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過去の日本国籍と海外の国籍

明治時代以前の日本国籍と15~18世紀の欧米諸国国籍はどうやって決めていたのか教えてください。

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  • poomen
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回答No.2

 国籍という概念は「近代国民国家=Nation State」と共に生まれました。たぶん世界で最初の国民国家は大革命後に成立したフランス共和国です。  国民国家は ・その領域内(領土)に居住する人間をすべて等しく国民とみなす ・国民は何らの制限なくすべてにおいて平等な存在である ・国家の最高権力=主権はその国民全体で共有する ・国家の存在目的は、国民の幸福および安全の保証である ・一方国民はその国家の存続のために兵役などを含む様々な義務も果たさなければならない  というような特徴を持っています。  となると、国民と国民でないものを厳密に区分する必要があります。なぜならば国家・政府の存在理由が国民の幸福、生命、安全の保証であり、また国民はそのための義務を負うのですから、国民の範囲を明確にしなければなりません。こうして生まれたものが「国籍」であり「国境線」です。  フランスに国民国家が成立すると、近隣地域も次々と国民国家が成立していきます。なんとなればナポレオン戦争を見るように「国民国家」は同時に「戦争に強い国家」でもありました。  したがって「国籍」は国民国家の成立と共に生まれたと考えるのが常識です。それ以前の王国などには国籍という概念そのものがありません。  共和国成立以前のフランス王国というのは、王家たるブルボン家が所有する土地およびそこに住む住人からなっていますが、その住人をフランス国民と呼べるかは既述の条件に当てはめると怪しいものです。  フランス王の支配する土地に生まれた人間、住む人間、程度の意味しかないでしょう。それはイングランドでも、徳川時代の日本列島の人々でも同じです。  国民国家フランスが生まれて、初めてフランス人が生まれ国民国家フランスの主権を共有する「フランス国民」も生まれます。そこで権利と義務を併せ持った「フランス人=フランス国籍所有者」が初めて成立します。  それは日本でも同様で江戸時代、250近くの小さな独立した国家群(藩)に分かれていた日本列島に日本人は存在しません。そこにいるのは各藩の藩主(国王)の元に暮らす民衆でしかありません。  維新をへて大日本帝国が憲法と共に成立したとき、初めて大日本帝国国籍を所有する人々=大日本帝国臣民が誕生した、というのが一般的な理解ではないかとおもいます

nakanaka136
質問者

お礼

詳しく教えてくれてありがとう、とてもいい勉強になりました。

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  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.1

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