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日本の技術力
日本は技術力がある、品質が良い、などと聞いたことがあるのですが(もちろん、すべてにおいてとかではなく、得意分野で)、 実際、今の日本の技術力はどのくらいのものなのでしょうか。 また、かげりをみせている分野では、これからどのような策を練っていくべきなのでしょうか。 といっても、曖昧な質問なので、ご自身で知っている範囲でお答えいただければ幸いです。 (例:製造業の○○は~) 知っている方はなんでもいいので、教えていただけないでしょうか。
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- chubou3
- ベストアンサー率23% (264/1130)
自動車分野は世界最強です。 色々有って詳しくは書けませんが、品質については、ドイツや他の国は全くレベルが違います。 しかし、一方、フェラーリとか、フィアット500とかアルファロメオとかの様な「格好良い」製品を作る能力は無いですね。 国民性なのか、日本の会社は従来の常識はずれな商品は中々作れないですね。
私もNO,5の回答者様と似たようなポジションで働いてきた団塊はしりで、最先端はわずかだけれど、中堅の大きさが日本の強みだという意見に賛成したいと思います。それと同じ意味ですが、ちょっと異なった視点で書いてみます。 日本の製造業の強みは同じ業種での国内での競争が熾烈だったにもかかわらず、自動車にしても家電にしてもパソコンなどの情報産業にしても、強電、造船すらたくさんの独立した企業が現在に至るまで生き残ってなんとか独自の技術技能を持ち続けているということです。これが中堅のそれなりに優秀な技術者を膨大に保持し続ける要因なのでしょう。 これは貴重な財産だと思います。アメリカにせよドイツにせよ、(中国はまだ?ですが) 韓国なども例外ではなく生き残っている企業は多くて2、3社、オランダなども含めどこの国でも世界的な企業は業種で1社だけというのが普通なのですね。この現象は一億の市場の大きさも去りながら、ある意味独自のものをお互いに尊重する(だから同じようなものをつくるのをよしとしない)という世界標準的な倫理精神が日本人にはなかったから、という倫理欠如を指摘する人も居ます。しかし、だからこそオートバイでも世界的な4社が日本から現れたともいえるのですね。多数が競えば全体として多様性の強みもおのずと生まれてきます。 これからが多くの日本企業群の正念場だと思いますが、私は自動車業界や、他の製造業でもそれぞれが独自の技術でグローバルに生き残っていくのを(危ぶみながらも、)うまくすればいけるかもしれないともおもっています。
- phj
- ベストアンサー率52% (2344/4489)
確かに質問の範囲が広すぎる、のですが、一応それでもこれらを網羅して日本はすごいかどうか、という検討はできます。 それは「計量」という分野です。 つまり作ったものが狂いなく寸分も違わず正確なものなのか?重量は間違いなく正しいのか?計測時間は信頼が置けるのか?という分野において、現在の日本の工業力・製品力は間違いなく世界一です。 つい30年から20年ぐらいまでは結構ドイツ製やスイス製の計測・計量器具も最高水準だったそうです。日本がGDPでドイツを抜き世界第二位になったのは1968年のことですから、それ以後20年ぐらいはドイツも最高水準の技術を保持していたといえます。 しかし、研究開発やそれを支える基本技術や応用技術の差(国力の差?)によって、日本が計測器具でも抜きん出るようになったのでしょう。 東日本大震災で日本からの輸出が止まったところ、液晶テレビなどだけでなく自動車も作れなくなった国が多かったそうです。ドイツの有名なメーカーですら部品の供給が止まったそうですので、計測器具に裏打ちされた品質の高さ、そして#5さんが言うようにそれを作り出す人間力の高さが日本の製造力の根源でしょう。 日本は元々江戸時代ぐらいには世界最高水準の識字率を保っていたといわれているぐらい、教育レベルの高い国です。 中国や韓国で日本と同様のものが作れないのは「我慢していい品質のものを作れば、評価される」という基準が無いからです。その点日本は「職人の国」と呼ばれるぐらい、各個人の技能を評価する国で、江戸時代から「腕のいいカンザシ職人」とか「腕のいい大工」などが尊ばれる国でもあったわけです。 ですので、個人の技術力、という点では今後100年経っても衰えることはないでしょうし、それらに依存する技術に関してはなかなか廃れることはないと思います。 しかし反面日本は「今まで着想されなかったアイデア」については、非常に冷たい国です。簡単に言えば「ユニークであること」が許されない社会でもある、ということです。 