- 締切済み
ミャンマー民主化の意味
スー・チーさんが自宅軟禁から解放されて、国会議員にまでなりました。 一般的には欧米諸国の圧力があったから、スーチーさんは解放されたと思われています。 しかし、現政権は民衆から高い人気を得ている、いわば危険人物であるスー・チーさんを 解放はしたくなかったでしょう。 欧米から経済制裁を受けていても、中国からは援助をもらっているはずですし。 私が思うに、現ミャンマー政権と中国政府の間で何らかの確執があり、 結果としてミャンマー政権が親中国路線から親欧米路線へと転換したのではないか。 そういう気がしてならないのです。 どなたか、ミャンマー政権と中国政府との間で起きた確執など ご存知でしたら教えて頂けませんか。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
- 441moe
- ベストアンサー率16% (75/449)
近年中国の横暴振りが政府民間の反発受けています。このままでは、経済のみでなく軍事的にも実質支配下に入り、ビルマ軍政も利益独占が困難になるとの判断があると思います。地図見れば中国にとってビルマ経由でインド洋へ出れます。大戦時援蒋ラインがビルマにあり、それを潰す為にビルマ独立を日本軍が援助した経過があります。大戦後ビルマにとって中国は敵対関係に近い存在でした。欧米の経済制裁に乗じて中国が影響強めました。中国の国民党と共産党の争い以来の確執があります。ビルマは国民党寄りでした、又多くの国民党軍がビルマで反攻準備していました。事後中国共産党の完全支配下に入らない為、又攻撃もされない為に、ビルマ独自の社会主義という形態を取らざる負えなかったと思います。中国隣接国家では韓国以外親中国国家はありません。中国軍の協力で南ベトナムを侵略した現ベトナムですら離反しています。
- nacam
- ベストアンサー率36% (1238/3398)
なぜ、ミャンマーの軍事政権と、欧米諸国が対立していたのかを考えませんと、この問題の本質が見えてきません。 ミャンマーの民主化は、欧米、特にイギリスとミャンマーの決定的な対立点が、消滅したことによります。 イギリス植民地の多くが、イギリスの管理下において独立していったのに対して、ミャンマーは、イギリスを排除する形で独立しました。 イギリスは、ミャンマーを植民地にしていた時、圧倒的な数のビルマ族を抑えるのに、少数民族のカレン族を使い、ビルマ族を抑えていました。 しかしミャンマー独立が、イギリスを排除する形で成立したため、多くのイギリスの資産や権限が没収され、イギリスは、利権確保のためにミャンマーと敵対するようになります。 またそれまで支配階級であったカレン族が、圧倒的多数のビルマ族から弾圧されたため、カレン族は、ミャンマー政府に武力闘争をしかけます。 それをイギリスが支援します。 しかし、数年前から、カレン族は劣勢となり、今年1月に、ついに武装勢力が壊滅してしまいました。 これにより、イギリスは、ミャンマー介入の手段を失います。 またアメリカも、ミャンマーへの中国資本の流入に対処するため、ミャンマーとの和解を勧めます。 中国が、中国とミャンマーを結ぶパイプラインの建設に乗り出した事は、緊急時に中国を海上封鎖することが、極めて困難となるためです。 こういった事が原因となり、ミャンマーと欧米諸国との対立点が解消したため、一挙に欧米との和解へと突き進みます。 それにより、中国資本とミャンマーとの軋轢が生まれ、現在では、中国との関係が、北部の少数民族を除いて冷えてきています。 中国とミャンマーとの間に軋轢が生じてミャンマーが欧米と和解したのではなく、ミャンマーと欧米の対立点が解消したため、欧米との和解が進み、それにより中国との軋轢が生じたのです。
- bismarks0507
- ベストアンサー率31% (192/605)
