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どなたか教えてください(;;)

丸山圭三郎が、コトバ・人間・文化について、どういうことを述べているのか、簡単に教えていただきたいのですが、ご存知の方、お願いします!教えてください!

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  • neil_2112
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回答No.4

一般的な見解では、よく「言語それ自体がひとつの文化である」という風に言われます。コトバつまり言語というものは何語であっても文化の媒体ですし、それ以前に言語自体がひとつの社会制度です。例えば、英語を勉強することは英語的な思考を身につけることだ、などとよく言われるように、ある言語はそれを使って行われる思考の形式を根本的に決定しているところがある、という点を捕まえて普通は「コトバ=文化」と表現しているわけです。 丸山氏の見解はこういう一般的な見方ではなくて、もう少し踏み込んだものです。 ちょっと簡単には表現しづらいところですが、ざっと以下のようにまとめられるのではないでしょうか。 人間や動物が世界の物事や現象を認識という行為は、そのものを見ているのではなくていわば意味のまとまり(ゲシュタルト)として、関係のなかで世界を再構成していると言えます。動物はこの意味構成の際の基準がいわば本能図式に沿ったものですから、一切の無駄なく「必要なもの・不必要なもの」、「有益なもの・無益なもの」などという意味をきれいにより分けることができます(丸山氏の言うところの「身分け構造」を生きている)。 しかし人間は単に本能図式によるだけでなくて、コトバによって創られた世界像のゲシュタルトを持っています(同じく「言分け構造」)ので、常に意味に過剰が生まれて安定した世界像を保つことができないのです(氏の言うところの「カオス」)。 言わばコトバによって認識にカオスが生み出されるわけなのですが、人間はそのカオスをコトバによってまたさらに分節化して秩序(「コスモス」)化させようとする存在でもあります(「カオスモス」)。この、意味の過剰が常に生まれる不安定さとそれをコトバで安定化させようとする絶えざる営みが、広い意味で人間の文化の原動力である、というのが氏の主張です。 乱雑になりますが再度まとめると、コトバを持たない動物は本能的な“欲求”しか持ち得ません。欲求というのは、ちょうどお腹がふくれれば満足するようにゼロになり得るものですね。これは意味の固定化された“シグナル”の世界です。 けれども、コトバによって世界を見る人間は欲求に加えて“欲望”を持つようになったわけで、この欲望とは「支配欲」や「知識欲」、「官能欲」といったようにどこまでも充足できずにゼロにならないもの、意味の過剰として生まれてくるものです。いわば意味の多様な“シンボル”の世界で、これが文化を生み出すもとなのだ、というのが丸山氏の認識なのです。 注意して頂きたいのは、丸山氏は別に欲望を否定的に見て「素朴な本能主義に帰る」ことを主張しているのではなくて、全くその逆であるということです。 文化は全てフェティシズムである、という氏の言葉は有名ですが、彼はこれを広い意味で使っています。本来なら関係でしかないものとか、根拠のないものがさも実体であるかのように物化されて人間を支配している文化の在り様が「フェティシズム」と呼ばれているのですが、これがノモス化されて流動性をなくしてしまうと「物象化」という狭義のフェティシズムになってしまいます。そうではなくて、氏のいうフェティシズムは、生の喜びにつながるもの、むしろカオスに向かうエネルギーを礼賛するものであるということです。

babycakes
質問者

お礼

すばらしいです!!neil2112さん、ありがとうございます!このまま使いたいくらいですが、私がこんなこと一生かかってもいえないので、参考にさせていただきます(^^)とても分かりやすく説明していただきありがとうございました!!

その他の回答 (3)

  • tauhon
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回答No.3

補足します。 >tauhonさんは、「コトバ・人間・文化」について丸山圭三郎はどういっているか分かりますか? 以前彼の主張について考えたことはあるのですが、 未だ研究中です。私には難しいです。

babycakes
質問者

お礼

tauhouさんには大変感謝しています!tauhouさんに、いろいろなサイトを教えていただいたおかげで、理解できそうです(^^)本当にありがとうございました!!

  • tauhon
  • ベストアンサー率24% (104/421)
回答No.2

これはどうでしょうか?

参考URL:
http://www5b.biglobe.ne.jp/~yo-ta/words/words_maruyama.htm
babycakes
質問者

お礼

またまたご返信ありがとうございます! ごめんなさい、 1コ目のほうが近かったみたいです(^^;) でもおもしろそうなので、後でじっくり読ませていただきます! ありがとうございます! tauhonさんは、「コトバ・人間・文化」について丸山圭三郎はどういっているか分かりますか?

  • tauhon
  • ベストアンサー率24% (104/421)
回答No.1

こんばんは。 こんなものが役に立つでしょう。

参考URL:
http://genesis.hss.iwate-u.ac.jp/ntgoto/Cou/Doc/H13_SC/SCI_no4.html
babycakes
質問者

お礼

回答ありがとうございます! 私が講義で使用したのは、丸山圭三郎の「生命と過剰」で、tauhonさんに教えていただいたものと関連しているようなので、コトバについて理解できそうです。 本当に助かります! しかし、どうまとめたらよいのか分かりません(;;)特に、人間・文化についてが・・・。

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