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行政に詳しい人、よろしくお願いいたします!
内閣法では、各大臣が主任の大臣として事務を分掌する分担管理が規定されています。 分担管理をやらないとどんな弊害が生まれますか??? また分担管理のデメリットも教えてください!!! これが知りたくて知りたくてたまりません。 本当に、よろしくお願いいたします!!!
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(1) 何事につけ、人が職務を分掌するのは、人間の能力が無限でないからです。 全知全能の人がいるなら、その人にすべてを任せたほうが仕事内容に整合性がとれて、しかも進行が速くて済みます。 でもそういう人がいないから、その仕事に向いた人を充てるほうがよかろう(間違いが少ないだろう)というのが、内閣法に限ったことではないですが、分掌の、最大の理由です。 相互に監視しあい、それぞれ自分の立場から、相手の間違いを指摘しあえますからね。(もちろん、なあなあになってしまう場合が多いのですが) 某国では、一人の偉大な指導者が芸術から農作業から、工業まで、なんでも「指導」した結果、映画はつまらないし、農地は荒れ果てて作物が育たなくなり・・・ という状態になっています。 まあ、映画がつまらないかどうかは、個人の主観ですが。 小さな理由としては、仕事を与えるという意味合いもあります。 江戸時代などは、同じ職務についている人が3~4人いて、人数分の仕事がないから3日とか4日に1日登城して仕事をしたようです。 いまでも、「公務員は一番忙しいときに合わせて人を採用し(暇なときは人が余る)、民間企業は、一番暇なときにあわせて人を採用する(忙しいときは残業)」と言われています。 今風に言うと、ワークシェアリングで、さすがに内閣の分掌はそれではないだろうとも思いますが、例えば女性大臣をつくるために女性担当の職務を増やしている気配もあったりしますので、一概に否定することもできません。 (2)単独掌握のメリット(それが分掌のデメリット) 上記のとおり、仕事に整合性がとれて、進行を速めることができます。分掌すると、どうしても調整が必要になりますので、仕事が遅れます。 俗に「すぐで半年、よかろで2年、審議審議で5・6年」だったかな、そんなざれ歌があります。 役所が「すぐやります」と言っても半年かかり、「いいんじゃないですか、やりましょう」と言っても2年、ふつうは「審議、審議」で「やるかやらないか結論」がでるまで5・6年かかるという歌です。 ところが、某国指導者が遊園地に行っただけで、ペンキハゲハゲ・雑草ぼうぼうの遊園地が一新されたりします。 いろんな人が分掌していると、労務担当者は「ペンキを塗る人がいない」、財務担当者は「ペンキを買う金がない」など言って、なかなか改善できないところだったのですが、一人だからすばらしく速い(早い、かな)。 でも、逆に、指導者が行かない場所や目の届かない地域は悲惨なことになります。 分掌して、大勢が見れば、理屈の上では見落としは少なくなるはずです(見る能力のない人が何万人で見てもしようがないという面もありますが)。
お礼
詳しい説明ありがとうございました!!とてもわかりやすかったです。本当にうれしいです。ありがとうございます。