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歩き方の違い、人間は哺乳類と爬虫類のあいのこ?
歩き方の違いから見て、人間は哺乳類と爬虫類のあいのこのような感じなのでしょうか? 人間の骨盤、脚は哺乳類や鳥類のように体と垂直方向についているようですが、肩甲骨、腕は爬虫類のように、体から横方向についているようです。 もし、あいのこのような感じだとするなら、利点や不利な点はどこにあるのでしょうか? 教えていただけたらと思います。 どうぞ、よろしくお願い致します。
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質問者が選んだベストアンサー
質問者さんの言わんとするところは、要するに「人間って、腕が体の側面にあるよね」ってことでしょ。動物は、(人間で言うなら胸のあたりから)前に向けて前足が生えているのに、と。 それは、そういう体つきになることが、ヒトの生活に一番役立ったからです。は虫類の手が体側から生えているのも、バッタやコオロギの跳ねるための大足が体側から生えているのも、偶然の結果。人間とはまったく無関係です。ヒトはバッタのあいの子ではないのです。 は虫類は正面から見ると ┏○┓ のように体側から真横に出て、それから肘で曲がりますよ。まっすぐにはなりません。それに対してヒトは、横に出さなくても、肩からまっすぐに腕を前に突き出すこと"も"できます。 肩の構造がまったく違うからです。もう一度書きますが、は虫類等々は全然関係なし。 ではなんでヒトの腕が、体の側面に付いたかというと、そうなることで腕がほとんど自由自在に動くようになるからです。 草原で獲物を狩る場合、混紡をもって獲物を殴ったり、振りかぶって石を投げたり、弓で射たりするのに望ましい体型だから、そういう体型に近いヒトほど獲物を狩れて、生き残って、子孫を増やせたから、だんだんそうなってきたのです。これを進化といいます。 後ろに腕を回してなにかするのは多少不便ですが、どっちみち後ろに目はないので許容範囲です。 一般の獣のように、胸のあたりから体と垂直に腕が生えていたら、石を、バスケットボールのボールをチェストパスすることはできたでしょうが、威力が出ません。弓を使うのは無理。獲物は逃げるでしょう。食べられるのは植物だけ。 ヒトの脳が発達したのは肉食を始めたからだという説も有力であることを考えると、獣のような位置に腕があった時代はさほど脳は発達しなかったと考えられます。 余談ですが、森で暮らして、腕を縦横に動かす必要のなかったチンパンジーは、いまでも振りかぶって物を投げるということができません。アンダースローというか、もの(動物園ではウンコ)を下から放り出せるだけですね。オーバースローほど威力はありません。 それと、チンパンジーの手と指は、人間のようにまっすぐには伸びません。本人というか、本猿はまっすぐ伸ばしているつもりでも、人間でいうと軽く握った感じの状態にしかなりません。軽くにぎって、指の甲を地面について4つ足で歩きます。ここんところは重要です。 腕が自由自在に動かせることが、腕が体側にあって有利な点です。 不利なのは、縦横無尽に動くせいで、腕を一定の状態、位置に固定することができないという状態になったことです。 全然できないわけではありません。意識して筋肉に力を入れておかないと動くのです。 例えば、胸の位置から前足が生えている馬などは、立っていても疲れません。全体重が直接足の「骨」にかかるからです。体が、かみ合った不動の骨4本に乗っているだけなんです。筋肉は骨を動かす時に使うだけ。 ところが、ヒトの場合、二の腕から肘、肘から手首・・・ とまっすぐに伸ばすために、伸ばしたままでじっとしているために筋肉に力をいれないといけない、という苦労が生じました。もちろん、動かす時も筋肉は使います。 チンパンジーの指は曲がっていますので、枝をその曲がったところで引っかければ、人間などよりはるかに長くぶら下がっていることが出来ます。 逆に言うと、人間は指をまっすぐにできる代わりに、鉄棒を握っていようとしてもすぐまっすぐになってしまう、落下するという話になってしまったわけです。 つまり始終筋肉に力を入れておく必要が生じ、結果すごく疲れることになったのです。 メリット・デメリットはコインの裏表。 有利と不利も同じで、1つの現象はあることから見れば、有利。ほかのことから見ると不利になります。
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- kamobedanjoh
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NO.1です。 前回の回答中にあるように,肩甲骨,腕の付き方の関節構造も爬虫類とは完全に違っています。 蛙やトカゲをよく観察して,ご自身の手足の付き方,使い方との違いを確かめましょう。
お礼
勉強してみます。ありがとうございます。
- kamobedanjoh
- ベストアンサー率27% (1021/3686)
人間は進化した哺乳類です。 哺乳類は爬虫類若しくは両生類から分岐的に進化しました。それらの遠い祖先もまた海棲魚類です。 人間を哺乳類と爬虫類のあいのことする見方は,正しくありません。深化の過程で枝分かれした,その幹と枝との関係で見ることが大切です。 深化の過程の枝分かれのことを「ツリー構造」とも言います。樹木に根があり,幹があり,大枝小枝が分岐しているように,生物界の進化の過程も大きな樹木の構造のように分岐しています。 大枝小枝が枯れ落ちるように,環境に適応しきれず消え去った種も,現存種より遙かに多いのです。 人と鳥との大きな違いは,羽毛を持っているかどうか,肺呼吸に必要な気管が,人では一本だけで呼吸を賄っていますが,鳥の場合は呼気と吸気の管が別々に存在します。これを「気嚢システム」と言います。脚の構造なども関節の形が全く異なっています。 中学高学年から高校程度の生物に関する授業で,上のようなことは基礎知識として学ぶことになると思います。
補足
ありがとうございます。 人間が進化した哺乳類だとして、なぜ、肩甲骨、腕が爬虫類のような付き方になっているのか、そこが気になります。 人間は赤ちゃんのときはハイハイのように、4つ足で歩くような感じですが、爬虫類の腕と哺乳類の脚という、なんだか変な構造になっているような気がするんです。
お礼
とても分りやすい説明を、ありがとうございます。 深く納得致しました。