- ベストアンサー
戻り商品を決算時に仕入れに振り替える理由。
簿記について質問させてください。 割賦販売において、戻り商品を決算時に仕入れ勘定に振り替える理由が理解できません^^; 解き方としては理解しているのですが、どうも納得できないため、どなたか説明していただければと・・・。 私の感覚では、そもそも初めに仕入れた商品なので、商品が戻ってきたからといって、 それは新たに購入した商品ではないため、決算時に仕入れ勘定に戻す必要はないのでは? と考えてしまいます。。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>私の感覚では、そもそも初めに仕入れた商品なので、商品が戻ってきたからといって、 >それは新たに購入した商品ではないため、決算時に仕入れ勘定に戻す必要はないのでは? 一般商品売買と割賦販売での処理の違いはこの部分にあります。 一般商品売買における返品の会計処理では、計上した売上を取り消すことしかしませんが ここで「戻り商品」勘定が出てこないのは、返品された商品そのものが未売上商品と 区別されていないからです。 一般商品売買における返品というのは「売り上げた商品が売り上げる前の綺麗な状態でそのまま帰ってきた」 こういう状況を想定しています。 例えていうなら、取引先に対して売上・引渡しを行う直前に時計の針を巻き戻したのと同じ状況で だったら売上・引渡しの会計処理を取り消すだけでいい、というわけです。 これに対して割賦販売は、もともとその代金回収が長期に渡ることが前提の取引ですから 代金を全額回収する前に返品された割賦販売商品は、ある程度使われた商品と認識されており つまり、売上・引渡しの直前の状態とは明らかに異なっているわけです。 それをそのまま未売上商品と区別しないで倉庫に戻してしまうと、差し障りが生じます。 なので、 戻り商品 ××/割賦売掛金 ×× 戻り商品損失 ×× このような仕訳(販売基準の場合)をして未売上商品と明確に区別しておき、期末時には 戻り商品勘定を仕入勘定に振替えるわけです。 仕入勘定に振替える理由は、この戻り商品も通常の割賦販売商品としては使い物にならないにしろ 何らかの形で売り上げる対象となる、つまり新たに中古品を仕入れたようなものだからです。