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導電性高分子について
ドープすると導電性が上がる機構を知りたいのですが、ドーピングについて調べても不純物を高分子に添加すると導電性が上がると書いてあるだけで、その機構はあまり詳しく書いてありません。 どのよな機構なのでしょうか?
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最初に導電性高分子として発見された、導電性ポリアセチレンを例に説明します。 導電性ポリアセチレンの作成過程は、まず、触媒の上でアセチレンを付加重合して、ポリアセチレンの薄膜とする必要があります。 この薄膜に対し、ヨウ素をドーピング剤として加え、ポリアセチレンの付加重合結合のうち、アセチレン同士の結合手の2重結合の一部から電子を1つ奪い取り、電子が不足した(電子の抜けた穴の)状態(正孔)とします。 この正孔には、隣の電子が移動でき、移動元が正孔となる現象が連続して起こり、金属に近い導電性を示します。 逆に、ヨウ素の代わりにアルカリ金属を用いる場合は、電子を供与するドナーとして働くため、余分な電子が自由電子として導電性を担います。
お礼
とても丁寧な説明でよく分かりました。 ありがとうございました。