ですから日本ではスティーブ・ジョブズのよう人はまず出てこない、と言っていいでしょう。これからの工業製品は着想力と統合的な製品力が重要なのにです。 実際にテレビリモコンなどを見てみると分かります。日本製のテレビについているリモコンはごちゃごちゃと色々なボタンがついている(しかもそのボタンひとつに二つ以上の役割がある)のに対して、サムスンなどのリモコンは明らかに数が少なくなっています。 これはテレビ画面で操作出来るようにするなどの工夫で、リモコンは単なるマウス、というぐらいの考え方によるものなのでしょうが、どちらのほうが「使う人に便利で、なにも考えずに使えるか」という点では、日本製が劣っていることは明らかです。 また最近グアムでレンタカーを借り、韓国車だったのですが、USBとipod等用のAUXが純正でついていました。今の国産車でUSB電源をつけた車ってあるんでしょうか? 一度でもついている車に乗ればわかるのですが、ものすごく便利です。 日本は技術力はあります。そしてこの技術力が今後20年程度で落ちていくことはあまり考えれません。しかし「発想力」に裏打ちされた「ユーザーに便利な商品を作る力」ではサムソンやヒュンダイに負けています。 「○○はこうあるべき」という技術的な発想が強すぎるのです。 日本は技術力はあるのですから、なんでもありな馬鹿馬鹿しいまでの発想力を元にした商品を作り出せるようになれば、復活できると思います。
- kazu3207
- ベストアンサー率25% (8/31)
趣旨に外れてしまうかもしれませんが、日本の技術力について思っていたことを書きたいと思います このことはテレビや雑誌、ニュース等でよく取り上げられてます 他の誰にもマネできない神のような技を持った職人さんだったり、先端技術の先の先の製品を取り扱ってる企業だったり等、それらを紹介して、これがあるから大丈夫みたいな形の構成が多いように思います 他の追随を許さない圧倒的な技術や製品 これが日本の技術力と捉えられてる様に思われます 確かにスゴイですし、その企業や職人さんは良いでしょう ただしかし、多くの企業や作業員はそうでは無いのです その道の知識や技術は必要ですが、どこの会社でも作れる物を作り、誰でも作れる物を作ってる会社がほとんどで、かく言う私もそのうちの一人です 10年ほど従事しているのでそれなりの知識と技術はありますが、一般レベルの作業員です 私自身も以前からメイドインジャパンてどんなものなんだろうと思って居ました 私の会社は作ったものが海外に送られる仕事でして、メイドインジャパンの刻印がされています 神話の様ににメイドインジャパンが言われては居るけれど、私の会社や私自身の技術など大したものではないです 日本の大多数はそういう会社であり、そういう人たちです 私の勤めている会社は、中国企業の参加の会社でして、技術指導と製造支援で中国、韓国に行くことがあります この親会社である中国の企業は中国では大手のメーカーで、とにかく金を持っていて最新の設備が整ってます 1台数億もする大型の高速マシニングが何台もあり、設備的には何が来ても対応可能です しかしながら、オンボロの機械ばかりの日本の会社で作れるものが、中国、韓国では作れないのです なぜなのか?? 答えは作業員が中国人、韓国人だからです 加工業には必ず完成図があります 図面のことです 加工者は図面通りに加工していく訳ですが、どんな作業にも必ず『基本作業』と言うものが存在します やりかたが人に寄って多少の違いがあっても、基本的におさえなくてはならないことが絶対にあります その押さえなくてはいけない点をふまえたうえで、自分のやりやすいやりかたになっていく訳です この『基本作業』がなされていれば、少々のミスがあっても修正は容易ですし、作業も容易になりますし、何より良い製品が作れます 私が見てきた中国、韓国の作業者はこの『基本作業』をおろそかにしがちでした 加工屋としての知識が足りないのもありますが、基本をすっ飛ばして前に進めて製品を作っても、結局製品になりません 状況によっては1から作るのと同じくらい修正に時間がかかったり、新たに材料を買い足したり等散々なことになります 中国だからとも思えますが、私はアメリカにもドイツにも行ったことがあります 作業者でスゴイなと思える人は1人も居ませんでした 自分の技術はどうなんだろ?と思っていましたが、ひとつの答えがでました 胸をはっていいレベルなのだと思います 日本ではどこに行っても当たり前なことが、海外では当たり前では無いのです 日本は上のレベルも高いけど、最低レベルの水準も高いのだと思います 日本にしか出来ない技も技術ですし、それはそれで誇りに思えるのですが 技術と言うより、仕事に対する姿勢と言うか態度と言うか、当たり前のことを当たり前にやる。そのことの積み重ねが日本の技術力そのものなのなのだと思います 確かに陰りは見えてますが、経営のことは私はわかりません ただ何があろうとも上記に記した日本の技術力の根幹は守るべきだと思うし私自身も守っていきたいと思っています
