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分子やイオンの総称

「分子」という用語は、(もっとも広義で使われる場合) 分子=原子が二つ以上、結合したもので電荷を持たないもの または 原子が一つのもので電荷を持たないもの 一方「イオン」という用語は イオン=原子が二つ以上、結合したもので電荷をもったもの   または   原子が一つのもので電荷をもったもの ですよね そうすると「分子」と「イオン」の総称はなんというのでしょうか? 「粒子」と言おうと思ったのですが、これだと原子レベルよりも小さいものも含んでしまうので…

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  • 101325
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回答No.2

IUPAC的には“molecular entity”といいます。 http://dx.doi.org/10.1351/goldbook.M03986 “molecular entity”の集まりのことを“chemical species”といいます。 http://dx.doi.org/10.1351/goldbook.CT01038 日本語ではどちらも「化学種」ということが多いです。

その他の回答 (2)

  • htms42
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回答No.3

#2に書いていただきましたが 「化学種」という言葉が当てはまるかもしれません。でもハッキリしません。 「化学種」とはどういうものかを説明してからしか使うことが出来ないからです。 #2の説明にもありますが molecular entity、chemical entityのどちらにも対応するのですがIUPACでは2つは意味が異なります。これらの違いも含めてmolecular entity を的確に使うというのは難しいです。 従って「原子、分子、イオンのような、物質を構成する基本粒子を「化学種」と呼ぶことにする。化学種は物質が一定の化学的性質を示す時の基本になる単位粒子である」というような「化学種の定義」が後に続くことになります。 #1のお礼にある質問 4つの表現があるということですが 「原子2つ以上」とすると2つです。その2つは結合について言うか、言わないかです。 IUPACでは共有結合であるとは言っていません。「束縛状態が実現していれば」としているだけです。 でも高校レベルであれば共有結合であると言ってもいいだろうと思います。 ついでに 一原子分子という用語が不適当であるという理由の一つが「希ガスについてよく使われる」という表現です。 ある物質をある状態で見た時に、原子1つが基本単位になっているというのであれば分子であるとするというのであれば、それは希ガスだけが当てはまるものではありません。たいていの分子は高温にすれば解離します。H2は太陽の中ではHです。でも宇宙空間で分子状の水素が見つかったと言えばH2のことであってHではないはずです。物理の人は恣意的に使っているのです。水銀の蒸気、Naの蒸気は一原子気体です。固体の金属も基本単位は原子です。酸素Oの同素体はO,O2,O3の3種類であるということにもなります。 希ガスだけにしか使わないというのであれば単なるニックネームです。学術用語ではありません。 入試問題の中で「一原子分子」というようなあいまいな言葉を使うべきではありません。 使っている大学があるとすれば大したことのない大学であると私は考えることにしています。 バーローの物理化学第6版の翻訳を見ると「単原子分子」という表現が出てきます。英語版では「単原子気体」となっています。第5版までは翻訳も「単原子気体」でした。第6版で訳者が変わりました。この訳者は「単原子分子」という言葉に何の疑問も持っていないということです。この翻訳の出版は1999年です。この訳者の所属する大学の入試問題には「単原子分子」という言葉が出てくるかもしれませんね。 」

  • htms42
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回答No.1

特にないと思います。 「原子サイズ以上の粒子」と断ったうえで「物質を構成する基本粒子」とでも言うより仕方がないでしょう。 基本粒子の種類は「原子」、「分子」、「イオン」の3つです。 原子を分子の中に入れてしまってはいけません。 >原子が一つのもので電荷を持たないもの これは原子です。分子ではありません。 (総称は何かよりもこちらの方がだいじなことだと思います。) 以前は混乱していました。 1994年のIUPACの定義で「原子2つ以上が結合したもの」とハッキリ決められました。 化学の分野で「分子」と言えば2つ以上の原子が結合したものというのは当たり前のことだったのですが、物理の分野(特に気体分子運動論)で「単原子分子」とか「一原子分子」という言葉が使われていたのです。それを取り込んだ形で分子の定義をやってしまったのでおかしくなりました。物理の分野で勝手に言っていることですから無視すればいいのに、理論物理に対するコンプレックスがあったからでしょうか、そういう使い方にも配慮しなければいけないと思ってしまったようです。(アインシュタインまでがこういう使い方をしているのですから無視できなかったのでしょう。1911年の固体比熱の理論の論文のタイトルには「一原子分子einatomigem Molekuel 」という言葉が使われています。) 物理で使っていた意味は単に「基本となる微粒子」という意味でしかありません。磁性体の理論でも「分子磁石」という言葉が使われていましたが「ミクロな磁石」という意味です。フェライトの磁性などでしたら磁気を持っている基本粒子は鉄イオンですからおかしなことになりますね。統計力学の分野の中の「相転移の理論」では「分子場近似」という言葉が出てきていました。私も大学院の時にはこの言葉を使っていました。molecular field approximation と言います。文部省の学術用語集にも載っていた言葉です。でも「分子」とは何の関係もありません。さすがに最近はこういうところで「分子」という言葉を使うのはおかしいという認識が広まってきたのでしょう、「平均場近似」という言葉に置き換えられているようです。分子は英語でmoleculeと言います。英語の辞典で調べてみて下さい。「分子」と言う意味と「微粒子」という意味の両方が出ているはずです。 (日本語でも「分子」という言葉にはいろいろ意味があります。分数の分母、分子というときの「分子」も同じ言葉です。「化学で使われる場合での意味は」と限定しているはずです。そうであれば物理でどういう使い方をしているのかには関係なく定義すれば良かったのです。) 理化学辞典や化学辞典ではまだ書き換えが出来ていないようです。 英語の辞典ではほとんど「原子2つ以上」という表現に切り替わっているはずです。 書店で英語の用語辞典をいくつか見てみましたが全部変わっていました。 イギリスのカレッジに勤めている友人に問い合わせたこともあります。 今頃何を言っているのかと不思議がられました。 でも日本ではまだ使っている人がかなりいるようです。 学校の先生が粋がって使っている場合もあるようです。 wikiでもまだ >単原子で安定な化学種を単原子分子と呼ぶことがある。 という表現が使われています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%AD%90 この中からIUPAC GOLDBOOK に飛ぶことができます。

kaiopa
質問者

お礼

>>「原子サイズ以上の粒子」と断ったうえで「物質を構成する基本粒子」とでも言うより仕方がないでしょう。 なるほど、わかりました 分子の定義の混乱については、まったく同意見です 単原子分子や1原子分子といった用語は誤解しか招かず不適当だといつも思っています 私もIUPACの定義に統一するべきだと考えていますが、日本語の本だとそうではないのでいらいらします しかも大学受験においては混乱したほうの定義が採用されてるので、とてもいらいらしています ところで、「分子」の定義について色々な人に質問しても「細かいことはええねん」 といった調子で誰もちゃんと教えてくれないので、質問させてください 私が調べて、考えた限りでは日本では以下の4種類の意味で 「分子」という用語が使われていると思います 分子=原子が二つ以上、結合したもので電荷を持たないもの  または 原子が一つのもので電荷を持たないもの 分子=原子が二つ以上、結合したもので電荷を持たないもの 分子=原子が二つ以上、主として共有結合で結合したもので電荷を持たないもの または 原子が一つのもので電荷を持たないもの 分子=原子が二つ以上、主として共有結合で結合したもので電荷を持たないもの この認識(ぜんぶで4種類の定義が使われている)は正しいでしょうか? 回答で言及していただいた2種類の定義のほかにもさらに2種類の定義をみかけるのですが?

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