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本能の書き込みとは?
- 本能とは生まれつき持っている行動の様式や能力であり、動物種に特有な反応様式を指す。
- 異なる種の生物にはそれぞれ異なる本能が書き込まれており、例えばムカデの種では足を動かすための本能も異なる。
- 本能は生物の肉体と生理の限りを尽くして生きることを指示しており、新種の生物の本能はどのように書き込まれるのか疑問となる。
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#3の者です。 >「あそこまで歩いて停止しよう」との意欲はどのように >具体化されるのか説明可能なのでしょうか? ご質問には、2つの要素が一緒にされています。 「意欲」は、長い進化の歴史で形成された、特定の条件への 指向性です。 単細胞生物だって、「走光性(光に向かって進む)」などの 「指向性」はあります。 もう1つは「あそこまで歩いて」の部分ですが、基本的には 同様のプログラムはコンピュータにも入力できます。 ただし、「あそこ」といった空間的広がりや、「歩く」といった 時間的流れは、五感の相関した経験の蓄積において、次に その1つの感覚(光や音などの先行感覚)を似たパターンで 刺激された時に、五感の総合したニューロン回路を励起させ るという働き(感覚器官表面での量子相互作用パターンに 対する予測=空間的広がりの認識)があるのです。
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- 雪中庵(@psytex)
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#1の者です。 本能を含む精神作用は、感覚器官からの入力に対する 出力としての行動における、情報処理だと言えます。 その情報処理における「処理」のポイントは、1つには 感覚器官の特性、2つ目は、生後の五感の相関した刺激 に対応した、脳内の神経線維網のネットワークの形成、 3つ目に、そのネットワークの交点における、経験の蓄積 によるスイッチ(シナプス結合)のON-OFFによります。 そうした「感覚器官の情報受容の特性」、「刺激に対する 脳細胞の樹状突起の伸張の仕方」、「継続的刺激による シナプスの形成とインパルス伝達の仕方」といったものは、 基本的には、DNAからタンパク質を合成する反応に過ぎ ません。 DNAの長いヒモには4種類の塩基が並んでおり、その 3個で1つのアミノ酸を指定しています。 人体を構成するのは主にタンパク質ですが、そのタンパ ク質とは20種類のアミノ酸が1列に並んだもので、その 配列によってクネクネと折れ曲がった立体構造をとり、 それによって酵素作用(外の物質に対する選択的作用) を持ち、その集合において環境との相互作用において 生命性を生じる(肉体的な新陳代謝、精神的なエントロ ピー増大への反力)のです。 ただし、先に「生後の五感の相関した刺激に対応した、 脳内の神経線維網のネットワークの形成」や「経験の 蓄積によるスイッチ(シナプス結合)のON-OFF」と書い たように、遺伝子=本能で全て決まるのではなく、生後 の環境や行動における経験によって決まる要素も多い のが人類です(昆虫などはほぼ本能による反射行動)。
補足
有難う御座います。「本能を含む精神作用とは・・・・情報処理(結果)だ」とのことです。このお考えで「あそこまで歩いて停止しよう」との意欲はどのように具体化されるのか説明可能なのでしょうか?
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
”「本能の命ずるままに」「つい本能的に行動した」などとの主張が 単なる思考放棄の言い訳のように聞こえるからです” ↑ 大脳は本能を司る旧皮質と、理性を司る新皮質から構成 されています。 動物の脳は、旧皮質が発達していますが、新皮質は殆ど 発達していません。 人間は旧皮質も発達していますが、他の動物と比較して 新皮質が大きく発達している処に、その特徴があります。 本能の命ずるままに、というのは旧皮質の活動を新皮質で 押さえることが出来なかった、ということです。 (1)新皮質の発達よりも旧皮質の力の方が強くで、本能を 理性で抑えることができなかった。 この場合は、言い訳ではない、ということになります。 (2)理性で抑えることが出来たのに、あえて理性で抑えなかった。 つまり、ウソをついた。 この場合は、言い訳であった、ということになります。 ”今日でも新しく新種の生物が発見されているそうです。このとき、 本能を誰が書き込むのだろうか、この遺伝情報はどのように記載されているのか” ↑ 新種の生物といっても、それは人間にとって未発見だと いうことに過ぎませんので、遺伝情報については他の 動植物と同じでしょう。 全く新しい生命体のことですか? 産まれたばかりの赤ちゃんの脳にはOSだけがはいっている 状態です。 その後、色々なアプリがインストールされて行きます。 そのOSは誰が創ったのか。 これは進化の問題でしょう。 偶然に種が発生し、それが進化を繰り返して色々な生命体に なった訳です。 そんな偶然は天文学的確率で、現実にはあり得ない。 なんらかの意図が、という意見もかつてはかなり強かったのですが、 進化の加速という概念が発見された今日、偶然出来たのだろう ということになっています。
- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
「新種の生物」というのは、「新たにゼロから発生した種」ではなく、 これまでに知られている生物種とは、交配して子孫を残せないように 種分化(離れて生活しているうちにそれぞれ別の突然変異が蓄積し 交配できなくなった)したものの事です。 とはいえ、DNAにおける4種の塩基の配列を(3個セットで1つの アミノ酸の対応=アミノ酸の並んだ物がタンパク質)タンパク質に 変換する“変換の暗号”が、地球上の全生物でほぼ共通(ごく一部 の種で少し違うぐらい)である事から、そこにおける突然変異がどの ように共通であるか(=いつまで互いに交配していたか)によって、 全生物の種分化のプロセスが明らかになっています。 古細菌(好熱菌とも呼ばれ温泉源などに細々と生き残っている) という単細胞生物が、地球上の全生物の祖先なのです。 (遺伝子に書かれているのは、その40億年の進化の歴史です)
補足
進化についてのご意見有難う御座います。ところで本能とは「何が・どこに・どのように」書き込まれているのでしょうか?また本能とは遺伝子の情報なのでしょうか?ご意見下さいませ。
お礼
言葉「本能」を使って説明できる生き物の挙動がある。生き物のどこに・どのように記述されているかを生命科学的に確認する手段は目下ないようである、とまとめさせていただきます。有難う御座いました。
補足
「意欲」についてのご説明有難う御座います。ところでそのための「足を動かす手続き」は情報処理そのものではないでしょう。「その手続きは生まれつき本能に記載されている」のかそれとも「意欲に駆られて体を動かすうちに身に付いた」ものか、どちらなのでしょうか?ひょっとしたら決め手となる根拠は乏しいのかも知れませんね。