お礼
長文での回答ありがとうございます。 < このことはテレビや雑誌、ニュース等でよく取り上げられてます 他の誰にもマネできない神のような技を持った職人さんだったり、先端技術の先の先の製品を取り扱ってる企業だったり等、それらを紹介して、これがあるから大丈夫みたいな形の構成が多いように思います他の追随を許さない圧倒的な技術や製品 これが日本の技術力と捉えられてる様に思われます確かにスゴイですし、その企業や職人さんは良いでしょう ただしかし、多くの企業や作業員はそうでは無いのですその道の知識や技術は必要ですが、どこの会社でも作れる物を作り、誰でも作れる物を作ってる会社がほとんどで、かく言う私もそのうちの一人です なるほど。確かにテレビを始めとするメディアは突出した技術を持った企業を取り上げることが多々ありますね。それで日本の技術力はすごいんだな~、自分もこういう職に就きたいな~などの感想を抱いたり。それはそれでいいことだけれども、大半の技術者は、誰でも作れるような(とは言うものの、人々の暮らしの支えとなる素晴らしいお仕事をされるので本当にありがたいです)製品を作られるのですね。 < 自分の技術はどうなんだろ?と思っていましたが、ひとつの答えがでました胸をはっていいレベルなのだと思います 日本ではどこに行っても当たり前なことが、海外では当たり前では無いのです 日本は上のレベルも高いけど、最低レベルの水準も高いのだと思います 日本にしか出来ない技も技術ですし、それはそれで誇りに思えるのですが技術と言うより、仕事に対する姿勢と言うか態度と言うか、当たり前のことを当たり前にやる。そのことの積み重ねが日本の技術力そのものなのなのだと思います みんなが当たり前のことをきちんとやる。 kazu3207様ももちろんそうですし、働いてる方々すべてに当てはまる、だけれども外国から見れば、すごいこと。うん、やっぱり、すごいことですよね。誇りを持ってお仕事をされるのはとても素晴らしいことだと思います。 誇りを持ってこれからもお仕事頑張ってください。
- potatorooms
- ベストアンサー率28% (3506/12498)
例の「製造業は~」ってのがすでに、広すぎるんですが。 日本は、技術力は、ごく一部の分野をのぞいて、高いですよ。バブル崩壊以降、文系人気で、理系の人材がずいぶんと欠乏して、一線級の人材が定年になり、どんどんと海外の企業に引き抜かれています。その結果、あっという間に、韓国や中国の企業が伸びたのは知っていますよね? そのくらいに、日本「人」の技術力は高いんです。 日本の企業の技術力が高いかは、ちょっと微妙です。ここ20年くらい、技術力から経営力に、企業価値はシフトしました。日本の多くの企業も、その例外ではありません。 コモディティ化に巻き込まれないためには、常に最先端の技術、製品を提供し、市場をリードし、そこへの投資のために、普及品で儲ける構造が必要です。この最先端の技術の代わりに、最先端の経営手法で儲けよう、という動きをした企業が、大きく業績を落としたのが目立っていますが、派手さがないとことで、技術で突っ走っている企業も多いですよ。
お礼
回答ありがとうございます。 はい、少し例が悪いと思っていました。すいません。 ええ、存じております。技術者の流出は深刻な問題だと私は思います。目先の利益につられて、長期的にみると、損失のほうが大きい、そんなことが多々ありますね。企業主には考えなおしてほしいところです。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13693)
液晶テレビ、スマホ、半導体製品などは、サムスンや台湾、中国企業にやっつけられて、パナソニック、シャープなど日本メーカーは壊滅状態です。しかしそれら製品を作るために必要な基本部品や、半導体や液晶を作る製造装置などは、いまだに日本の独壇場です。あのサムスンですら、日本からこれらの資材を買わないと製品が作れません。ですから韓国の対日貿易は毎年赤字です。サムスンが儲けると、日本が儲かるという構図です。 つまり日本の技術がないと、液晶テレビもスマホもつくれないと言うことです。 それでも最終製品で負けてしまうのは、なにかがおかしいですよね。経営者が頭が悪いと言うことでしょうかね。
お礼
回答ありがとうございます。 家電は価格競争で負けてしまってますもんね… でも、高品質のものを作っているからそうなるのは当たり前なんですよね。今は安さを求める消費者の方々が多いのかもしれませんが、私は、良い品物はその分価格も高くなくちゃいけないと思っています。間違った考えなのでしょうか?
