります。別な概念なので両立し、矛盾はしないのです。 要するに、スポットライトを当てて見ている場所が違うのです。同じものだと思うからおかしなことになるので、みんな別なものなので、それぞれについて覚えていけばいいんだろうと思います。 ということで、頑張ってください。
お礼
fujic-1990さん、ご回答頂きありがとうございます。 非常に分かりやすい説明で、ぼんやりとしか分かっていなかった為、 混乱していましたがすっきりしました。 これで問題集を何度かやって、身に付けていきたいと思います。 まだ試験まで日がありますが、勉強すべきことが一杯なので とにかく復習して試験に臨みたいと思います。 また分からないことがあったら質問させていただきますので、 ご指導頂けますようお願い致します。 ありがとうございました。