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「合わせ持つ」と「併せ持つ」の違い、使い分け
タイトルの二つの漢字には何か使い分けがありますか? 具体的には 「Aという能力とBという能力を"アワセモツ"」という文章なのですが、この場合は、どちらが良いのでしょうか??
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誤解を招くような回答がついているので再度回答します。 漢字の意味と用字用語は分けて考える必要があります。 国語辞典における意味を調べることで、その文字を使用することが間違いであるのかないのかはわかりますが、どちらの文字を使用するのがより適切であるのかを調べるためには用字用語辞典を使用しなければなりません。 私が使っているのは講談社校閲局から出ている「日本語の正しい表記と用語の辞典」ですが、私が#1で回答しているのとほぼ同じ解説がされています。 新聞などでの基準は「記者ハンドブック」を調べることでわかりますが、ここにもほぼ同じ解説があると思います。 官公庁での基準は文部省用字用語例を見ればわかりますが、ここでも同じように処理されています。 つまり出版、報道、官庁においては、合わせると併せるは厳然と区別されて用いられているわけで、この基準に従うべきです。 googleで検索してみても、「併せ持つ」と「合わせ持つ」では前者の圧倒的に多く、後者は間違いとまでは言いませんが、不適切な用字であることがご理解いただけると思います。
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#3です。 「早分かり 常用漢字・現代仮名遣い」(武揚堂 江守賢治校閲)という本に、以下のような記述があります。 ~~~~ 「異字同訓の漢字の用法』 ●昭和48年6月18日国語審議会漢字部会作成の参考資料による。 1.この表は、同音で意味の近い語が、漢字で書かれる場合、その慣用上の使い分けの大体を、用例で示したものである。 2.その意味を表すのに、二つ以上の漢字のどちらかを使うかが一定せず、どちらを用いてもよい場合がある。又、一方の漢字が広く一般的に用いられるのに対して、他方の漢字はある限られた範囲にしか使われないものもある。 3.その意味を表すのに、適切な漢字のない場合、又は漢字で書くことが適切でない場合がある。このときは、当然仮名で書くことになる。 あ う 合う-計算がある。目が合う。服が体に合う。好みに合う。割に合わない仕事。駅で落ち合う。 会う-客と会う時刻。人に会いに行く。 遭う-災難に遭う。にわか雨に遭う。 (以下略) ~~~~ここまで 前回(#3)で私がいいたかかったことを箇条書きすると(確かに「当て字」は「当て字」の言葉の使い方がちがっていましたが) ・大和言葉の漢字表記はもともと、中国語の意味の合う漢字を「当てている」 ・大和言葉はそのまま「かな書き」すればいい ・ただしかな書きが続くと分かりにくい場合には、漢字を使って書くといい ・その際、漢字は、概念があらわせるものを使えばいい ・漢字の使い方について、汲々とすることに意味なんかない というようなことを書きましたね。 さらに上記の「早分かり…」の説明文1~3をみていただくと、 a.漢字の使い分けは「慣用上」にすぎない b.一方はひろく、一方は限定できるときがある c.かなで書いたほうがいいときがある ということがお分かりいただけますね。 新聞社が漢字の使い分けについてガイドラインをだして使い分けたり、官公庁が同様のことをしたり、というのはいいでしょう。 表記の揺らぎが同一紙面上にあると(同一官報上にあると)読みにくいと感じる場面もあるでしょうから。 しかし、一般人がわざわざ使い分けを調べて、それに神経を使うよりは、できるだけ分かりやすく「伝わる」文章を書くことに気を配るほうが、ずっといいとおもいます。 漢字表記で気を配るとしたら、先に書いたa~cに思いがいたれば十分ではないでしょうか。 繰り返しになりますが、大和言葉はなるべくそのままひらがなで、漢字を書かなくては分かりにくい場合は、できるだけ意味の広い漢字をつかう、ということがもっとも適切なことだと思います。 ちなみに、広辞苑第5版の見出しは あわせ‐も・つ【合わせ持つ・併せ持つ】 となっています。 また、新明解国語辞典第5版は あわせも・つ【併せ持つ】 を見出しにあげ、 「合わせ持つ」とも書く。 としています。 「併せ持つ」がインターネット上に多いのは、マイクロソフト社のIMEの辞書で変換候補の上位にあるからであるからでしょう。 辞書の見出しからみても「どっちだっていい」のがお分かりいただけますよね?
お礼
私も辞書を見る限りでは「どちらでもよい」だと感じましたが、 周囲の方(上司)が「こっちだ」「いや、こっちだ」と議論を始めてしまったのでどちらでもよいが通用しなくなっていました。 改めていろいろな方の意見を聞いて参考になりました。
「あわせ(る)」も「もつ」もどちらも大和言葉(和語)です。 ですから土台もともと、漢字は「当て字」です。 よって、漢字の使い分けなど議論しても、あまり意味はない、ともいえます。 というのも、大和言葉は、漢字に比べて概念(使用範囲)が広いのですから、(書き言葉では漢字の使い分けで概念をある程度限定できはしますが)耳で聞いたときには、限定しない概念で聞き手が理解することになります。 さて、ということは、逆に言うと、漢字を使い分けることで「あわせ(る)」の概念を限定化できる、ということになりますね。 以上をふまえて、この質問の回答はこうなります。 ・その場面で、あわせるものが「二つの並列すること」に特に限定する場合は『併せ持つ』 ・限定が必要がなく、広く「あわせる」ことを言いたい場合は『合わせ持つ』 しかし、 「あわせる」を広辞苑第5版で引くと 「合わせる・会わせる・逢わせる・遭わせる」とでて、 「併せる」とも書く ですからね。この使い分けも意味がない、つまり ・合わせ持つ と 併せ持つ は同じ ですね。 やっぱり私には、この議論は意味が内容に思います。なぜなら、上の2つは(漢字を変えなくても)文脈でちゃんと理解できますから。
- waseda2003
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「合わせる」は「ひとつにする」という意味で,「併せる」は「(2つ以上のものが2つのまま)一緒にいる」という意味です。 例文の場合,どちらかと言われれば「併せ持つ」になると思いますが,文章としては「兼ね備える」とする方が適切な表現のように思われます。
- 100Gold
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「合わせる」は力を合わせる時計を合わせるなど、「一致させる」という意味で使用します。なので漢字を使用するのであれば、「併せ持つ」が用字としてはより適切であると考えます。ただし「併せ持つ」では字形があまりよくないので、「あわせ持つ」という記述が最も適切なのではないでしょうか。
お礼
ひらがなというのは考えてませんでしたが 言われてみるといいかもしれませんね。
お礼
今までの私の文書は厳然な区別はありませんが、そのいい加減さが嫌で、統一した表記を・・・と思っていました。 そう考えると、記者ハンドブックのようなものを見て今後の参考にしようかなぁと思います。