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
新潟県:「米粉のお部屋」を新潟県が作成しました http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/1208451676544.html 近年、米粉技術が急速に発展し従来小麦粉でしか作れなかったパン、カステラ、ケーキなどが米粉で作れるようになってきています。 地球温暖化の深刻化によって、冷涼な気候を好む小麦の収穫が世界的に伸び悩む一方で、温暖な気候を好む米の収穫は絶好調です。江戸時代、散々不作・凶作に悩み飢饉に喘いだ東北地方は2000年代になってからは西日本より米の作況指数が良いくらいなのです。だからこそ米粉技術が世界を救う。トウモロコシや小麦などの価格高騰で世界的な食料危機が問題となっている。だからこそ米粉技術が重要です。日本人は日本国内だけを見ていてはいけない。もっと世界の現実に気づいて欲しい。もっと世界を見て欲しい。それは質問者さんにも当てはまることです。 といっても米粉業界自体がどれほど世界に目を向けているのか極めて疑わしい。日本の食糧自給率向上やアレルギー対策ばかりが強調されているが、世界の食糧事情をどれほどの日本人が知っているのだろうか。 日本は世界最大の食糧輸入国で残飯大国です。円高に物を言わせて世界中から食料を買いあさり飽食を貪っている。朝から晩まで「おすすめの焼肉食べ放題、スイーツ・バイキングを教えてください」とねだるばかり。その挙句に「おすすめのダイエット方法を教えてください」とくる。日本人には脳みそがないのか。関心があるのは自分のことだけなのか。 技術力とか品質とかいうまえに、日本は世界に目を向けて、世界の問題を解決するために日本の文化・技術を積極的に発信する責務があるのです。今、ヘルシーフードとして日本の食文化が世界中から注目されています。だから円高にもかかわらず食べ歩きが目的で日本を訪れる観光客も増えているのです。 日本には日本人が気づいていない価値があるのです。今、私たちは何をしなければいけないのか。それぞれの立場で考えて欲しいものです。
お礼
回答ありがとうございます。 < トウモロコシや小麦などの価格高騰で世界的な食料危機が問題となっている。だからこそ米粉技術が重要です。日本人は日本国内だけを見ていてはいけない。もっと世界の現実に気づいて欲しい。もっと世界を見て欲しい。それは質問者さんにも当てはまることです。 そうですね、その通りだと思います。 米粉技術は進歩していってるんですね。 食料危機の問題は、解決するのが難しいことかもしれませんが、この技術が解決の道筋を照らす光となってくれれば良いですね。 世界の現実を見つめ、現状を把握し考えることから目を背けていたかもしれません。勉強していきます。 < 日本は世界最大の食糧輸入国で残飯大国です。円高に物を言わせて世界中から食料を買いあさり飽食を貪っている。朝から晩まで「おすすめの焼肉食べ放題、スイーツ・バイキングを教えてください」とねだるばかり。その挙句に「おすすめのダイエット方法を教えてください」とくる。日本人には脳みそがないのか。関心があるのは自分のことだけなのか。 確かに。その点に関しては、私も以前から疑問に感じておりました。コンビニ等からの廃棄物の量の多さ。常にストックを保ち続けるだけのためにです。まあ、震災の時にはそれが良かった点でもありますが。自分たちが手軽に手にすることでその分、手にするのに苦労する人が増えると思います。 < 技術力とか品質とかいうまえに、日本は世界に目を向けて、世界の問題を解決するために日本の文化・技術を積極的に発信する責務があるのです。今、ヘルシーフードとして日本の食文化が世界中から注目されています。だから円高にもかかわらず食べ歩きが目的で日本を訪れる観光客も増えているのです。 はい。情報の発信も促していくべきだと思います。 私ももっと目を向けていかないと。 < 日本には日本人が気づいていない価値があるのです。今、私たちは何をしなければいけないのか。それぞれの立場で考えて欲しいものです。 気づいていない価値 ですか… 単純な問題ではないので、じっくり考えてみます。 度重なる注意喚起、ありがとうございました。
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
