こんばんわ。
日本語のなかの漢字は大部分が中国から移入し、意味や用法が変化しながら日本語の中に溶け込んできました。
中国語漢字では'恐kong3'の意味の中に「気がかり」、「もしかして・・・」の意味が含まれています。
日本語で使用される『恐れ入りますが』も『失礼ですが』も中国語漢文から来ているものと考えられます。
『恐れ入りますが』は、「(ご迷惑をかけてしまうのが)ちょっと気がかりなんですが・・・」。
『失礼ですが』のほうは、「礼を失してすみませんが・・・」ですね。
以上の背景を参考にすると、その使用法もなんかこう、くっきりと見えてきそうですね。
『恐れ入りますが』→
「恐れ入りますが、席を換わっていただけないでしょうか。」
「恐れ入りますが、また明日ご来店していただけないでしょうか。」
以上の言い方は、失礼では有りませんが、相手がどのように反応するかちょっと気がかりですね。怖いですね。
『失礼ですが』→
「失礼ですが、お年はいくつですか?」
「失礼ですが、ご結婚されていますか?」
以上の言い方は、時と場合によっては少しばかり、本当に失礼ですね。礼を失しています。
以上、二通りの言い方用法がaskyさんが疑問に思われた、本来の使用法だと考えられます。
>『恐れ入りますが』の普通の言葉は「すみませんが」と記載されています。
こちらは、便宜上、通称でこのような言い方をしていますという、解釈です。
『失礼ですが』のほうも、通称では「すみませんが」と言い換えてもおかしく有りませんよね。
単なる、便宜上とご理解してください。
ご参考までに;
それぞれ英語で言うと一応、以下のようになりそうです。
『恐れ入りますが』→
I'm afraid・・・
ちょっと恐縮に思うんですが・・・~していただけないでしょうか。
『失礼ですが』→
Excuse me,but・・・
礼を失してゴメンナサイと思うのですが・・・~していただけないでしょうか。
なにか疑問がありますれば、補足要求をお願いします。
補足
詳しく解説していただきありがとうございます。 大体は理解いたしましたが、(テキストからの抜粋になってしまいますが・・・) ・不意の来客に面談の約束があるかどうか確認するとき 解答は、『恐れ入りますが、お約束をいただいておりましたでしょうか』です。 私の職場では、『失礼ですが、・・・』とご案内していますが、この使い方は許容範囲なのでしょうか?? 補足をお願い致します。