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メソポタミア文明
メソポタミア文明が、“文明のゆりかご”と言われるのは何故でしょうか?
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Cradle of civilization を “文明のゆりかご”と翻訳したのは、文学的なのかもしれません。 cradleは、発祥地、揺り籠、起源など訳語があるようです。 言い出した人は、単に発祥地と云っただけなのでしょう。nurtured or shelteredも、守り育てられたという意味です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Cradle_of_civilization The figurative use of cradle in the sense of "the place or region in which anything is nurtured or sheltered in its earlier stage" is traced by the OED to Spenser (1590). Rollin's Ancient History (1734) has "Egypt that served at first as the cradle of the holy nation." 16世紀でも、18世紀でも、考古学などは今のようにはなっていないです。シュメールの発掘も19世紀です。 それ以前で、学会のようなところで、文字文明があったと思われていたのは、エジプトなのではないでしょうか。 なにが文明の発祥かというのは難しいのかもしれません。ネアンデルタールでも石器は使っていたし、絵画や土器などの使用まで遡るのか、ということになるでしょうが、文字を使い、暦を使い、社会組織として安定した支配構造を持っていたというようなことが確認されて文明のゆりかごと言えるのではないでしょうか。 部族的呪術的遺跡だけでは云わないでしょう。 メソポタミアは古い文明で、人類文明の最も古い地域の一つと云えるのでしょう。しかし、シュメールが古かろうが、もっと古い時期にエジプトで文明が見つかろうが、他の地域で見つかろうが、もはや“文明のゆりかご”とは云わないのではないでしょうか。 世界四大文明発祥の地というのも、もはや古くさい言い方になっているそうです。 “文明のゆりかご”=エジプト文明についての16~18世紀までの言い方。20世紀でも、メソポタミアやエジプトを総称して“文明のゆりかご”と文学的に称した人もいるということではないでしょうか。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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一つの文学的表現でしょう。 古さでいえばインドもエジプトもある。 メソポタミアがその後の人類の文明の揺籃である祖先性は相対的で、まぁヨーロッパ文明に限れば、そこに求めるのかも知れませんね。
お礼
文学的修辞法ー比喩であることは自明です。ただ、なぜメソポタミアに先祖性を求めるのかを知りたかったのです。そこから古代諸文明は産まれたという伝播性を含んで主張している標語なのかどうか、その根拠は、です。 ヨーロッパから見れば東方のあの辺り一帯は間違いなく先祖性があります。西洋優位の世界観も噛んでそういう言い回しになるのでしょう。
- あずき なな(@azuki-7)
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世界最初の文明だからです しかしこの定義は今は否定的です エジプト文明の方がメソポタミアより1000年近く早く 文明を興していたことがわかったからです メソポタミア=肥沃な三日月 と呼ばれるようにいい土地であったことは間違いないようです
お礼
「エジプト文明の方がメソポタミアより1000年近く早く文明を興していたことがわかった」とは、初耳です。エジプトもナイルの洪水で肥沃な土に恵まれた良い土地でした。しかも、人類発祥の地はアフリカですから、そこから文明が始まってもおかしくはありません。 何れにしても、光東方よりとヨーロッパ人があこがれたのは中近東・北アフリカであり、それが伝播したという意味では、確かに文明の揺籃(ゆりかご)だったのでしょうね。
お礼
翻訳時での文学性という問題がありましたね。直訳すれば、「文明の起源」で済むことでした。単に「一番古い」と言いたかったのでしょう。他の古代文明がそこから伝播して、つまり派生して、或いは影響を受けて生まれたのか否かーーーこれははまた別問題。翻訳上の比喩を深読みしすぎていました。どうも、ありがとうございました。