>実際、今の日本の技術力はどのくらいのものなのでしょうか。 実際、日本の木造建築技術は世界一といってよいでしょう。 しかし、木造建築技術を使わずに住宅を建てる方が儲かるらしく、木造建築技術を必要としない半工場生産型の量産住宅を販売する大手企業が連日連夜TVコマーシャルで消費者心理を操作し、だんだんと日本の木造建築技術が廃れてゆく傾向にあります。すくなくとも全国各市町村に幾らでもいた木造建築技術者が、「特別の人達」といわれる少数派になりつつあります。 最近の半工場生産住宅では、鑿(ノミ)や鉋(カンナ)を使う事もなく、プラモデルを組み立てるように、電動ドリルやタッカーとよばれる機関銃の様な電動釘打ち機をつかってパネルを組み合わせるだけです。 これは、アメリカ人でもできる工法で、このような単純工法を選ぶ人が増えれば、大工は熟練する必要なく、そこいらへんのフリーターさんを日当1.5万円で雇ってくれば家を組み立てることが出来ます。 日当1.5万円ということは、年間200日の有償仕事があって300万円。150日しか有償仕事が無ければ225万円ですから、このような低賃金労働では、女房子供を養う事も出来ませんので、大工や棟梁を志す有為の青年が減少してしまいますね。 >また、かげりをみせている分野では、これからどのような策を練っていくべきなのでしょうか。 まずは、消費者が日本の伝統木造技術の価値に気付くことです。 釘やアンカーボルトの使用まで細かく規定しいる現行の建築基準法が出来る遥か以前の1923年に起きた関東大震災で、ビクともしなかった日本の伝統木造住宅がいくらでもあります。 確かに、住宅密集地の火事で多くの木造住宅が消失しましたが、これは本来、適正な住宅間隔を保持させて、また、地域によっては外装材を窯業系の不燃外装材にすれば防げることであって、木造住宅の本質的欠陥ではないことを理解しなくてはいけません。 その次に、売り上げの何割もの広告宣伝費を掛け、その分、製造原価を掛けていない量産住宅が30年後、40年後にどうなっているのかをよく知る必要があります。 築40年の本格木造住宅と、築40年のダ○ワ・ハウス、ミ○ワ・ホーム、セ○スイ・ハウスなどを比較してみることです。 日本の伝統的な木造建築がいかに耐久性に富んでおり、またいかに健康的で、熟睡できるかという快適性を知ることから始め、ライフサイクルの維持費も学び、真に価値のある住宅は熟練した大工と棟梁によって作られるものだということを理解させなくてはなりません。 そして、大工や左官などの職人の日当は2.5万円が必要で、年200日を有償で働き、後100日は自己研鑽や無料のアフターサービスに費やして、年間500万円が確保できるようにしゆかなければいけません。 アフターサービスもできない手間賃で職人を使ってもだれも幸せになりませんね。
お礼
長文での回答ありがとうございます。 かなり詳細に書いてくださってびっくりです。 < 日本の伝統的な木造建築がいかに耐久性に富んでおり、またいかに健康的で、熟睡できるかという快適性を知ることから始め、ライフサイクルの維持費も学び、真に価値のある住宅は熟練した大工と棟梁によって作られるものだということを理解させなくてはなりません。 日本の木造建築技術は、誇らしい技術なのですね。 恥ずかしながら、知りませんでした。勉強不足です。 < そして、大工や左官などの職人の日当は2.5万円が必要で、年200日を有償で働き、後100日は自己研鑽や無料のアフターサービスに費やして、年間500万円が確保できるようにしゆかなければいけません。アフターサービスもできない手間賃で職人を使ってもだれも幸せになりませんね。 住まいは一生ものですもんね。安心して暮らせるようにすることはとても大切であると思います。そして、技術者の雇用を守ることも。 Mokuzo100nenn様は、伝統ある木造建築に携わる方なのでしょうか? もしそうであれば教えていただきたいことがあります。 ・伝統的な木造建築技術に、今現在はどのくらいの方が従事されているのでしょうか。 ・このことに危機感を覚えたのですが、情報を発信していくべきなのでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 かなりの長文、お疲れ様です。 < 確かに質問の範囲が広すぎる、のですが、一応それでもこれらを網羅して日本はすごいかどうか、という検討はできます。それは「計量」という分野です。つまり作ったものが狂いなく寸分も違わず正確なものなのか?重量は間違いなく正しいのか?計測時間は信頼が置けるのか?という分野において、現在の日本の工業力・製品力は間違いなく世界一です。 計量 ですか。全然考えたことなかったのですが、おっしゃる通りものすごく広い範囲をカバーする重要な技術ですね。その分野で世界一位なら、日本の技術の高さにも頷ける気がします。 < つい30年から20年ぐらいまでは結構ドイツ製やスイス製の計測・計量器具も最高水準だったそうです。日本がGDPでドイツを抜き世界第二位になったのは1968年のことですから、それ以後20年ぐらいはドイツも最高水準の技術を保持していたといえます。しかし、研究開発やそれを支える基本技術や応用技術の差(国力の差?)によって、日本が計測器具でも抜きん出るようになったのでしょう。 そうだったのですか。知らないことだらけでお恥ずかしいです。 先人たちのたゆまぬ努力の賜物ですね。感謝します。 日本の計測器具は精巧なんですね。 < 東日本大震災で日本からの輸出が止まったところ、液晶テレビなどだけでなく自動車も作れなくなった国が多かったそうです。ドイツの有名なメーカーですら部品の供給が止まったそうですので、計測器具に裏打ちされた品質の高さ、そして#5さんが言うようにそれを作り出す人間力の高さが日本の製造力の根源でしょう。 その話は聞いたことあります。 そんなこともあるんだ、と思っていましたが、本日めでたく話が繋がりました。 日本の製造力は揺るがないものなのでしょうか。 < しかし反面日本は「今まで着想されなかったアイデア」については、非常に冷たい国です。簡単に言えば「ユニークであること」が許されない社会でもある、ということです。ですから日本ではスティーブ・ジョブズのよう人はまず出てこない、と言っていいでしょう。これからの工業製品は着想力と統合的な製品力が重要なのにです。 ああ、これはすごく思います。その着想力というものがあればいいのですが。 外国で、例えばアメリカでは、小学生からディベートを盛んに行っているようですし、日本とは教育の方針が違う部分も、先の着想力と関係しているのでしょうか。日本の小学校でも最近はディベート形式の授業を取り入れているというのを聞いたことがあります。これからももっと取り入れていって欲しいですね。 < 実際にテレビリモコンなどを見てみると分かります。日本製のテレビについているリモコンはごちゃごちゃと色々なボタンがついている(しかもそのボタンひとつに二つ以上の役割がある)のに対して、サムスンなどのリモコンは明らかに数が少なくなっています。これはテレビ画面で操作出来るようにするなどの工夫で、リモコンは単なるマウス、というぐらいの考え方によるものなのでしょうが、どちらのほうが「使う人に便利で、なにも考えずに使えるか」という点では、日本製が劣っていることは明らかです。 < また最近グアムでレンタカーを借り、韓国車だったのですが、USBとipod等用のAUXが純正でついていました。今の国産車でUSB電源をつけた車ってあるんでしょうか?一度でもついている車に乗ればわかるのですが、ものすごく便利です。 サムスンのテレビはタッチパネル方式のテレビもあるのですか。 使う人に便利で、何も考えずに使えるか この観点の製品は…そうですね、劣っていると思います。 ノーマライゼーションだとかバリアフリーなものは、増えつつありますが。 韓国車は現代自動車でしょうか。 USBがついているのは便利だと思います。 まだ車に乗れる年齢ではないので、詳しいことはわかりかねます。 すいません。ただ、今までに乗った車では、なかったと思います。 < 日本は技術力はあります。そしてこの技術力が今後20年程度で落ちていくことはあまり考えれません。しかし「発想力」に裏打ちされた「ユーザーに便利な商品を作る力」ではサムソンやヒュンダイに負けています。「○○はこうあるべき」という技術的な発想が強すぎるのです。日本は技術力はあるのですから、なんでもありな馬鹿馬鹿しいまでの発想力を元にした商品を作り出せるようになれば、復活できると思います。 ○○はこうあるべき という発想力が強すぎる この考え方を崩していかないといけないのかもしれませんね。 貴重なご意見、ありがとうございました。