情報量が少ない現状では明確な証拠はありませんが、指摘される通り、中国側の外交姿勢の変化があったのは事実でしょう まずもっとも顕著にそれが指摘できるのが 中国資本援助によるミッソンダム建設が2011年9月に、「国民の意に反する」としてテイン・セイン政権に中断された これを人民日報傘下の環球時報は「これは中国人の損失」「中国の利益を犠牲にして、西側に媚びる予兆だ」と不快感をむき出しにしている その後の中国・ミャンマーの外交関係は決して前進的なものではない この背景には、ミャンマーが中国以外の支援窓口を得たことが指摘しえるだろう その一番のパトロンがインドなのは報道されないが統計的には指摘できるだろう 根本的には、ミャンマー都市部の人民の中国と現政権の関係についての危機意識は高い 「このままでは、ミャンマーは中国の衛星国になってしまう」という部類の危機感である そもそも、ミャンマーの地方は別にして、歴史的にミャンマーは共産主義思想との相性が悪い。 仮に現政権は少数民族との融和路線を採用すれば、一定の共産主義的政策の余地はあるが、その様子もない 中国にとってミャンマーの価値は、対インドの価値が重要であるに過ぎないことも大きいだろう あくまでも小生の主観だが、現政権は、中国・自由主義諸国の狭間で狡猾に支援を受け取る外交路線にシフトしている、とも言えよう 政治犯釈放という一時措置によって外交窓口を確保するなどの相手の譲歩を最大限に活用し、それを支援に帰結させる意図が見えている 逆に言えば、ミャンマー側の外交主導力によって、”中国がミャンマーと距離をとらされている”と考えるのが適切かもしれない まぁ、根本的には、中国にとってミャンマーを通して警戒するインドが以前ほどの敵対性をもつ必然性がなくなった・・ことが、ミャンマーとの距離感が生まれた原因とは言えるだろうし ミャンマーよりもアフリカ情勢の方が対費用効果が高い支援が行える・・それだけの話だろうと思う 概して、中国・ミャンマーの外交関係は、中国側の主導性が強いものと勘違いされているが、その状況を現政権は打破することによって外交革命を起こしている・・と言えるだろう その背景には、強引な中国資本のミャンマーの社会資本開発、そしてのその弊害などが指摘できるだろう。 政府レベルではなく、ミャンマー人民が中国支援に対して批判的であることこそ大きな要因かもしれない とりあえず、既出の回答者の水準については、質問者もよく思慮した方が良いだろう この手のリテラシーのない人間が国際政治を論じるから、日本の外交展開が絶望的なのであるから 以上
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
ミャンマー政権と中国政府との間で起きた確執など存在しない。順番が逆です。ミャンマー政権は、中国離れと欧米への接近を進めている。それだけの話です。
お礼
ご回答、ありがとうございました。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1963/11745)
中国は支援を打ち切っています なので孤立を恐れた軍事政権は スーチー氏を解放し 民主化を確約することで孤立から脱しようと考えています
お礼
ご回答、ありがとうございました。
お礼
詳細に解説して頂き、誠にありがとうございます。 中国にとって、ミャンマーの価値が低下した。 そして、ミャンマーは中国に対する警戒を高めた。 それが双方の距離を広げ、ミャンマーの外交は 欧米へシフトしていったということんですね。 欧米へシフトするにあたって、やらなければならないことは スー・チーさんの解放ですし。 まあ、はっきりいってミャンマーの方々は 傲慢な態度をとっているであろう中国が嫌いなのでしょう。 歴史的にも。 歴史的にもと言えば 欧米、特にイギリスは大嫌いでしょうけれど。 ミャンマー的には 建国の父・アウンサウン将軍とゆかりの深い そして、領土的野心を持たない極東の某国の援助にも 期待してるでしょうね。 ミャンマーには天然資源もいろいろとあるようですし、 海自の艦船がミャンマーの港を使用出来れば、 行動範囲に幅ができますし。 ま、シロウトさん集団の現民主党政権では、 無理でしょうけど。 ありがとうございました。