オーストラリアやニュージーランドの旧宗主国はイギリスでしたので、その結びつきが深かったのですが、次第に資源(農産物)輸出相手として、日本やUSAの比重が増加し、さらには韓国や中国が伸びてきたようです。
オーストラリアを例にします。
1960年代までは旧宗主国イギリスとの結びつきが強かったようですが、
1980年代~90年代にはアジアとの結びつきがさらに強くなり、「脱欧乳亜」などともいわれました。
植民地化の流れから、ヨーロッパとの結びつきを維持したかったのかもしれません。しかしオーストラリアはヨーロッパ(市場)との距離が遠いため、むしろ近隣のアジアと交流を深めた方がいいというのが、オーストラリアの判断とおもわれます。白豪主義も1970年代には廃止しています。
別の方が書かれているように、資源供給国としての役割があるなかで、工業化により相手先が変わったといえるのですが、上記のようなことも背景にはあるようです。
参考資料、旺文社の参考書「新研究地理B」1979年発行
「オーストラリアの輸出入を相手国別にみると、旧本国のイギリスとの貿易が輸出入ともに第1位を占めていたが、今日では、全貿易額におけるイギリスの比率は次第に低下し、日本・アメリカ合衆国への輸入が第1・2位となり、アメリカ合衆国・日本からの輸入が次第に増加して第1・2位、イギリスは第3位となった…以下略」
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 非常にわかりやすく、参考にします。