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日中が同文同種と言われる所以
日本と中国は、人間的にも、文化的にも様々な面で同文同種や一衣帯水という言葉で表わされることがありますが、そもそも、このように言われるようになった原因・理由は何ですか? 両国が似ているということを言いたいのは分かるのですが、実際の日中は似ているところを探すのが難しいほど違うと、私は思います。 知っている方がいれば、是非御解答お願いいたします。 また、そういうことを解説している本やサイトがあれば、教えていただきたいです。 よろしくお願いします。
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陳舜臣さんの文章を思い出して、「中日大辞典」(愛知大学・編、大修館・刊)を引いてみました。 中国語辞典に「一衣帯水」は載っていますが、「同文同種」は載っていません。 「同文」という言葉は有りますが、「文字を同じくすること」と言う意味です。関連語として、「書同,車同軌」=「同じ文字を書き、車は”わだち”の幅が同じである」=「(比喩)天下が統一され、文物が統一されること」とあります。国内の情報交換や旅行や物流が便利になることです。 「同」には、形容詞としての「同じである」という意味のほかに、動詞としての「同じくする」という意味があるのです。 陳舜臣さんは、「同文同種」という言葉を「秦の始皇帝が文字と度量衡を統一した時の言葉『同文同軌』を、日本人が誤用したものだ」と書いていました。「同」の動詞的な意味を知らなければ、ありがちなミスです。 「同文同種」という言葉を中国語でそのまま使うと、「言葉だけでなく、人種まで統一する」という、民族浄化のようなコワイことになります。という意味の文章を、陳舜臣先生が書いていました。
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- phj
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emewwanted様は、欧米諸国の文化的な違いをどのぐらいご存知ですか? イギリス人から見ればイタリアなどは、日本と中国の文化的親近感など比較にならないほど、同じ文化とはいえないですし、アルファベットが共通してるからといって、英語・仏語・独語などが同じ言語といえないことはご承知のはずです。 しかし日本から見れば、同種同文に見えます。 逆にみれば、日本の文化は、歴史的に進んでいた中国の文化を取り入れつつ、独自の文化を育み、漢字を日本語の構造の中に組み込む努力をして、飼いならして使用しているといえます。 中国が無くても文化的な発展はあったでしょうが、中国文化の影響を強く受けていることは否定できません。 同じようにヨーロッパ諸国(アメリカも含む)は古代ローマ帝国の発展が文化的な基礎になっています。 イギリス国家の始まりは、ローマが征服したことにより始まるという人もいます(有名なカエサルがブリテン島に侵入したのがBC55年、ローマの版図に組み入れられたのはAD43です) ヨーロッパ諸国はローマ帝国の支配を受けたという点で、一衣帯水といえます。 遠く離れた日本から見ていると、ヨーロッパ諸国の違いはとても分かり難く、学校の勉強を通じた知識ではせいぜいローマ帝国と大航海時代ぐらいしか違いは分かりません。 同じように東洋以外の国から見れば、漢字を使い箸で食事をする日中の文化の違いは、なかなか分かりにくいものなのです。
お礼
ありがとうございました。新しい視点で考えるきっかけになりました。 たしかに欧米の違いは分かりにくいですね。 西洋との対比で書かれている日本人論の内容は、日本と比較して書かれている中国人論の内容とかぶることも多いのも事実ですし・・・。
- Shirozaru9
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作家の陳舜臣さん(1924年生まれ)が、「同文館」という清朝末期の洋務運動(文明開化)の為の教育機関を「同文同種」の語源と見て考察しています。 参照: 『日本人と中国人』(祥伝社 1971/集英社文庫) 「同文同種」によりかかった日本人の安易な中国認識を鋭く衝くエッセイ集。 同文館: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E6%96%87%E9%A4%A8 陳舜臣: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B3%E8%88%9C%E8%87%A3
お礼
「日本人と中国人」読んでみました!! なるほどと思うことが多かったです。 本を教えて頂いてありがとうございます。参考になりました。
お礼
なるほど!!ありがとうございます。 ためしに陳瞬臣さんの本を読んで見ます!!!