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最近の流行言葉(自重、よろしく)の語源について
この二つの言葉は自覚されてる方もいると想いますがここ7年くらいで異常に聞く事が増えました。 普段だけではなく漫画、小説、ドラマなどでもよく見るようになったからです。 そもそもこれが流行る前だとどちらも生きてる間に2回聴いたことがあるかないかというような回数です。 「いやいやそんな事はない、昔からあるよ」と思う方もいるかもしれませんが、いろんな小説を読んでみてください。10年位前のだとそれこそ100冊に1回出てくればいい方だと思いますが、今のだと2冊に1回それも1冊で何回も多用される事もあります。 念のため意味を書いておきます。 自重・・・自粛と同じ意味(自粛よりやや厳粛な言葉として使われる) (例)「少しは自重しろ」 よろしく・・・○○みたいに、○○の様な (例)「ここはコンビニよろしく何でも売ってるスーパーマーケットだ」 この二つの言葉が6年位前から急速に流行った理由を教えてください。 もしくは流行らせる事になった原因、語源を教えてください。 私としてはこの二つを見ると小説に入り込んでいた自分が一気に冷めます。 うわ、この作者も流行りに乗ってるよ・・・って気がして、なんか嫌です。 富樫さんの作った造語「想像の斜め上」ばりに使われると気持ち悪いです。 (富樫さん本人が使う分にはOKなんですが・・・)
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- staratras
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「自重」・「○○よろしく」という言葉は、どちらも古くから使われている言葉です。(以下の用例は「日本国語大辞典(小学館)」からです) 特に「自重」という漢語は2000年以上昔の紀元前から使われている言葉で、辞書には司馬遷の『史記』酷吏伝(郅都)の用例「是時民朴、畏罪自重」が出ていました。 ここまで古くない日本の用例としては、以下の例がありました。 「無暗な衝突に気力を消磨するは、千里を期する貴君にとって此程憂ふ可き事は無いです。何卒(どうか)自重していただきたい。」(『思出の記』 徳富蘆花 1900-01) 「お互のため、なんですな、自重をすることですな」(『故旧忘れ得べき』 高見順 1935-36) また「○○よろしく」の用例として辞書には、明治時代の有名な文学作品の3例がありました。 「高麗人(こまびと)よろしくてふ麦藁帽子で、ジット頭を制へつけて」(『当世書生気質』 坪内逍遥 1885-86) 「どうした土佐的よろしくという顔色だぜ」(『浮雲』 二葉亭四迷 1887-89) 「馬鈴薯に目鼻よろしくといふマダム田島の」(『雲は天才である』 石川啄木 1906)
- pandaApple
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う~ん、中年から言わせてもらうと、昨今の流行ではなく、どちらの言葉もどちらかといえば「古めかしい」言い回しだと思うのですが。 青空文庫(言わずと知れた著作権の切れた、つまり作者没後50年以上たった作品の宝庫)で「よろしく」や「自重」を入れて検索したら、結構な数がヒットします(もちろん「よろしく」は「○○よろしく」という用例で)。 何故、現在「流行している」のか、実際に流行しているのを目の当たりにしたわけではないので何とも言えませんが、たんなる「懐古趣味」といいましょうか、「ふだんの日常会話ではあまり使わない、ちょっと古めかしいかなと思える言葉を使って悦に入っている」ということなんじゃないでしょうか。 昭和の時代を生きた人間としては、どちらも小説などで何度もお目にかかっているので全く珍しくはないのですが、若い方にしてみれば新鮮な言い回しに映っているのかもしれません。 「自重」に関しては、ネットで蔓延した(2chあたりで)というのがあるのかもしれないなあという印象がなきにしもあらず……ですが、そのあたりの“歴史”についてはあまり詳しくないので、他の方の回答をお待ちください。 回答がついていないようなので、年寄りの所感を書いてみました。 お目汚し失礼しました。