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フランス語の直説法と接続法の違いは?
- フランス語の直説法と接続法で活用が一部分同じ場合、区別する方法はあるのか?
- 例えば、直説法でも、接続法でも使える文があるが、活用が同じため、見分けることができない。
- フランス語の直説法と接続法は、法の違いが大きいが、具体的な区別方法は何か?
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er規則動詞では単数人称と三人称複数が直説法現在と同じ、一・二人称複数が直説法半過去と同形ですから、相当数の動詞で直説法と接続法が同じになります。一・二人称複数では前後関係で区別することになりますが、それ以外では区別できません。 D'où vient que cette machine ne marche pas bien? ここの marche だけを取り出して直説法現在か接続法現在かを見分けることはそもそも不可能なことです。不規則動詞や ir規則動詞では見分けられますが、それより d'ou vient que は接続法と直説法のどちらもとりうると理解する方が重要です。 接続法はいくつかの、複文の表現で従属節で使われるのが第一なので、表現形式が接続法を要求するという風に考えるのが第一です。 Cette machine marche bien ! この文の marche は、ここだけに注目すると直説法とも接続法とも取れます。しかし主節だけで接続法を用いた表現(例えば Vive le roi ! 王様万歳)にならって、これを祈願文の「この機械が上手く動いてくれたらなあ」ととるのはいささか無理があります。せいぜい「この機械はよく動くなあ!」ととられるだけです(Que cette machine marche bien! とすれば接続法の祈願文と解釈されます。逆にこれが直説法とすると従属節だけが独立した「この機械が上手く動くこと」となり無理があるからです)。
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- cherry77_
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直接法と接続法の使用を区別するのが結構難しい問題なんですが、まず話し手の意図を理解するのが大事です。 D'où vient que cette machine ne marche pas bien? 事実の肯定(機械が動かない。どうして?)と想定するなら =>直接法 事実が「仮定」(機械が動かないなら、それはなぜなのですか?)と想定するなら=>接続法
お礼
ご回答、まことにありがとうございます。 話し手の意図を理解すること。接続法の訳出でかねがね 困っていましたので、ぜひ参考にさせて頂きたいと思います。 私の理解不足で申し訳ないのですが、一点ご質問があります。 「仮定」するとは、つまり、頭の中で「仮定」しているのであって しかし、「機械が動かない」というのは、現実世界に 起こっている確かな事実なわけで・・・。「機械が動けば・・・」 と仮定することは、出来ると思うのですが、「機械が動かない」 という、その確かな事実に対して、「仮定」して接続法を 使用するというのは、どのような感覚なのでしょうか? それを、事実として受け止めていない感覚なのでしょうか? また、ご教授頂ければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
- love_pet2
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#3さんの指摘にもありましたが、フランス語はスペイン語に比べ、直説法と接続法の一元化が激しいんだと思います。英語だと一元化がさらに進んでいますね。英語では接続法という用語は使いませんが、仮定法現在で三単現のsが付かないというところで 接続法の名残が残っていますね。
お礼
ご回答、まことにありがとうございます。 お礼が遅れまして、まことに申し訳ありません。 なるほど、英語には接続法という用語はありませんが 仮定法現在という形で残っているのですね。 フランス語を勉強することで、英語に対する理解まで 深まりました。勉強になりました。 ありがとうございました。 また、お世話になるかもしれませんが その時は、どうぞよろしくお願いいたします。
- trgovec
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#1です。フランス語の接続法現在についてはかなり昔から、er規則動詞では直説法と同形でした。 http://en.wiktionary.org/wiki/marchier http://en.wiktionary.org/wiki/chanter#Old_French http://en.wiktionary.org/wiki/amer#Old_French 先祖であるラテン語の活用では(er規則動詞の元になった第一活用の例 cantare = chanter) 直・現 canto, cantas, cantat, cantamus, cantatis, cantant 接・現 cantem, cantes, cantet, cantemus, cantetis, cantent 他の活用形でも規則的な変化では語幹と語尾を結ぶ母音が異なるだけで、こういう発音の弱い部分はあいまいになっていったと考えられます。フランス語はアクセントのない母音の弱化や脱落が顕著で、一方母音がはっきり発音されるスペイン語では今でもこの母音の違いが法の違いを表すことが保たれています。
お礼
ご回答、まことにありがとうございます。 リンク先、拝見させていただきました。 非常に興味深かったです。発音の弱い部分が どんどん省略されていったのですね。 まさに、言葉は生きてるという感じが 実感することが出来ました。 たいへん勉強になりました。 また、いろいろとご教授ください。 ありがとうございました。
- BASKETMM
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単独の文章だけでは区別出来ないでしょう。 どの言語でも一意的に区別出来ない場合は沢山あります。 前後関係から察する他はないと思います。 有名な例を挙げれば、日本語でも尊敬の助動詞、受け身の助動詞、可能の助動詞は同じですね。 『食べられます。』とあったら、 1.彼が何かをお食べになるのですか。 2.人食い人種が彼を食べるのですか。 3.彼は胃が丈夫だから何でも食べることが出来るのですか。 どなたですか、『食べれる』と云われたのは。これはラ抜き言葉と云われ、間違った用法です。しかしラ抜き言葉が出て来たのは、可能が、尊敬や、受け身と区別しづらいという欠点を補うためと想像いたします。多くの方々が使われますから、間違った用法ではなく、新しい用法とも云えます。 言葉は年々変化します。フランス語の接続法が、どのように出来てきたかを調べると、直説法と同じ場合、異なる場合の歴史が分かるかも知れません。どなたかこの様な文献をご存じですか。
お礼
早速のご回答、まことにありがとうございます。 なるほど、やはり文脈によって判断するしかないのですね。 日本語での具体例、大変興味深く拝見させていただきました。 フランス語は直説法と接続法が見分けられないので 大変だなと思っていたら、日本語にも同じような例が あったのですね。勉強になりました。 言葉は、生き物ですよね。どうような経緯を経て 今のような形になったのか、興味がわいて来ました。 どなたかが、知っておられるといいのですが…。 この度は、ありがとうございました。 また、お世話になるかもしれませんが その時は、どうぞよろしくお願いいたします。
お礼
早速のご回答、まことにありがとうございます。 なるほど、良く分かりました。やはり、動詞単独では 見分けることは、不可能なのですね。 アドバイスにしたがい、どのような表現形式が 直説法や接続法を要求するのかを、しっかり理解し 覚えていきたいと思います。 また、お世話になるかもしれませんが その時は、どうぞよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。