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creakinglyが表す音について
creakinglyという言葉は、オンラインの英英辞書で調べると in a creaky manner; "the old boat was moving along creakily" と説明があります(creakinglyとcreakilyは同義語だそうです)。上の例のように、ボートであればcreakyがどんな音か、はっきりわかるのですが、下のような場合は何を表しているのかわからなくなりました。 “Bien! That is all I want to know. Thank you very much.” With a nervous giggle, Annie took herself creakingly out of the room. ('The Mysterious Affair at Styles', Agatha Christie) 上の場面は、探偵のポワロがAnnieというメイドに事件についての聞き込みを終えたところです。Annieがgiggleしているのは、殺人事件で尋問されるという初めての経験からくるものめずらしさで、興奮気味だからと思われます。 このcreakinglyは、だいたい「床のきしみ」ととるのが定訳のようなんですが、ボートの例を見ると主語であるボートが出している音なので、もしかすると、クスクス笑っている息がもれてcreakinglyという可能性はないかと思い、わからなくなりました(そんな音はcreakyではないのかもしれませんが)。こういう時は床と思ったほうがいいのか、もしかするとドアではないのか。いろいろと考えが出てきて、細かいことだとは思いながらも、すっかりハマってしまい、抜け出せません。 どなたかわかる方、よろしくお願いします。
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言葉は、相手に言いたいことを伝える手段です。訳の分からない言葉を使うのは、嫌味のように明確に言うと後でしっぺ返しにあわぬようにとの思慮。だから、言葉の専門家である物書きが訳の分からない言葉を発するときは何らかの意図があると思って読んでいればよい。 creakilyは動詞のcreakの派生語でcreakyも同様で品詞の違いのみであるはず。 creakを日本語に訳せば、この場合は、「軋む」と訳すのが良いと思う。 When my heart breaks. 歌の題名です。心が折れたとき。と訳し、心が軋むとも言う。 breakの代わりにcreakを使ってもよい。 My heart creaks like an attic.と言う表現をgoogleで見つけました。 日本語も英語も同じ意味合いを持っている。 With a nervous giggle, Annie took herself creakingly out of the room. ならば訳は、 「神経質な笑いと共に、Annieは、1.抑揚を上げながら、2.床と、3.(この痛ましい事件で)心を’軋ませながら’部屋から退散した。 が直訳となる。 文脈を追えば、2)に付いてはAnnieが現れる時に作者はすでに述べている。3)も同様にlabourと言う単語を使うことでこの言葉に繫がる含みがあるはず。 後は、SPS700さんが述べたとおりで、With a nervous giggleの副詞句を先頭に突き出すことで、真新しい意味合いを引きだした3つの意味を持つ文章となる。 要は、annieは事件の解決に鍵を握る人物ではある。しかし彼女の役割は証言であるがために、その登場人物を詳しく語ることは推理小説では緊張感がなくなる。されど、作家は読者に対して短い文章で多くのことを述べる義務もある。 すれば、さすが物書きとなりませんか?
- SPS700
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#1です。補足です。 >> ところで、Annieの例の場合は、どうなんでしょう…。これだけの文脈ではなんともいえない文なのか、それとも、もともとあいまいな意味の文(正解のない文)なのか、それだけでもわかるといいのですが。 ここでは、本の中ではフランス語でも読者は英語で、言葉の「外」の場合となり、慣れないことであがって声がうわずっていることが、簡単にわかります。
お礼
たびたびすみませんでした。 勉強になりました。ありがとうございます。
- SPS700
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#1です。忘れ物です。 この音の意味には2種あります。 1。言葉の「中」の場合。 ベトナム語(近隣のカンボジア語も)などのようにこの発音の有る無しで、語彙的な違いがある場合。 2。言葉の「外」の場合。 日本語や英語で、風邪で声が変わったり、アクビをかみ殺して「ふぎゃふぎゃ」的発音になったり、慣れないことであがっている時のように言語の組織以外だと見られる場合です。 日本語ですと「うわずった」感じですね。
補足
ありがとうございます。なるほど、いろいろな場合があるんですね。場合によっては人の声や息もcreakyといえる、ということなんですね。 ところで、Annieの例の場合は、どうなんでしょう…。これだけの文脈ではなんともいえない文なのか、それとも、もともとあいまいな意味の文(正解のない文)なのか、それだけでもわかるといいのですが。
- SPS700
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1. 下記の creak と言う動詞の定義には、 "long high noise" が使われています。 http://www.ldoceonline.com/dictionary/creak 2. 下記の服部四郎著『音声学』(岩波書店984)のp.142には、「きしむ声」が安南語(今のベトナム語)の2種の昇り声調の一つ、と述べています。 2は僕も聞いたことがありますが一種の pharyngealization で、「咽頭化」のことです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%BD%E9%A0%AD%E5%8C%96 まとめますと、喉を締め付けたような甲高い感じの音です。
お礼
ご回答ありがとうございます。いろいろと参考になります。 この場をお借りしまして補足します。 ネイティブの人が親切にbooksgoogleで原文をあたってくれて、「何ページか前にAnnieが大柄な人であると書いてあるので、ここは床がきしんでいるのでしょう」と教えていただき、解決しました。 ご回答いただいたみなさん、ありがとうございました。