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細胞をさいぼうとさいほうに読み分ける場面は?
こんばんは。 トピを見てくださりありがとうございます。 『細胞』をさいぼうと読む人と、さいほうと読む人が いるのですが、何か使い分けがあるのでしょうか? どちらでも可の場合、特にさいほうを使ったほうが良い場面 逆にさいぼうのほうが良い場面があるのでしょうか。 周囲にさいほうと読む方がいて、いつも気になっていました。 色々と調べてみたのですが、いまひとつ分かりませんでした。 何かご存知であれば、教えていただけると幸いです。 よろしくお願いいたします。
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『細胞』という「学術用語」については、それぞれの学会で読み方が定められています。 これは、規則というより「申し合わせ」のようなものです。 日本動物学会では cell の訳語は「細胞」、読みは「さいぼう」しかありません。 文部省学術用語集 動物学編、大日本図書株式会社(1964) 日本植物学会では cell の訳語は「細胞」、読みは「さいほう」と「さいぼう」。 文部省学術用語集 植物学編、大日本図書株式会社(1956) つまり、植物学では「さいほう」が主流でした。 ところが、植物学編の増訂版(1990)では、 cell の訳語は「細胞」、読みは「さいぼう」だけになっています。 文部省・日本植物学会(編)学術用語集 植物学編(増訂版)、丸善(1990) これは、日本植物学会の用語委員会で改訂版を作る際に、関連する諸学会と 話し合って、できるだけ共通化を図った結果です。 結論として、現役の生物学者は「さいぼう」と読み、「さいほう」と読めば恥をかきます。 同様の例として、植物学分野の「生長」は、1990年の改訂で動物学とおなじ「成長」になりました。ただし、「成育」という語はありません、「生育」だけです。
- 参考URL:
- http://sciterm.nii.ac.jp/
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- suiran2
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「胞」の読みは「ほう」で「ぼう」とは読みません。ですから正しくは,「さいほう」であると思います。特に戦前の帝国大学理学生物学科では,厳しく「さいほう」と教えられたようです。 現在のように,多くの人が「さいぼう」と読むようになりますと「さいぼう」が正しい読みで,「さいほう」と読んでも良いとなります。しかし,「細胞」以外の小胞,液胞,食胞,収縮胞,嚢胞等他は全て「ほう」と読みます。 重複受精を「ちょうふくじゅせい」と正しい読みが出来ない人が増え,「じゅうふくじゅせい」としか読むことが出来ない人が多くなりますと,どちらで読んでも良くなりました。また,内分泌を「ないぶんぴつ」「ないぶんぴ」どちらでも良くなったのと同じと思います。日本語も日々変化すると言うことです。
お礼
回答ありがとうございました。 たしかに、二つの読み方がある言葉も いくつか身近な言葉にもありますね。 どちらでもよいとなると、本来はどちらが 正しかったのか、興味深いですね。 歴史とともに調べるのも勉強になりそうです。 例を上げながらの回答、ありがとうございました。
- otx
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個人の好みで言っているだけです。 学術的に何かある訳ではありません。 個人的には、さいほうと読む人が少ないと思います。
お礼
otx様、回答ありがとうございます。 特に学術的に訳はないのですね。 個人的な好みの問題ということなら 気にする必要もなさそうです。 さいほうと読む方が、その場の人全員が さいぼうと読んでいる中でさいほうと あえて読んでいたので何かあるのかと 思って、色々と調べてみたりしておりました。 たしかに、さいほうと読む人のほうが 少ない気がしますね。 ありがとうございました。
お礼
回答いただきありがとうございます。 それぞれの学会で、定められているのですね。 動物学会と植物学会での違いも興味深いです。 生物学系の人は『さいぼう』と読むのですね。 読み方の共通化も、色々な場面でなされているのも たどって行けば元は別々ということもありそうですね。 参考URLもありがとうございます。 モヤモヤしていたのがすっきりしてきました。 ありがとうございました。