- ベストアンサー
生活保護で親族の説明責任
今後は、生活保護を受けようとするときに親族が説明責任を果たすように変更しようという報道があります。 当然と考えますが、法律として、なぜこれまでそのような義務を課してなかったのか不思議です。いきさつをご存知の方おられますか?
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
日本の社会保障でいつも問題になるのが、個人と世帯、親族の関係です。 日本は憲法で個人主義を標榜しています。結婚でも両人の同意により、ということになりますが、社会保障の根幹である生活保護は「世帯」という単位が強く残っています。(国民健康保険でも同じく世帯という考えが強いです。) 家族、親族は助け合うべきだという理念は一応正しいでしょう。しかし、どこまで助け合うかについては決まりがありません。生活保護を申請すると、その親族に扶養が可能かどうか文書を出して聞くことになります。これがイヤで生活保護を申請しない人がいる一方、文書を出してもほとんどの人が、現在の生活で精一杯ですといって、援助しないのが普通です。 また世帯が一緒になっているため、生活保護が受けられない、国民健康保険料が高い、などとして「世帯分離」する人が多いのも現実です。 世帯とはいったいどのようなものなのでしょうか。「同じ釜の飯を食べる人々」というような言葉では、もう理解をえられません。すべてを個人主義に改めることは難しそうですが、国民的議論を行う必要がありそうです。
その他の回答 (7)
世論の流れに「待った」を支持する者です。 法律、政治に関して全くのド素人ですが、この問題ばかりは一部の芸人さんが生贄に合われた時にある報道番組のコメンテーターのお話を聞いて、それまでの大多数の方が支持する考え方に疑問を持っています。 現在も親、兄弟と同居していて、面倒をみていこうと生涯設計に組み込まれている方は、こんな議論からは縁遠い話だと思いますが・・・ 核家族化が進む世の中で、離れている親、兄弟の面倒を見ることがはたして出来るのだろうか? 私に例えて考えてみました。 40代後半、女房に子供2人、上の子は大学を卒業して1年間専門学校通い、下の子は県外で大学1年生、7年前に一戸建てを購入というか住宅ローン開始。 私は、ギャンブル、飲酒は一切しません。 この状態が、想定内のギリギリの生活です。 子供の結婚が先か、親が介護施設に入館するのが先か、構えてはいますがビクビクしています。 この状態で、私が知らないうちに親兄弟に借金がありましたと言われても、残念ながらどうすることも出来ません。 また、私の親を想像してみると、私の嫁に対し申し訳なく思い、相談などしてこないと思います。 それを法律によって暴き、私の家族計画をめちゃくちゃにしてまでも、生活保護の基準とされるのならば、私はこの法改正に反対です。 身内に扶養家族義務を押し付けるのではなく、本当に生活保護を受けなければいけない対象者か否かを見極める基準改正が先ではないかと思います。
お礼
ありがとうございました。確かに、それまで行き来のなかったグレた親戚が俺を扶養しろと言ってきてもいやですね。 しかし、普通の場合、子供が裕福で親が収入なしの場合、子供が扶養すべきでしょうから、そこらへんで折り合ってほしいところですね。
- yingtao7
- ベストアンサー率17% (124/699)
個人情報保護法を蔑ろにするのは許されません。 そもそも法を遵守する公務員が、法を蔑ろにするのは有り得ないでしょ? 生活保護には「他法優先」があるけど、それは何でもできる無敵の道具ではないのですよ。 特に相続・財産関係の話は面白いですよ。 まぁそれと、親族に扶養義務を負わせてしまうかもしれない不安と恐怖で、申請をためらってしまう事はあってはならない事です。
お礼
ありがとうございました。親戚にバカにされないようにしたい気分はわかりますね。 ただ、生活保護を受けるということはそれを乗り越えた緊急事態とも思うんですけどね。
- at9_am
- ベストアンサー率40% (1540/3760)
> 法律として、なぜこれまでそのような義務を課してなかったのか不思議です。 ざっくりといって、既にある性善説の他にも法律上の問題があります。 民法上、直系血族(親・子等)及び兄弟姉妹、特別の事情がある場合に家裁が命令した3親等内の親族に扶養義務があります。なので、調べる場合には親・子・兄弟姉妹に加え3親等内の親族の財産状況を調べることになります。 しかし、役所といえども部署が違うので、例えば従兄弟のA氏の所得を調べる、ということが今まではできませんでした(裁判所の許可なくやると違法)。 ということで、義務を課していなかったというよりも、役所の側が調べる手段を封じられていた、という方が正解でしょう。
お礼
ありがとうございました。そういうことですか、よくわかりました。
- kinggodzilla
