ご指摘の内容の、壮大な実験(世界を巻き込んだ)が、
社会主義(&共産主義)革命です。
「階級闘争=虐げられた庶民が権力者を倒して政権を
とれば、庶民に福利をもたらす国家となる」はずでしたが、
いったん「政権をとれば」、もはや「庶民」ではなくなり、
単なる「権力者」として私腹をこやし権力維持のために
圧制をしく、ていう話で。
(もう1つの「実験」は文化大革命という惨劇を招き、
その反動で半分(経済的に)民主化したが、その結果
政治の汚職が進み、遠からずして共産党独裁は限界を
むかえる)
それは、社会主義が間違っていたという訳ではありません。
どのような政治体制であれ、国民が自己中心的・利己的
であっては上手くいかない、という事を意味しているのです。
ただ、資本主義+議会制民主主義は、そうした強欲な国民
がお金を奪い合い、権利を主張し合って、「自己中心的・
利己的」であっても破綻しない、という必要悪な制度なので
生き残っているのです。
原始共産制の助け合いから、組織が分業化&拡大する上で、
そうした自己の生命性の社会的拡張を自覚化するだけの
認識の深まりを省略し、、お金や権力といった“馬車馬の
目の前のニンジン”で、他律的に社会行動をとらせる道を
とった促成栽培の結果が、社会性の発展において歪みを
増大させているのです。
本来、死による充足量±0から、精神的充足を目指して生き
ているはずが、いつの間にか他律的に生かされる=苦痛
(マイナス)から逃げるだけの、死人に等しい生に堕している
のです。
そうした自己チューな意識を他律的に拘束して生かされる
(お金をもらうためにイヤイヤ働く)のではなく、社会生命性
の自覚化=助け合いとしての労働=愛による社会により、
自律的に生きる事によって、人生を貫く最大の意志&その
最大限の組織的共同が可能になり、生きる事自体による
精神的充足=人生を通算した最大充足が可能になります。
その「自律的生=個々の意識の高い社会性」によれば、
先述の例の逆で、どのような政治体制でも破綻なく運営
され得るのです。
お礼
有難うございます。その国の人々を納得させるにはどうすればいいのでしょうか?
補足
「一党独裁であることの最大の成果とは(1)優れた国家指導(2)安全な汚職体制 のどちらにあるのか」をその国の指導者・国民に説得する論点を探しているつもりでした。設問が不十分で皆様のご好意を充分には生かせることができなくてごめんなさい。