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丸山圭三郎の「欲望のウロボロス」
丸山圭三郎の「欲望のウロボロス」の中にある『チェスと言葉』の要約文を教えてください。
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要約すると以下の通りです。 チェスゲームはヨーロッパ文化に深く根を降ろしており、何人かの哲学者が比喩として用いている。ここでは、ソシュールが用いた”チェスと言葉の比喩”を3つ紹介する。 (1)「それぞれの駒の価値は、チェスのルールと、それが盤上において占める互いの位置に依存している。」 同様に、個々の単語も他の単語との相互関係で価値が決まる。すなわち、単語の意味は文脈の中ではじめて生まれる。この文脈には、前後の単語だけでなく、社会・文化・歴史なども含まれる。 (2)「言語とチェスを比較できるとしたら、それは同時に”位置”と”打ち”から成立する完全な意味でのチェスゲームでしかない。」 チェスにおいては、ルールを破ることではなく、ルールの中で新手を考えるのが重要であるように、言語においても、既成の語を使って新しい意味を誕生させることが重要だ。 (3)「人間は、自由のもつ非自由性という矛盾の中に生きる。」 ソシュールの言う<コトバ>は、言語以外に音楽、舞踏、絵画、彫刻など、さらには、社会、歴史まどをも含む。そのような<コトバ>の本質は、構造が持つ拘束性と身体や想像力の持つ動きとしても自由・創造性とのせめぎあいだ。すなわち、真の自由とは、非自由(拘束性)と自由のせめぎあいという矛盾の中にしか存在せず、生きる喜びも、この弁証法からしか生まれない。
お礼
本当にありがとうございました。