- ベストアンサー率0% (0/1)
個人や家庭の経済的事情をいちいち根掘り葉掘り尋問したうえで、その結果を判断することになれば、大変な手間暇と労苦と人員と費用と、それに伴う責任が必要です。 これでは、ごく一部にいる「経済的ゆとりがあるのに親族を扶養しない人」を摘発できたとしても、それ以上の負担が行政の側にかかって、かえって損失が大きくなってしまいます。 また、日本では制度の不備から、経済的事情によって、進学できなかった人とか、子供のころに医療が充分に受けられなかったため身障者になった人などがいて、親が貧しいと子供もその兄弟姉妹も貧しいことが多く、生活保護の申請をするくらいの人は、親族に扶養できないかと照会すると、ほとんどが不可能という実態です。 だから、「説明責任を果たす」と言ってみても、そのこと自体にそもそも問題があるし、それなりに役所だってきちんと調べてきたし、親族だって説明してきたのです。 それを、東大出の官僚から国会議員になったというとても恵まれている人が、売れてないときに病気の母親が生活保護を受けたという芸能人のことにつけ込んで大騒ぎしたから、「芸人をいじめて喜ぶセレブ議員」と皮肉られたりもしたのでした。
お礼
ありがとうございました。窓口の担当者を責めるつもりはありません。 しかし、法的な根拠をしっかりしておくことで、変なことをしてはダメだよというメッセージになったと思うんですが。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
#1さんの指摘通りです。 日本は性善説を採り、そのように悪い事をする やつはあまりいないだろう、ということで そういう手続を踏まなかったのです。 又、仕事が増えて大変だから、という公務員の 怠け心もあったのかも知れません。 ところが、近年これを悪用する連中が増えてきました。 特に外国人がヒドイですね。 日本人は、条件を具備していても、恥ずかしいとかで 申請をためらいます。 しかし、例えば中国人などは違います。 俺は、こうやって生活保護をせしめることができた、 どうだあ、頭良いだろう、と自慢します。 暴力団対策法で生活が苦しくなった組員の申請も 増えています。 暴力団、ヤクザ、なんて職業はありませんから、彼らの 多くは無職です。 しかも、不摂生をしていますから病気持ちが多いし、 生活保護を採るノウハウにも長けています。 少し前、臓器売買で問題になったヤクザは生活保護を もらっていました。 九州で暴力団が暴れているのは、生活保護がもらいにくく なったからだ、と指摘する人がいるぐらいです。 しかも、生活保護は年金や最低賃金よりも多い、という のですから彼らにとっては笑いが止まりません。 国民の不満も増えています。 こういう状況になって、財政赤字削減の為、政府も重い腰を上げるように なったのだと思われます。
お礼
ありがとうございました。そうですか、誰も努力してこなかったのですかね~。
- shin1417
- ベストアンサー率27% (199/721)
いわゆる、「性善説」の上に成り立っているからですよ。 そもそも法律や規則なんて、不備が見つかったから改正、改正を繰り返している訳で、別に、問題が発生しなければ元のままなんです。 あまりなじみの無いマイナーの法律なんかには、明治時代に作られたものをそのまま現在でも改正されずに使われているものがたくさんあります。 生活保護は「貧しいかわいそうな人を助ける」という主旨で作られています。 あくまでも「人助けの制度」。 その「人助けの制度」を悪用する人間がいるなんて、当初は想定していないんですよ。 ところが、近年、目に見えて、その「人助けの制度」を悪用する人間が増えてきた為、さすがに変えなきゃって風潮になってきたのです。 生活保護受給者自体もうなぎ上りに増えていますしね。
お礼
ありがとうございました。 日本は国民も政府も外交も性善説でやってるのが多いですね。万国公法を守ろうと一生懸命考えてきたんですから。万国公法などは、皆がやりたい事をまとめて書いてる、法に触れない範囲でうまくやるための辞典くらいに考えておけば良いと思うんですけどね。
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
身寄りのある人が、まさか平気で生活保護を申請するなんて、そこまで日本人の矜持が廃れることを予見できなかったのでしょう。 ところが、60万人とも言われる永住外国人にはそのような矜持がもともありません。 そして、彼らが親族にベンツに乗っている者がおりながら生活保護費を受領している事実を見て、多くの日本人が矜持を失ってしまったのでしょう。
お礼
遅くなりました。ありがとうございました。今後外国出生の人が増えていくと日本人の矜持もなかなか大変ですね。
お礼
なるほどそういうこともありますね。参考になりました。 ありがとうございました。