旅館に嫁ぎ、お姑さんの亡きあと、女将として頑張っていた知人が、だいぶ前に聞いた話なんですけど、「(若女将の修行から始めたので)『和』のマナーはある程度わかってきたけど、『洋』のマナーは、まだまだ修行不足なので、『洋』のマナーを身につけるためにマナースクールに通っている」とのことでした。
今でこそ「教えられて身につけるもの」という感じですが、もともとマナーというのは、「こういうふうに振る舞えば、周囲が心地よいと感じる」「こういうふうに振る舞うと、周囲が不快に感じる」という感覚が、多くの人たちの意見・長い期間を経て、言い伝えられた物のようです。
だから、マナー、マナー、と「マナー通りに振る舞うこと」を強要すること自体が、(言われた方は不快に感じることがあるので)マナー違反であるとも言われています。
日本人にとって、もっとも心地よいマナーは、やはり『和』のマナーでしょう。礼法とも言われますので、もしかしたら「礼法」というキーワードで検索すると、習うところが見つかるかもしれませんね。
マナーって、マナーその物を教える(伝える)ことが大事で、マナーが充分に身についていれば、マナーを曖昧に理解している人にも教えられるのではないかと思います。つまり、「マナーを充分に身につけさせる」ことが「講師を養成する」ことにつながるのでは、と感じます。
茶道や華道などと同じように、経験を積むことによって「講師ができる(=他の人に教えられる)」ようになるのかもしれませんね。
『洋』のマナーについては、プロトコールというのがあります。
プロトコール、プロトコールスクール、などのキーワードで検索すると、見つかるかもしれません。
講師については、(『和』のマナーも同じですが)国家資格とか公的資格はおそらく無いので、全てが民間資格と思いますが、プロトコールスクールによっては、基礎科から順を追って経験をつみ、認定講師の養成講座をやっている場合もあるようです。(プロトコールスクールを運営している、大元の団体が認定している)
それから、フィニッシングスクールというのも、マナーを教えるところです。
マナーに限りませんが、「○○を教える先生になりたい」という場合、知っていることを教えればいい、教え方さえ知っていればいい、という物ではなく、自分自身が身につけて、それを実践して、経験を積むことで自然に「人に教えられる立場」になるような物の場合、講師養成講座というのは表だって宣伝されていないように思います。
良いマナースクールが見つかるといいですね。
お礼
詳しいご説明をありがとうございました! これから探してみたいと思います。