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簿記2級の範囲の特殊商品売買について…
今、簿記2級の勉強中です。 そのなかの特殊商品売買についてわからないことだらけなので 教えてください。 割賦販売のところの回収基準の (1)対照勘定法 と (2)未実現利益控除法 について 仕組みがよくわかりません。。。 できれば、販売した時と現金で回収した時にどうなるのかを解説していただきたいです。 参考書とかを読んでもわからなくて困ってます。 お願いします。
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簡単にいえば、 対照勘定法:回収するまでまだ売れていない 未実現利益控除法:回収するまで利益を計上しない とする方法です。 以下は回収基準ですが、回収期限到来基準でも同じです。 いずれの方法でも、まず契約をし商品等を引き渡した時点で、その額を計上します。 借方科目は、対照勘定法では割賦未収金、未実現利益控除法では割賦売掛金が使われることが多いですが、他の科目もあり得ます。 貸方科目として、対照勘定法では割賦仮売上、未実現利益控除法では割賦売上などが使われます。注意すべきは、仮売上は残高勘定であるのに対し、割賦売上は損益勘定である点です。 したがって、割賦仮売上は割賦未収金と一致しますが、割賦売上は当期の契約高になっている、という点を注意してください。 繰越商品についても、対照勘定法ではまだ売れていないので、手元商品に手元外商品として割賦未収金の原価部分に対応した額を計上する必要がありますのに対し、未実現利益控除法では既に売却済みのため手元商品だけです。 最も目立った違いとして、繰延売上利益があります。これがあるのが未実現利益控除法、ないのが対照勘定法です。 対照勘定法では、前述のように、未回収部分を売れていないものとして原価ベースで繰り延べていくのに対して、未実現利益控除法では未回収部分に対応する利益だけが繰り延べられていきます。繰延売上利益は、期末には前期末に計上された額から(正しい処理が行われていれば)回収不能にかかる額を引いた額が計上されているはずです。 もう一つの違いとしては回収不能にかかる処理です(2級の範囲外だったような気がするが)。 対照勘定法では、割賦未収金・仮売上を取り消し、原価分を再度仕入れたかのような処理を行います(一度戻り商品として計上し、期末に繰越商品と同様に振りかえる場合もあります)。したがって、前期分であれば期首商品有高である繰越商品を減らす必要があります。また、商品価値が減っていれば戻り商品損失として計上します。割賦未収金は金銭債権ではないので、貸倒引当金は絡みません。 未実現利益控除法では、貸方は当然ながら割賦売掛金です。借方勘定は、取り戻した商品を仕入にけいじょうします。前期以前の場合は、利益を繰延べているためその金額を減額します。残額は貸倒引当金が当たっていればそれを充当し、当たっていない場合や当期販売分の場合は戻り商品損失として計上します。
お礼
詳しくありがとうございます。