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国際政治
講義内容からなのですが、「21世紀の国際政治を考えるにあたって、私達が戦間期の歴史から学ぶべきこと」は一体どの様なことだと思われますか? 政治史や政治学、歴史など詳しい方いらっしゃいましたらぜひご教授下さい。
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たとえば第一次大戦と第二次大戦の間のドイツの状態を考えてみるならば、「ナショナリズム」の問題がある。 この「ナショナリズム」の概念はことのほか厄介である。 近年(20世紀末の1980年代以後)から21世紀の現在に掛けての現在、地球規模で拡散したグローバリゼーションとグローバルスタンダードがもたらした意味を考えてみると、「ベルリンの壁」がある。東西冷戦の象徴でもあったこの壁が崩壊したことは同時に「枠組みの崩壊」をも意味する。 二つの勢力圏のせめぎ合いとの「恐怖のバランス」がもたらした調和が崩れたことが、本質的な調和への序曲とはなりえなかった。その具体的事象が「イスラム対非イスラム」としての新たな対立軸の構築である。古くはテヘランにあるアメリカ大使館占拠事件に始まる一連の流れは従来の「資本主義経済と社会主義経済の対立」ではなく「西洋の近代化対イスラム原理主義」との「イズムの対立」に起因する。少なくとも「イスラム原理主義」を従来のカテゴリーによって区分するならば「ナショナリズム」の一領域ともなりうる。 一方で「ナショナリズム」の台頭をもたらした背景には「グローバリズム」がある。このグローバリズムと同等に使われる言葉として「デファクト・スタンダード(=アメリカン・スタンダード)」がある。世界中の如何なる地域でもアメリカの基準を緩用するとの考え方である。しかしながら現実にはこうした考え方が通用しなかったのが中東なり東アジアだった。古くはベトナム戦争当時のドミノ理論に始まり、先述のテヘラン事件そしてイラク・アフガン戦争、そしてアラブの春である。 この「基準」は一方で新超大国BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国の4ヶ国を指すが、Sを南アフリカと呼ぶ場合もある)国内でのナショナリズムの高揚を誘発する対抗軸ともなっている。少なくともこうした冷厳な事実をどの様に考究するかが一つの切り口とはなると思われる。 国内の戦間期に対象を求めるならば、「歴史学に対する政治の介入」が象徴的である。南北朝正閏論に始まり記紀神話を史実として教え込んできた歴史教育のあり方、津田左右吉氏の記紀研究に対する干渉と発禁処分などは既に高校段階で学んできたはずである。 史実を追う中で歴史全体の姿形を示す学問に対し権力が踏み込む形で蹂躙したことは日本の近代歴史学にとってまさに痛恨の極み以外の何者でもない。逆に戦争のために利用されたことは悔やんでも悔やみきれない罪として戦後歴史学を学ぶ者にとって忘れてはならない原点でもある。 日本では、殊に高齢世代では「国」と「国民」の関係が綯い交ぜとなるケースが多く見られ、それは20代及び30代とも共通し薄気味の悪い現象でもある。「クニのためならば」との抽象的な感覚をナショナリズムは巧みに利用する。耳障りの良い言葉ですり寄ってくる形はヒトラー台頭前のドイツの世相と変わるところはない。 アブナイと感じたらそれに歯止めを掛ける。これが戦争から学んだ戦後世代の義務であるべきなのだが。
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- jkpawapuro
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相手を追い詰め過ぎると内向きなナショナリズムを誘発するってことかな?
お礼
ご回答ありがとうございました!
- bismarks0507
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時間がないので、要諦だけ・・・ 仔細要請があれば別途回答しませう なお、小生は、戦時国際法が専門みたいな立場だが、基本的には歴史の視座で回答しませう (1)経済のブロック化経営は失敗する (2)国家総動員展開は社会を疲弊させる (3)戦争が文化・社会変革の原動力になりえる (4)武装中立・非武装措置の限界は早い ・・・・・・・ 国際政治学の王道的回答としては、最後はこれw 経済的相互確証破壊(EMAD)論 EMAD論を反駁する回答が出来るなら、それでも良いかも
お礼
なるほど・・・ご回答ありがとうございます! 参考にさせていただきます^^
戦間期から考えるならば、今後絶対に起こしては行けない戦争が軸になりますし、国境を越えたグローバルな人間関係を築く努力。 更に的を絞れば目の前の一人を大切に思い共存できるように生きて行く。 日本は少子高齢化に入ってる中で未来の若者を大切にして行く。 当然、我々の日本を支えて下さった高齢者を尊重する。 私はそんな論理が浮かびます。
お礼
ご回答ありがとうございます^^ 参考にさせて頂きます!
お礼
ご丁寧にありがとうございます^^ 分かりやすい文章でしたのでBAです! ありがとうございました!